木は、複雑な加工がしにくい素材なので、
木のおもちゃはシンプルなつくりになっています。
たとえば、木のおもちゃとして代表的な積み木を例に挙げてみると、
丸かったり三角だったり四角だったりするだけ。
名前こそ「積み木」ですが、必ずしも積んでいくことだけが
遊び方とは限りません。楽器のように打ち鳴らしてもいいでしょうし、
ころころ転がして、その動きをを観察するのだって立派な遊びです。
つまり、シンプルなデザインゆえ遊び方が限定されず、
子どもの創造力を刺激することが、木のおもちゃが持つ強みの
ひとつだそうです。「これはどんなふうに遊ぶと楽しいんだろう?」
「そうか、こんな遊び方もできるんだ!」そんな試行錯誤や
発見が、子どもを夢中にさせるようです。
決まった手順で決まったとおりに遊んでもらうのもよいですが、
たまには、遊び方が固定されていないおもちゃを与えて
子どもにまかせてしまうのもよさそうですね。