現場ブログ

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寝室スペースの半分が下屋になる為、遮熱シート(ラムダ)を仕様。空気層を取って施工すると、96%も太陽放射熱をカットする優れ物です。 築50年以上を古民家と呼ぶようですがこの家も増築し、古い方は50年以上経っていました。古民家の造りは一般的に田の字型で部屋があり、その廻りに下屋根を1間(1820cm)ほど、グルットつけて部屋にしてあります。 天井が低くなるので、キッチンリフォームでレンジフードをつけるのに大変な思いをすることがあります。
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寝室の奥のウォーインクロゼットは奥行き2間有り、その奥に書斎スペースがあります。丁度、うなぎの寝床のようですが、既存のスペースをそのまま生かして、桐のハンガー掛け付枕棚を取り付け、1間づつのスペースで使い分けます。壁は珪藻土クロスで、床は無垢桐30mmフローリング仕上げです。
間取り変更しないことで、コストを抑えることができます。
中央左側の三尺クロゼット桐の折れ戸、収納内部は桐仕上げで、写真左側に和室の通し間に押入れがありましたが、寝室に収納がほしいと言うことで、寝室側から使えるように向きを変えました。
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古民家は下屋になっている部分が多いので、梁の高さで天井を施工してしまうと生活しにくいスペースとなってしまいます。天井高を屋根勾配の高さで施工することが多くなります。梁が出てきますが、ウッドライフ塗装を行って仕上げるとアクセントにもなり、とても面白い雰囲気を造ることができます。お客様も喜んでくれました。
写真は珪藻土クロス施工下地処理中です。
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御前崎市比木で、総合リフォームが始まりました。 最初に寝室、ウォークインフローゼットのリフォームです。 娘さん夫婦と同居することになり、総合リフォームとなりました。今まで物置として使っていた和室3畳をウォークインクロゼットに、和室6畳を寝室(天然木桐仕上げ)にリフォーム工事からスタートです。
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畳を撤去して、一番奥の押入れの建具まで撤去すると、結構、広くなります。うなぎの寝床? 一番奥の押入れ部分はご主人様の書斎になります。その手前に1間(1820)の巾で奥行き2間(3640)ありますので、ご主人、奥様の洋服収納が1間ずつ取れてハンガー付き枕棚が設置できます。左の土壁は撤去して、収納スペースとなります。
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築50年以上の床下は土台、大引きはやり直しになります。既存の床下構造材を使用しての作業はかえって職人の手間がかかり、引渡し後のクレームになる可能性が高くなります。 昔の建物は束石の変わりにブロックを置いてその上に束を立てて施工してあることが多いので床が全体的に揺れたりします。この現場もそうでしたので、束石コンクリートを施工してから工事に入りました。
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いつものように、床下構造を直して、天井、壁、床を、遮熱・断熱工事をして、桐フローリング30mmを施工しているところです。
ここで注意することは、断熱材がフローリング側にピッタリくっついていることが肝要です。どんなに厚い性能の良い断熱材であっても、断熱材とフローリングの間(空気層)があると断熱効果はまったくありません!
グラスウールのような安価でふわふわしているものは、一度、水分、湿気を含むとちじんで元に戻りません!そこに空気層ができ、内部結露、カビや腐朽菌が発生し腐りの原因にもなります。
新築して3,4年は暖かかったけど最近、寒く感じるのは、グラスウール断熱材チジミが原因という可能性が高くなります。
何千件とリフォーム工事をしてくる中、解体時に出てくる断熱材グラスウールはペッタンコで煎餅のようになって出てきます。(断熱材の役目をまったくしていない状態)
既存の構造躯体を残して、現代の高性能な住いに甦させればまだまだ使えます。「健康一番!」アトピー・喘息・アレルギーの方でも安心して暮れせる天然木素材で仕上げます。
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キッチンスペースに立って既存、和室10畳(2室)西方向を見ているところです。広縁スペースとLDKを含めると40畳ほどの広さになります。 床下は乾燥していて、一部地面に接している土台は腐りやシロアリ被害はありましたが、70年前に施工してあった束石にのっている土台はシロアリ被害、腐りもありませんでした。 土台の上に施工してあった、各部屋、段差の違う大引き材を全て撤去し、全部屋バリアフリー下地に取替え作業中です。また大引き材を支える束は微妙な高さ調整できる鋼製束を使用します。
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西側の息子さんの寝室です。下地根太工事が終了すると断熱材ミラネクストラムダ50mmを入れていきます。この商品は押出法ポリスチレンホームの限界を超えた断熱性能(熱伝導率0.022W/m・K以下)を実現した商品です。そして、吸水量0.01g/100c㎡以下とウレタンホームやフェノールホームと比較して吸水量が小さいので、吸水による断熱性能の低下は心配ありません。建築業界で一般的に使われている(全体の52%)グラスウールは湿気、水分で一度収縮するともとに戻りません。壁内で隙間ができると、内部結露やカビ、腐朽菌が発生し、腐りの原因になります。
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建物の床下全体にラムダ断熱材を敷き詰めることや、遮熱工事をすることで、住み始めてからの光熱費を大きく削減することができます。 10畳和室(床の間)にたってLDK 方向を見ているところです。 居間には、薪ストーブ煙突を設置するため瓦工事と平行して取り付け作業が終了しています。画面左側、2本の柱が見える位置に薪ストーブ設置になります。
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キッチンにたって、西和室、広縁方向の写真です。 右側中央に薪ストーブ設置位置となります。 今回のリフォームで、和室天井裏に隠れていた太い梁を出すことにしました。既存の天井高も2.8mありましたが、さらに高く3.7mもあり仕上げ材は和紙を施工します。一般の住宅では珍しいと思います。 天井が高いので、一台のストーブで家全体が暖めることができるようにしています。25畳のLDKの中心に天然木の杉磨き柱が目立ち、壁で仕切らないと40畳のダンスホールですね!
