現場ブログ

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構造見学会開催されました。家づくりは見えなくなるところが大切です。耐震性、耐久性、省エネ、このタイミングで見学に来られた方は、「リセット住宅」が省エネ住宅になるのか?理解して頂いたと思います。 リセット住宅は、築33年の住まいだと、柱、梁、土台まで無垢材が使われています。解体時に骨の状態にして、その柱、梁、土台を移動し間取りの変更をし、耐震パネルをバランスよく配置して、耐震等級3レベルまで性能を上げ仕上げます。また、 33年前の施工だと通気性を考えた施工がしていないので内部結露をおこしているところもありましたが、全て撤去して、現代の通気工法で仕上げたことで耐久性もグンと上がりました。
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耐震、耐久ばかりでなく、遮熱材、断熱材の施工部分も確認することができます。遮熱材はレフミラー、96%太陽熱をカットすることができ、床断熱材はミラネクストラムダ50mm(NO.1の断熱性能0.022w/m・k以下)を床に全て入っています。こうすることで、45坪の建物でも夏はエアコン1台で快適空間、冬はストーブ1台で賄えます。グラスウールのように湿気に弱い変形する断熱材を使用している業者さんはまだ50%はあります。新築して4.5年経ったらなんだか寒くなったというのは外壁などに入っているグラスウールのチジミが原因です。
 写真は熊本地震のパネルです。建築基準1以上の建物がほとんど倒壊している様子です。パネル工法の建物が唯一1棟倒壊を免れた写真です。
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現場の近くでJAさんが園児さん?小学生?達を集めて脱穀の体験学習をやっていました。楽しそうです!思わず写真を撮ってしまいました。テレビでは何度か見たことがありますが現場のすぐ近くでは初めてです。
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雨が続いて行程表どうりにはいきませんでしたが、やっと1週間ほど晴れる天気が続くという予報でしたのでベランダの解体に入りました。
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最初はスカイプロムナードで施工する予定でしたが、サッシ掃き出しの高さが120以上取れなかったので現状と同じFRP施工となりました。既設の床の合板は築35年もするとブカブカになっていました。全て撤去し、合板とケイカル版の2重張りにしてからFRPを施工していきます。今度は不燃材のケイカル板を施工することで下地の合板のブカブカは避けられます。
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全面はアルミの手摺でしたが両サイドと同じように全面は陸壁を造りようになりました。ベランダに降った雨が流れるように内側に勾配を付けて溝を造ります。排水溝も排水の位置を移動して全てFRPで巻き込んでいきます。 両サイドの壁に貼ってある黒いシートが直貼りで通気層が取ってないため、解体したら内部結露がありました。結露がひどくなると腐る場合があります。35年前はこの施工が良いとされていましたがよくありません。胴縁を入れて通気性を良くします。いいタイミングでベランダ工事ができました。
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外壁塗装が終了して、工事は終了となります。新築時30年前はグリーンの壁でした。最近ではサイディングやガルバなどのコストを抑えた外壁が多くみられますがモルタル仕上げに塗装の外壁はコストが掛るので少なくなりました。 モルタル下地の良い点は繋ぎ目がないことです。30年経ってもサイディングのつなぎ目が目立たないことです。また、ガルバのように衝撃に弱くありません。
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ホワイト系で色を変えたことで家の雰囲気が明るくなりました。奥様にも喜んでいただきました。 北面は少し藻が生えていましたが高圧洗浄で洗浄し、藻や、カビの発生を制御する日本ペイントのパーフェクトトップを使用しました。
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屋根部分の軒樋は屋根と同じ色ダークグレーで塗装し、外壁部分の接する竪樋は外壁と同じND-105ホワイト系で塗りますので、樋が目立たないだけでシンプルで落ち着いた感じに見えます。写真のように既存の物件は屋根鼻隠しが黒で樋がホワイトですので全体でみると樋が目立ちます。
色の使い方ひとつで随分変わります。
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屋根はスレート瓦の厚みのあるものですが、築30年も経つとチョッとした衝撃でも割れてしまいます。経年劣化で割れている部分もありましたので、新築時に残して置いた予備瓦と交換し塗装しました。 屋根塗料も日本ペイントのパーフェクトトップです。
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北面下屋に天窓2か所設置している様子です。 築30年以上の建物はどうしても北面の部屋は採光・風通しを考えて間取りをしていないのがほとんどです。 同じ面積の窓を屋根面に施工するのと、壁面に施工するのでは屋根面に取り付けるほうが3倍の明るさをとることができます。北面だと太陽の進路を避けることができて、明るさは取り入れることができます。 反対に部屋が暗いからと言って南面に設置すると明るくはなったけれど、暑くて、まぶしいので、ブラインドを付けてほしいと言うことにもなりますので、付ける位置はよく検討し取り付けることが望ましいです。
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取り付ける屋根裏の梁の位置や、瓦の割なども考えて丁度いい場所に設置することです。 ガラスは網入りで複層ガラスになっています。
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室内から見るとこんな感じです。丁度、ホールから32畳のLDK通路部分の天井になりますので、奥様の家事室の上になりますので、電気を付けなくてもパソコン、書き物などの作業ができます。 夜になると星も見えるでしょう。
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築33年経つと瓦の漆喰が雨風で流れてしまっているので全て漆喰で補修しました。瓦は日本瓦なのでまだまだ持ちます。 漆喰は日本の風土に合った素材です。時間が経てば自分自身でどんどん固くなっていきます。
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既存リビングダイニング解体の様子です。正面のところには通常、掃き出しサッシが付いていましたが、南面高台に隣の家があるので採光が期待できないので、掃き出しサッシはやめ、正面上部にH560の引き違いサッシ取り付け、その下にTVを置くスペースとしました。隣からも部屋の様子が見えません。食事の支度をしながらTVを見ることができます。
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外壁面にはすべて12mm構造用合板を施工し、バランスよく耐震壁を入れていきます。そうすることで、倒壊しない耐震等級3レベルまで上げることができました。
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床下だけはコンクリートが打ってありました。床の不陸を調整するために墨打ちをしている様子です。大引き(横に90センチ間隔で入っている材料)を鋼製束と言って高さの調整できる支えの金物を設置して床の不陸を調整します。この上に60×45×4mの根太を奥に向かって45cm間隔で施工していきます。