上棟式2日目に入りました。63坪の建物が2日間でほとんど形ができることは、プレカット工場での効率化が進んだことと、大工10名のスタッフで行ったことです。以前は骨組みだけでも63坪あれば2人~3人の大工さんであれば4~5日はかかり、屋根下地まで仕上げるとなると2週間近くかかりました。人の手でやることより工場(機械)でできる所は自動で作成していくことが大切です。
牧之原市東萩間 夢ハウス「郷の家」新築工事(2世帯住宅)本物の無垢材上棟式(63坪) 2日目


屋根パネルまでは3日目の午前中までかかりました。一般的な木造住宅の造りとは違って当社の屋根は10層でつくってあります。屋根パネルの厚みも20cm以上の厚みとなります。ロフト室内側には赤松の突板が貼ってあり、次に構造用合板、次にウレタン断熱材66mm、次に18mm以上の通気層、次に太陽放射熱を96%カットするレフミラー、次に通気層18mm以上、次に構造用合板、次にシージングボード、次にアスファルトルーフィング、次に瓦施工となります。こうすることで屋根裏のロフトの温度も1FLDKと1度ほどしか温度の差がありません。居室として使えるので2階からロフトへの階段は1階から2階への階段と同じようにしっかり造ります。屋根裏の物子機とならず、家の中で一番面白い部屋となります。子供さんの遊び場、ご主人の趣味の部屋となることが多いです。棟の隙間は通気層で、土台から上がってきた風が棟から抜けるように出来ています。木造住宅は通気が命です。外壁側は風が通って、室内側は断熱、遮熱構造がキッチリできていれば快適で省エネな暮らしができます。外壁側で通気できれば木も呼吸できるので耐久性が増していきます。ただ、外気を入れない気密性だけを追求すると結露や、腐朽菌が発生して躯体に腐りやカビの原因に繋がりシロアリ被害に繋がっていくことがあります。通気性は重要です。

二階の居室の様子です。建物の中心(棟)部分の高さを利用してロフトを造ります。ですっから両サイドの居室は吹き抜け登り張り表しの天井となります。室内の広さは㎡の大きさでなく天井が勾配天井なので容積率で考える広さとなりますのでとても開放的な空間となります。同じ6帖でも天井がなく登り張りになっているだけで部屋に入った時の間隔は違います。とても開放的な空間になります。先ほど屋根の説明で屋根裏が6mmの無垢突板、通気、断熱、遮熱構造になっているので室内は快適な空間となります。写真は2FLDKの様子を西側の子供室からのアングルです。子供さんがまだ小さいのでLDKと子供室の仕切りを引き込み扉にして大空間で使用するようです。写真でわかるように外壁面には全て60mmのウレタン断熱材を施工しています。サッシは複層ガラスで結露しにくい構造になっています。