現場ブログ
2018.9.19

築70年の古民家再生(57坪)天然木リノベーションが完成しました。
三月の末から解体に入り、8月の末に完成して、5ヶ月間の工事です。お客様のご協力により、完成見学会をさせてもらい、40組、100人以上の方々が来場されました。

LDKは吹き抜けで、23畳の空間になり、その向こうに10畳の和室があります。LDKと和室の間仕切りは、以前から使われていた、襖を再利用し、天井の高さは3.7mあります。一般の部屋の天井高さは2.4mですから、1.3mも高くなりました、そうすることで、大空間になり、曲がった太い梁が部屋の天井に見えてきます。
来場された方のなかには「お~、すごい!、天井が高いと気持ちいいね。」

10畳和室の地袋、観音開きの襖は、明るさを押えたエンジ色の和紙で仕上げました。白い漆喰壁とコゲチャ色の柱、枠、太い梁との中にアクセントカラーになっています。使った面積も全体の広さに対して丁度良いバランスになっていると思います。
床の間の花は、見学会にに向けて、お施主様の奥様が活けてくださいました。
ありがとうございました。

息子さんの寝室からリビングを通して、表の庭が見えています。寝室は総桐仕上げて、壁は夢オリジナル珪藻土クロスです。建物の西側になる為、西日の暑さをを避けるため、高い位置にサッシ窓を設けました。そうすることで、採光をとることができます。

リフォームする前までは、あまり使われていなかった、和室スペースを水廻り、収納、ローカスペースにし、天窓を2ヶ所設けることで、こんなに明るくなりました。全て無垢の赤松で仕上げてあります。床は厚み30mmの樹齢300年の赤松フローリングです。
ロシアの-47℃にもなる原産地から輸入した木材です。
一年に数ミリの成長しかない材料を使っていますので、
自然素材で耐久性抜群です!
平屋の57坪、二世帯住宅をイメージして設計しました。正面奥に見えるのが、ご両親のスペースです。お施主様にもこの空間は気に入ってもらっていますし、造った大工さんもこの空間は好き!と言ってもらいました。
ありがとうございました。
2018.8.29

内部壁はすべて漆喰仕上げとなりました。
現代の住い造りはほとんどがクロス仕上げですが、最近は環境、健康志向のお客様が増えてきたように思います。
もう40年以上前になりますが、私が18歳で東京に出て、夜学の大学に通いながらやったアルバイトが建具、内装関係の会社でした。当時、クロスを貼る部屋は布クロスで、床は絨毯を敷いて高級な応接間に使ったものです。
それから、印刷の技術が進化していく中、ビニールクロスがどんどん普及し、安く家を造ることができて、工事期間の短縮も可能になっていきました。工事期間の短縮は利益に繫がります。サンゲツと言うメーカーさんが右肩上がりだったことを思い出します。丁度、日本がバブルのころだったと思います。

建築業界に携わって40年になりますが、現在でも、検査はOKであっても、新建材からはホルムアルデヒドなどの有害物質は微量に出ています。アトピー、喘息、アレルギー症状は昔よりも多いのが現状です。住いばかり出なく食品や身の回りの環境がそのようになっています。
若いころから環境、健康には関心があり、何時からか本物の住い造りに興味を持ち始め、実行しているところです。平屋57坪、住宅で280㎡漆喰仕上げの現場はめったにありません。
薪ストーブも設置し、アトピー、喘息、アレルギーを改善し、日本の風土に合った、ローコストで高性能な自然共生型の住いを是非見学に来てください。
9/1(土)9/2(日)10:00~16:00です。
2018.7.22

玄関先にツバメが照明器具の上に巣をつくって、親が餌を持ってくると、三羽の子供ツバメが思いっきり口を開けてピーピー泣いています。
玄関先であれば人間が出入りするところに巣を作れば他の害虫に狙われることは少なくなります。ツバメもやさしいご家族であれば安心して子育てができます。
広縁のサッシも全て取り替え、複層ガラスで、内側は樹脂枠で、結露しにくい三協アルミのマディオJの商品を取り付けました。

