現場ブログ
2020.2.17

築80年の木造住宅です。
昨年の1月15日にショールームに相談に見えました。最初は当社のリセット住宅に関心がありました。既存の構造部材を再利用して、間取りの変更をし、天然木をふんだんに使って、新築同様に仕上げる工法です。家造り勉強会にもご両親と4人で参加され、リセット住宅の説明と当社の家造りの考え方を理解していただいたように思います。

80年の間に3回の増築があり、基礎の無い石ころの部分や、低かったり、シロアリ被害になっているところも何箇所かありました。昔の家は天井も低く、黒い梁がH2100ぐらいの高さに出ていたりしている部屋もあります。増築、増築なので床の段差も所どころあります。
特に、お父様からは80年前に建てた和室の柿の木の床柱は気に入られていて再利用するように言われたので、解体工事に入る前に先に床柱を撤去して保管してあります。今度は仏間と押入れの境に取り付ける予定です。

3回の増築を繰り返してきた建物なので、構造部材もその当時の材料もまちまちで、基礎も低いことや、屋根材のカラベストもだいぶ痛みが来ていました。
概算してみると新築に近い予算になることと、これからの息子さん家族の暮らしを考えると新築「木のひらや+増築」をご提案しました。実際に完成したばかりの新築「木のひらや」ショールームがありましたので、新潟伐採ツアーに参加して見学していただきました。パンフレットや写真とは違い、実際に体感していただいたことでホント喜んでいただきました。
振り返ると、プラン・予算などの打ち合わせに約1年の月日が経ちましたが、その分良いプランができたと思っています。

解体する前に神主さんにお祓いをしていただきました。「80年間、ほんとお世話になりました。」お嫁に行ったお姉さんもこられて家族全員で感謝しました。
台所の床下に井戸があるよと伺っていましたがコンクリートの輪を積み重ねたしっかりした井戸です。それも神主さんに清めてもらい安心して埋める事になります。
新築「木のひらや」は、他メーカーさんでは真似できない「おどろきの大空間」の実現が可能になりました。全て天然木、自然素材で仕上げ、耐震性、耐久性、省エネ、健康、癒しの空間、プラス大空間、6つ揃った「木のひらや」。今から完成が楽しみです。
2020.2.14

床下地ができたところに厚み30mmの赤松天然木フローリングを施工していきます。樹齢300年のロシア産赤松です。現場は材料を加工しながら施工していきますので、天然木赤松の木の香りが現場いっぱいになります。森林浴効果でも知られるフィトンチットやヒノキチオールなどの香り、美しい木目、肌触りの良さなどは、人を癒す効果があります。さらに時間が経つとあめ色に変化していき、大自然の恵みを家族全員で、毎日、感じることができます。

ただ、順番に隅から施工していくのではなく、搬入された荷物の梱包を開いて並べ、節の大きさ、色合い、施工した全体のバランスなど考えて職人さんが貼っていきます。
昔から無垢材は乾燥が命といわれています。しっかり乾燥した材料でないと住み始めてから乾燥が始まり、曲がり、隙間、変形、収縮などといったクレームになります。が、当社の使用するフローリングはオリジナル木材乾燥機「ドライナンバー」(特許取得)を使って、内装材は5%以下、構造材で10%以下の含水率基準で乾燥させるので安心、安全です。一般的にこの近隣の問屋さんでは、無垢材の含水率は18%~23%です。この含水率だと、まだ狂います。なのでこれに塗装をし、無垢フローリングとして市販されていることが多いです。塗装してしまえば呼吸できないので変形しませんが、塗膜ができ石油工業品と同じになるので、冷たく肌触りの良さを感じることはできません。

フローリング材、柱など乾燥機から出すと約1%~2%は戻ります。室内の平衡含水率は6%~7%ですから材料と室内の環境が近いのでほとんど狂い変形はありません。含水率0%にするとプラスチックを解体したようにバリバリに壊れてしまいます。5%残すところに意味があります。
含水率とは、木に含まれる水分のことを言います。木の種類によっても違いはありますが、山で生えている木は120%~150%ぐらい水を含んでいます。自分の体重より多く水を含んでいます。
施工した箇所から養生をしていき床が完了したら、天井下地の補修、壁、造り付け家具、システムキッチン設置、クロス工事、照明、クリーニングと進んでいきます。
他の部屋とまったく違うイメージになるので、完成が楽しみです。
2020.2.13

