現場ブログ

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リビングダイニングの赤松天然無垢30mmフローリング施工です。原産地はロシア。地図で見るとロシア(マイナス47℃まで気温が下がる)の真ん中あたりから伐採して、ロシアで製材したものを、新潟の港に入れ、夢ハウス製材工場に入れ、さらに製材し、天日に干してから、オリジナル乾燥釜に入れて乾燥させます。含水率(木が含んでいる水分)を5%まで乾燥させます。そうすることで生活に支障のないフローリングが出来上がります。通常、無垢材は施工してから、変形すると言いますが、ここまで乾燥させるとクレームにはなりません。含水率0%ではいけません!プラスチックのようにバリバリになってしまいます。山に生えている木は含水率約150%と自分の体重より多く水分を含んでいます。それを乾燥釜に入れて水分とヤニを出し切ります。これが大変難しい。他社ではまねできません。
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マイナス47℃にもなる環境で育った赤松ですから、1年で数ミリしか大きくなりません。樹齢300年の天然木赤松。耐久性に優れ、素足で歩く、寝転がっても気持ちがいい、本物の天然木自然素材です。冬暖かく、夏は涼しい、毎日大自然の森の中で生活しているようです。
ちょっとした旅館に宿泊するより、自宅にいることが一番になるんではないでしょうか?
27畳リビングの真ん中には琉球畳を9枚敷き寝転んでもテレビを観ることができます。
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システムキッチン、家電収納も無垢扉で統一しました。リビング収納も3箇所設け十分なスペースをとりました。内部は全て桐板仕上げで、収納棚まで桐で仕上げてあります。食品庫は移動棚で、入れる商品の大きさに合わせて棚を移動することができます。
桐材は、調湿効果も高く、抗菌効果、殺菌効果もあります。先人の人が衣類の収納などに桐を使ったことは納得がいきます。特に食品庫には最適な造りだと思います。先人の人知恵はすごいと思います。日本の風土に合ったもの造り、これを学ばないといけません!
写真は現場の途中でゴタゴタしてますがもうじきに完成しますので、ご家族、友人誘って、現場見学会に来て、五感で体感してみてください!
この地域では見ることのできない住まい造りがご覧になれます。
年に一度は感動しましょう!お待ちしています。
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根太下地工事ができたら、断熱材(ラムダ50mm)を入れて、その上に構造用合板を敷いて仕上げます。
床の上に乗っているブルーの商品がそのものです。発砲プラスチック断熱材でNO1の防水性能給水率0.01g/100cm2以下。
ウレタンフォームやフェノールフォームと比較して吸水量が小さいので、吸水による断熱性能の低下は心配ありません。
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下地工事が終了したら、赤松無垢フローリング30mmの施工です。南面吐き出し部分から施工していきます。テレビカウンター手前に、9枚の琉球畳が入ります。前日にお客様とリビングのバランスにあわせて位置を決めました。
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寝室は桐の無垢フローリング30mmの施工です。フローリング一枚の長さが赤松フローリングと違って1800mmなので、丁度半分の長さなので施工しやすいです。
桐の無垢フローリングは空気層がたくさんあるため、その上に立ってジッとしていると、自分の体温が保たれ、とても暖かいです。寝室に使用するのは最適です。調湿効果もあるので深い睡眠ができます。さらに抗菌効果、殺菌効果もあります。
昔の人が桐タンスに使用したことがよく理解できます。
寝室は総桐仕上げです。うらやましい~限りです。
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外壁は全て高質ウレタン60mm施工です。床下に施工したラムダと同じ性能があり、水分を通しません。基本、住宅では使用しません。よく冷凍庫の外側に施工してある商品です。
吹き付けウレタンも安いものから、高質ウレタンまでさまざまです。指で押してへこむようなウレタンでは水分を当してしまいますので注意してください。
ウレタン吹き付け終了後、空気層をしっかりとって、防湿タイベックシルバーを施工し遮熱します。
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東西に伸びるLDK(27畳)のビフォーの様子です。リフォームする前は西側の6畳の和室と床の間と押入れ、6畳の洋間、南面のLDK合わせて27畳LDKとなります。
床下の大引きが、南北(写真だと横方向に入っています。その大引きに対して直角に根太を施工していきます。その間に断熱材を入れて、根太に対して直角にフローリングを施工していきます。
なので、大引きとフローリングは同じ方向になるわけです。
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既存の大引き(横方向)ですと縦に長いLDKに対して短かく横方向になるので、下地の大引きを全て、長手方向にやり変えました。そして、横方向に根太を施工し、長手方向にフローリングが施工できます。材料の赤松無垢材は厚みが30mmで、巾は12.5センチの一本が4mの長さがあります。一本、一本施工していきます。フローリングの向きだけでも変えることで、開放的な空間となります。
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大引き根太施工が完了すると、給排水給湯工事配管を行って、高質断熱材ラムダ50mmを入れていきます。
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断熱材を入れる前にシロアリ防蟻処理を行います。
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この減築リノベーション面白い所は、減築しただけでなく、南面の軒を既存のLDKの出っ張りに合わせて軒の出をそろえたところです。
軒を延ばした分瓦が必要になるので、二階部分の撤去した瓦を再利用しました。
広こまいと言って無垢杉板材を施工し、フェルトを敷いて、瓦桟を打って瓦を葺いていきます。