また、今回の総合リフォームで洗面、脱衣場にあった猫の出入り口がなくなったので、東側にあるサンルームの隅につけることにしました。ガラスではなくワーロンでしたので、網戸用のペット出入り口を加工して取り付けてみました。ペットも家族の一員です。

お孫さんと夜空の星を見るために屋根にトップライトです。網入りガラスにが入っています。トップライトは、壁に取り付けるサッシに比べ同じ面積のガラスであれば3倍の明るさがあります。写真のトップライトの大きさはW1200*H370の大きさです。

天井高はありませんが、スペースとしては10畳ほどの広さがあります。一般的な家は屋根裏は夏暑くて入れませんが、今回、天井下地を施工する前に、太陽熱を96%カットするレフミラーを施工し、部屋側に50mm厚のミラネクストラムダ断熱材を施工下ので快適な空間ができます。
照明を消して、お孫さんと夜空の星を眺めながら、いろんなお話が弾みますように!
2018.7.22

外壁下地ウレタン吹き付け60mm厚が終了して、防水シート(タイベックシルバーを施工しているところです。タイベックシルバーは、遮熱性が高く赤外線の約85%を反射。
コンクリートは7%反射し、93%放射します。沖縄の住宅は台風が多い為、コンクリート住宅がほとんどです。深夜までコンクリートの放射熱のため朝までエアコンをかけたままでないと良く寝れないようです。
タイベックシルバーは、防水性も高く、極細繊維構造は湿気は通しても水を通しません。施工時に雨にさらされたり、万一の外壁からの浸水にも水滴が内部に浸透するのを防ぎます。

外壁はパワーボード施工中です。
パワーボードはトバモライト結晶を豊富に含んでいます。トバモライトは自然界に存在し、これ以上は科学変化をおこしにくい大変安定した鉱物。
また、有機物を含ず、乾燥収縮や膨張張が小さい為、夏の暑さや冬の低温・乾燥などに強く、ひび割れやそりやたわみといった変形がおきにくい安定した材料です。基材は60年以上の耐久性です。

壁が仕上がると細かいつぶつぶの下地塗料を吹き付けます。古民家なので、細かい凹凸をつけました。
軒裏は無垢の杉板を施工し、ウッドライフ塗料(ココア)で仕上げました。

下地の吹き付けが終了すると上塗りのパーフェクトトップで仕上げます。パーフェクトトップは、日本ペイントの{ラジカル制御}技術によってシリコングレードを超える非常に優れた耐候性塗料です。また防藻、防カビ機能も標準で有しています。
2018.7.18

ロフトから覗ける吹き抜けのあるLDKとなりました。吹き抜けのFIXからの採光が取れて照明をつけなくても明るいスペースとなりました。対面型でキッチンをセットします。青、赤のホースが出ているところにキッチンがセットされます。
プラン作成中にご主人の書斎であるロフトに上がる階段の位置の良いところがなかなか決まらず、結局、キッチン家電収納の上を上がっていくように設計しました。階段の幅を広く取ってしまうと、奥様のキッチンスペースが狭くなってしまうため、階段巾仕上がり62cmで収めました。ご主人も体を細くして上がってもらいます。
本がたくさんあるので、梁の間を上手く利用して、移動棚付の本棚が完成!

赤松30mmのフローリングを並べて、色合いのバランスを見ています。梱包から一度出してみて、節や、傷を確認して、どこにどのフローリング材を施工するか確認です。これも技術の一つとなります。無垢材といってもいろいろあります。キッチリ乾燥したフローリング材でなければいけません。室内平行含水率が6%~7%ですので、その数値にあってないと、割れ、ねじれ、隙間、盛り上がり、・・・・いろいろなクレームの原因になります。当社で使っている無垢フローリーング材は乾燥機から出すときに含水率5%までキッチリ乾燥させます。釜から出して1~2%戻って7%ですので、エアコン、ストーブ、ガンガン使っても大丈夫です!

玄関に入って、広縁、和室側を見ているところです。
広縁から来る太い梁が玄関・ホールに出ていて梁をきる訳にに行きませんので、玄関・ホールの天井はその部分だけ一段さげることにしました。
断熱材もキッチリ行います。
写真の右側に見える太い柱がLDKの真ん中に見える太い杉の化粧柱です。
腰窓から庭を眺めることもできます。