スタッフの現場日記

木のおもちゃ:五感を刺激し集中力を育んでくれる
プラスチックなど他の素材で造られたもおもちゃに比べ、
木のおもちゃには、どこか温かみを感じますよね。
デザインがごちゃごちゃしていなく❝ほんわか❞したものが
多いというのも理由のひとつでしょうが、木そのものの特性が
そう感じさせてくれているという面もあります。

木は生命です。人間と同じ細胞からできており、そこには
多くの空気が含まれています。そのため断熱性や保温性に
すぐれているのです。

また、五感が敏感な乳幼児に木のおもちゃ
ようです。触ったときの柔らかさや温もりだけではなく、
木独特のにおいや木目の美しさ、おもちゃ同士をぶつけ合った
ときなどのまろやかな音など、木のおもちゃは五感を刺激する
要素をたくさん含んでいます。

大人なになると視覚や聴覚が主になっていきますが、
子供の頃は、においを嗅いだり舐めたり、五感を駆使していますよね。
だからこそ、この時期に五感を働かせるものに出会って、
発達させていくことが大切なようです。
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想像力・創造力を育む
木は、複雑な加工がしにくい素材なので、
木のおもちゃはシンプルなつくりになっています。

たとえば、木のおもちゃとして代表的な積み木を例に挙げてみると、
丸かったり三角だったり四角だったりするだけ。
名前こそ「積み木」ですが、必ずしも積んでいくことだけが
遊び方とは限りません。楽器のように打ち鳴らしてもいいでしょうし、
ころころ転がして、その動きをを観察するのだって立派な遊びです。

つまり、シンプルなデザインゆえ遊び方が限定されず、
子どもの創造力を刺激することが、木のおもちゃが持つ強みの
ひとつだそうです。「これはどんなふうに遊ぶと楽しいんだろう?」
「そうか、こんな遊び方もできるんだ!」そんな試行錯誤や
発見が、子どもを夢中にさせるようです。

決まった手順で決まったとおりに遊んでもらうのもよいですが、
たまには、遊び方が固定されていないおもちゃを与えて
子どもにまかせてしまうのもよさそうですね。

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日当たりのいい庭は、ふくみちゃんのためのにどうしても

欲しかった。大楽さんご夫婦は、ふくみちゃんに、

毎日の暮らしの中で様々なものに触れて豊かな感性を

育んでほしいと願っている。

そのためには、土や草に触れることも大切だ。

ふくみちゃんが部屋の中と同じような感覚で庭に出て

遊べるようにと、リビングと庭をつなぐ縁側を設けた。

縁側のそばの日当たりのいい場所には小さな畳スペースを

つくって、丸い座卓を置いた。

縁側は大楽さんの憧れだったという。

「日向ぼっこをしながらのんびりできて、いつでもごろん

とよこになれるっていいじゃないですか」

休みの日は、ほとんど縁側か畳で過ごしているそうだ。

丸い座卓を選んだのにも意味がある。奥様は「座卓を置

こうと最初から決めていました。私たちは2人とも座卓の

ある家で育ちましたし、人をいっぱい呼びたいから。

円卓ならみんなで囲めるでしょう」という。
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実は、大楽さんご夫婦は2人ともおじいちゃん・

おばあちゃん子で3世代の家族に囲まれて大きくなった。

祖父母や親戚、きょうだいと触れ合う中で身につけてきた

こともたくさんある。だから、ふくみちゃんにも

たくさんの人の中で育ってほしい思っているのだ。

「2人とも実家から離れてくらしているので、

ふくみには近くに祖父母も親戚もいません。

近所のおじさん、おばさん、おじいちゃん、

おばあちゃんに遊んでもらえたら嬉しいですね」
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「隠れ家みたいな書庫」10家族のものがたり。
大楽さんは、日々の生活に寄り添うような家を求めていた。

雑誌に載っているようなスタイリッシュな家よりも、

住まい手の暮らしぶりがにじみ出てくるような家がいい。

きれいなだけじゃなく、「あなたらしいね。」と言われる家がいい。

だから、たくさんの要望を伝えるのではなく、自分たちの暮らしの中で

欠かせないものだけを大事にしようと決めた。

大楽さんの毎日の中で絶対になくてはならないものといえば、本だ。

仕事柄、たくさんの本を所蔵している大楽さんにとって、書庫は欠かさない。

しかも、いろいろな大きさの本に対応できなくてはならない。

全国各地の郷土史や風土記など、文庫本サイズから大型の書籍まで

様々な大きさの資料があるからだ。

前に住んでいたアパートでも1室を書庫として使っていたが、

市販の書棚には納めきれず、床に積まれていたものもかなりあったのだという。

プランに先立って、大楽さんはすべての本をサイズ別に分類し、数量を確認した。
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新しい家の書庫は、リフォーム前の建物ガレージだった部分にできた。

天井まである桐製の書棚は蔵書を納めるのに十分な大きさで、

棚板の高さも調整できる。窓から差し込む光とやさしい色合いが、

書庫とは思えないほどやわらかな雰囲気を醸し出している。

書庫の上の中2階にできた小部屋は、想像以上の仕上がりだった。

この部屋は天井が低く、リフォーム前の建物ではガレージに

付属する物置のような圧迫感を感じてしまうこの空間を

どう活用するのか、大楽さんはプランの時から気になっていた。

だが、出来上がってみると書庫と同じくらいお気に入りの空間になった。

「まわりの部屋より一段低いので、隠れ家みたい(笑)ここに来るととても落ち着きます」

と笑顔で語る。

「まだ書棚の半分が空いているので、ほしい本をどんどん揃えて、もっともっと居心地の

いい空間にしていきます」

書庫と小部屋ー大楽さんが自分らしい時間を過ごす場所ができあがった。

牧之原市/古民家再生After
牧之原市/築60年 古民家リフォーム S様邸 ロフト 
家族のような隣人たちに囲まれて、見知らぬ土地が故郷になっていくー10家族のものがたり。
長岡の暮らしになじみたくて。
明るい陽射しの下、大楽さんご夫婦が庭の手入れをしている。
3歳の娘・ふくみちゃんも小さなじょうろを持ってお手伝いだ。
「これは長岡の伝統野菜なんですよ」と、ご主人が教えてくれた。

長岡市の博物館で博物館で学芸員をしているご主人が、長岡の
伝統や文化を学ぼうと育てている野菜だ。野菜作りの先生は、この地域で
生まれ育った近所の人たち。ここに住み始めて2年、近所の人たちと
交流が広まっていくのが楽しい。

別の土地から移ってきた大楽さんは
「長岡になじみたくて、ここに暮らそうと決めました」と語る。
そのために、敢えて新しい分譲地に新築するのではなく、古くから暮らす
人たちがたくさんいる街で中古住宅を買ってリフォームしようと決めた。
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