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二階の瓦を再利用したので色もだいたい揃っています。新しい瓦で葺くとかえって色の違いがありすぎてバランスが良くなかったですね。
綺麗に仕上がりました。
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当然、二階部分を切り離した部分には鬼瓦がありませんので、二階部分の鬼瓦を取り付けます。
棟の部分も一度、撤去して、最初からちゃんとやり直します。
これはとっても技術が必要です。瓦屋さんも炎天下でふうふう言ってました。麦わら帽子がよく似合います。
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既存のLDKは南北の配置で凸凹の22畳ほどありました。北側にL型のキッチンがありましたが、薄暗く、風通しもあまり良くありませんでした。
今回の天然木リノベーションで、LDKを東西に27畳の大空間にしました。そうすることで、採光、風通しは最高です。
南面の屋根をほんの少し伸ばしただけで、日差しを遮り、南西の涼しい風が入ってきます。
この暑い夏でもクーラーは必要ありません。冬は、太陽の角度が低くなるので日差しが入ることで暖かい。これだけでも省エネです。
なんといっても素晴らしいのは、LDK27畳の4枚テラスサッシをオープンしたところの開放感は最高です。子供達家族と一緒にバーベキュー、お孫さんと花火、もちろん日々の洗濯干し場にもなります。無駄がない!

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軒天は全て無垢の杉板を貼りlました。
よく見かけるのは、軒天にベニアを施工してあって、ベラベラになっているお宅をみかけますが、無垢材を貼って塗装をしておけばベラベラすることはありません。また木目は柔らかく、落ち着いた雰囲気もあります。
 私もこんな家に住んでみたいと毎日思いながら造っています。
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解体終了後、早速レフミラー施工に掛かりました。年々暑くなっている夏なので少しでも涼しく仕事をするため、レフミラー施工に入りました。天井裏が高い為、下で準備をして、施工します。
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前回の現場でも施工しましたが、放射熱96%カットするので、家の外側で作業する職人さんと家の中で作業する職人さんとでは違います。この現場は風が強いので、木陰に入るととても涼しくこの暑い夏でも気持ちよく仕事ができます。
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解体してみると屋根裏がトラス構造で作ってありました。欲を言えばもう少し材料が太ければ申し分ありません。この三角形を作って並べていくことで、木造でも広い空間が作れるということです。そのかわり、南面と北面の壁には大きな力がかかることになりますが、中間に柱を入れなくてもいけるわけです。
よく昔の木造の工場など見るとこんな構造を見ることができます。私の友人の佐々木君の工場はトラス工法でできています。先日ちょっと工場を見せてもらいましたが、五間半飛ばしてありました。飛ぶと言うのは、木造で約10mの間、柱が一本も入っていなくても大丈夫。
それでも耐震補強はX軸、Y軸、全体のバランスが大切です。