庭と縁側と畳と座卓。

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日当たりのいい庭は、ふくみちゃんのためのにどうしても

欲しかった。大楽さんご夫婦は、ふくみちゃんに、

毎日の暮らしの中で様々なものに触れて豊かな感性を

育んでほしいと願っている。

そのためには、土や草に触れることも大切だ。

ふくみちゃんが部屋の中と同じような感覚で庭に出て

遊べるようにと、リビングと庭をつなぐ縁側を設けた。

縁側のそばの日当たりのいい場所には小さな畳スペースを

つくって、丸い座卓を置いた。

縁側は大楽さんの憧れだったという。

「日向ぼっこをしながらのんびりできて、いつでもごろん

とよこになれるっていいじゃないですか」

休みの日は、ほとんど縁側か畳で過ごしているそうだ。

丸い座卓を選んだのにも意味がある。奥様は「座卓を置

こうと最初から決めていました。私たちは2人とも座卓の

ある家で育ちましたし、人をいっぱい呼びたいから。

円卓ならみんなで囲めるでしょう」という。
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実は、大楽さんご夫婦は2人ともおじいちゃん・

おばあちゃん子で3世代の家族に囲まれて大きくなった。

祖父母や親戚、きょうだいと触れ合う中で身につけてきた

こともたくさんある。だから、ふくみちゃんにも

たくさんの人の中で育ってほしい思っているのだ。

「2人とも実家から離れてくらしているので、

ふくみには近くに祖父母も親戚もいません。

近所のおじさん、おばさん、おじいちゃん、

おばあちゃんに遊んでもらえたら嬉しいですね」
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