築30年のLDK天然木リフォームが始まりました。30年も経つとカラーフロアーは接着が効かなくなりブカブカの状態になることが多いです。冬は床下から冷たい風が入り室内はとても寒いです。
床の張替えの相談伺いましたが、システムキッチンの取替え、和室の壁を抜いて繋げることで30畳のLDKとなります。仕上げは天然木・自然素材で家具テーブル・収納まで同じ素材でコーディネートします。
完成が楽しみです。

床を剥がしてみると、サニーライトと言う30mmのスチロール系の断熱材が出て着ました。おまけに根太の中間で止まっている為、カラーフロアーとサニーライト断熱材の間に空気層ができている状態になりますので、断熱材は入れてあっても入っているだけで断熱材の効果ほとんどありません。
床下は、束石の上に、束(木)の上に大引き、の上に根太、の間に断熱材(サニーライト30mm)、その上にフローリングと言う順番で仕上がっていました。その工務店の考え方で造り方はまちまちです。

既存の床を全部撤去して、新しくやり直しです。新しい床下は束石の上に鋼製束(高さ調整ができる)の上に大引き、の上に根太、の上にジュピーノ45mm、の上に構造用合板12mm、の上に赤松無垢30mmフローリングの施工になりますので、子供さんが飛んだり跳ねたりしてもビクともしません。(床の厚みは42mmになります)
新しい断熱材はフローリング面にピッタリクッツイテいるので断熱効果は抜群です。断熱効果は世界最高レベルの0.020w/(m・k)で、他の断熱材に比べて径年劣化は極めて少なく、素材は熱に強く、燃えにくいフェノール樹脂で環境にやさしいノンフロン発砲の断熱材です。
グリーン購入法の適合商品にもなっています。湿気で縮むグラスウールとはゼンゼン違います。
家造りは見えなくなる所が大切です。
2020.2.11
【御前崎市】天然木30帖LDKリフォーム
以前からお世話になっているY様邸で、天然木のLDKリフォームが始まりました。
ご家族が多いためどうしても荷物が増えてしまい、子供たちも勉強するスペースが必要になったので
物置状態の横の和室まで繋げて30帖のLDKに間取り変更。
収納は入れる物に合わせて内部造作を変えて、すっきり暮らせるように改善します。

フローリング:赤松無垢床30mm厚
建具:赤松無垢建具、収納内部は桐仕上げ
キッチン
・使っていない勝手口をやめて、離れて置いてあった冷蔵庫2台を並べて設置。
・レンジや炊飯器など、置くものを決めて棚を作成。キッチン横に集めて家事動線を改善します。
・壁付きキッチンの奥は食器棚で行き止まりでしたが、ダイニングを囲んでぐるぐる回れるように通路をあけます。
・キッチン自体も収納が増えるので、あふれてしまった荷物もすっきり収納できます。
収納
・食器、掃除機、パソコン、プリンターなど場所を決めて棚を作ります。
・家族写真など飾れるように棚も作りつけ。
LDK
・仕切り建具をやめ、隣の和室との壁も抜いて、LDKは大空間30帖に間取り変更。
奥の和室の使い方を変える
・並んで勉強できるようにカウンターを設置。
・以前の和室に洋服を置いていたので、押入れをクローゼットにして収納を確保。
完成予想 Before After

Before
ダーク色の床が暗い印象。
建具の色も形もまちまちです。

After
床も建具も天然木で統一するので部屋全体が明るくなります。

Before
キッチン突き当たりは行き止まり。食品庫のように隠せる収納があればもっとすっきり片付きます。

After
奥の勝手口手前で通路を設けて、ぐるっと回れるようにします。使い勝手を考えて棚や収納を設置。

Before
壁の向こうの和室が物置状態です。

After
壁を取って子供たちの勉強スペースに。洋服を置いていたので押入れをクローゼットに変更します。
工事の様子

床づくり
床が抜けそうな場所もあったので下地から作り直して、断熱材を隙間なく入れます。

床づくり
湿気に強い鋼製束で大引きを支えます。

間取り変更
隣の和室との壁を撤去。奥のスペースは子供たちの勉強カウンターとクローゼットを設置します。
LDK30帖に拡大!