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レフミラーの施工が完了すると、空気層を取るため、21mmの木の桟を打ちつけとめていきます。さらに、この上にもう一度、広こまえといって12mmの杉の板を施工して行きます。最近ではラーチ合板を施工するのが一般的ですが、この先70年後も大丈夫な無垢の杉板を施工します。
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野地板(杉の12mm板)の施工が終了すると今度は、瓦下地工事に入ります。 雨漏りにならないようにルーフィングを施工して、流し桟さんを行います。瓦の裏面に桟に引っかかるように瓦ができているので桟を打っていきます。屋根の棟は換気口を取り付ける為、先端は桟がありません。これからから穴を開けていきます。 そうすることで、外壁下、基礎のテンバから入った風が軒天まで上り、屋根下地に施工したレフミラーの上の空間を通って屋根の棟にまで行って抜けていくような仕組みになっています。室内側は60mmの高質ウレタンを吹き付け、外側は風が通ると言う仕組みです。ですから構造躯体にも環境はベストです。
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もの造りは、息の合った職人さん達のチームワークも大切です。 屋根には谷、水切、囲いや瓦を葺く前に先に何箇所か板金工事が発生してきます。職人さん同士で綿密な打ち合わせが肝要。
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瓦はメンテナンス性能を高めたシンプルモダンなフルフラット平板瓦で、「栄四郎瓦」とも言います。プラウドプレイン防災瓦です。 最近では、値段と耐震性を考えると板金のエバールーフにするお客様が多いのですが、今回は耐震性と耐久性を考え瓦葺きとなりました。 一番高いところは、換気棟が付きます。
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もう少しで完成です。
プラウドプレインは欧風スタイルの家でも、現代和風の家でも、屋根を美しく演出するシンプルデザインの瓦です。
この瓦は、耐風、耐震、ズレ防止で瓦にジョイントフックというものが付いていて、瓦同士をがっちり固定することができます。さらに瓦の間からの漏水も三重構造の水返しでシャットアウトできます。
古民家でありながら、カッコイイ!
モダン和風な屋根に仕上がりました。
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既設屋根下地を撤去して、遮熱シート(レフミラー)を施工します。18mm以上の空気層を設けるため、下地に桟を打って杉板の無垢を施工しました。 既存屋根を撤去してみると、70年後にも、リフォームした跡が出てきました。屋根下地に使ってあったラーチ合板がノリの強度がなくなりバラバラになっていました。当時のノリの強度に比べたら現代のラーチ合板のノリの強度は違いますが、安心、安全な無垢の杉板を下地に使います。乾燥状態であれば70年以上は持つでしょう。レフミラーを施工したことで、外と内部の温度は大きいです。職人さんも内部に下りてくると気温の差に驚いていました。
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この古民家は大黒柱というものがありませんでした。通常の古民家は2~3本はどこかにあります。
お客様と「間取り変更」の打ち合わせを重ねていく中でLDK24畳の間仕切り部分の真ん中に取り付けることになりました。
もちろん屋根裏の構造部材を支える部分になります。今、現在支えている細い柱との交換です。
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伐採現場で、枝葉を付けたまま穂先を山側へ向けて伐倒し、杉では約6ヶ月程度の長期にわたり、林地内に放置して置きます。長期間の葉枯しで、高含水の杉辺材が夏季には50~70%、冬季には100~120%程度まで乾燥し、これによって人口乾燥時間を短縮することが出来ます。
「新月伐採とは?」
月の満ち欠けによるもので、新月に伐採された木は、腐らない、反らない、虫がつかない、etc.伝えられていますが、太陽のリズムに影響されているのだと言います。

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ヨーロッパから南米まで世界中にもこういった言い伝えがあるようです、あのバイオリンの名器「ストラディバリウス」も;新月の木;でつくられているといいます。世界最古の木造建築として知られている法隆寺も(闇伐りの木)、つまり、「新月の木」を使っていると言われているようです・・・・。 三人がかりで取替えです。