現場ブログ

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松 たか子さんで有名なクリナップシステムキッチン(ステディア)の施工です.。I型2550のキッチンを対面式にして設置します。クリナップショールームでの打ち合わせのなかでシンク前にキッチンペーパー等のオプションを取りつけることでキッチン前の壁の高さをH1100にするようメーカーさんからの依頼です。また、そうすることで、テーブル側からも洗い場の様子が見えないようになります。
 対面システムキッチンだと通常レンジフードの前の壁もありませんが、生活を始めて長いスパンで考えれば調理するときの臭いや煙が、吹き抜け登り張り天井に回ってしまうのでレンジ前は壁を造りました。調理時にでる煙、臭いは、すぐ上に取り付けてあるレンジフードに吸い込まれるので、リビング側には何年経っても汚れが付きにくいようにしてあります。レンジフードの裏側の壁も違和感のないようにカウンターに施工した赤松無垢板ウェーブを横向きで施工しそのまま天井まで行くので違和感はなくなります。そして、吹き抜けの壁中間に25cmの巾で同じようにLDKを一周回っているので統一感も生まれます。
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職人さんが水平、垂直を見ながら施工している様子です。 クリナップシステムキッチン(ステディア)パーツの側板は全てステンレスでできていますので、ゴキブリは嫌います。グレー度にもよりますが、通常の他メーカーさんだと木質、圧縮材などがほとんどです。  クリナップさんはメーカーとして、一番最初に手がけた商品がキッチンからなのでとても充実しています。ショールームにも他社のショールームと比べてキッチンの展示してある台数は豊富です。クリナップが一番最初に手がけたシステムキッチンも展示してあり、その上にクリナップの歴史も展示してありました。浜松ショールームだったと思います? ちょっと前まで会社の合併が多かったですが、クリナップさんは一社でまだ頑張っています。企業は長く経営発展をするにはどこにも負けない(独自のブランド)強い商品があることが肝要です。TOTOさんで言えば便器かな・・・。  付いているレンジフードは他社にない、レンジフードの掃除が要らないお湯を入れて洗えるレンジフードです。
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完成しました。明るく落ち着いた雰囲気になり施主様にも喜んでいただきました。 全体的にリフォーム前よりもスッキリ見えるのは竪樋が少なくなったことと目立たなくなったからです。以前は建物の隅には必ず竪樋が下りてきていました。それが一般的ですが、屋根の面積を計算してなるべく少ない本数で竪樋を設けることと、60パイの太さの樋が40mmの角樋でまかなえる工夫がしてあります。 リフォーム前はグレーの丸樋でしたが、今回軒天と同じ色のホワイトにしたことで樋の存在が目に入ってきませんからスッキリ見えます。建物の外観で樋が目立たないことと、エアコンの配管が目立たないことが大切です。
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竪樋を消したのはタキロン「サイホン雨どい」です。サイホン現象の活用で驚異的な排水能力を実現することで竪樋の本数を減らすことができます。排水能力は従来の1.5倍以上あります。これまで一本の竪樋でカバーできる距離は10mでしたが、サイホン雨どいシステムなら15mまでOKです。従来の3倍以上に達する能力です。 また、雨水桝を大幅に減少することで、コストダウンに繫がります。そして新築であれば外構計画の自由度が広がります。目的に合わせた竪樋配置を可能にできます。 また樋の口も大きく135mmありデザイン性を重視してあります。落ち葉やゴミのつまり対策もドレンキャップの新規開発で強化しています。
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老人室トイレ付き板仕上げ工事です。1坪のスペースがあります(2畳)赤松の付き板です。サッシ枠下場から床面まで横貼りに施工していきます。そこから上の部分は珪藻土クロスで仕上げます。今、スタッフが立っているところに便器が付き左側の3ヶ所水栓菅が出ているところに多目的洗い場を設置します。洗い場の左側がシャワー室になります。 赤松の板をワックス塗料を塗るので多少水がかかっても水をはじきます。天然オイル系樹脂(紅花油・亜麻仁油)、人と環境にやさしい自然系塗料だから安心。
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LDK23畳吹き抜けに架けた足場を撤去したいので、吹き抜け部分だけ先にクロス工事を完成します。ロフト手摺の部分がクロス工事とかち合ってしまう為、手摺笠木の取り付けを先に取り付けます。 天然無垢に天然オイル系樹脂(紅花・亜麻仁油)を一度塗っておくことで自然界の色の深みが出てきます。あめいろが落ち着きますね。一般的な建物は新築時が一番良い状態で時間が経てば経つほど劣化していくばかりですが、この新築「木のひらや」天然木は時間が経てば経つほど味わいが出てきます。そして、日本の風土に合った日本の伝統工法、在来軸組み工法が軸になって設計されているので構造的にも100年以上の耐久性もあります。樹齢300年の木は風通しなどの環境が良い状態であれば300年持ちます。時間が経てば経つほど価値の出る住宅は他にありません。また、これだけの材料を世界から集めることも難しくなります。時間が経てば経つほど価値の出てくる住まいといえるでしょう。
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階段の手摺を取り付けます。右側にも手摺をつけますが、左側は下に落ちないようにと言うことと、ソファーに座って上を見たときに手摺が高すぎて圧迫間がないことと、低すぎてバランスが悪くならない踏み板にたってH600の高さにしてあります。中間にはしたを一本立てて登り格子デザインに失した。
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格子の太さは一寸二分(36mm)角です。格子と格子の間隔を一寸一分(33mm)がバランスがいいです。
登りきったところにH1130の柱を建ててそこに取り付けます。そこから左右にH1100の高さで赤松デザインパネルがロフトのホール全体に手摺として回っていきますので安心です。玄関に入って天井を見上げると、登り梁天井と赤松デザインパネルが見えます。通常の壁ではなく格子状の手摺がロフトホールに回りますのでおしゃれな感じになります。
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タイルを貼る下地準備です。基礎工事が終了してから、その後すぐに玄関土間とポーチのコンクリートを打っておきましたので下地はしっかり固まっています。  前日に玄関のタイルを施工し、今日はポーチタイルの工事です。玄関引き戸から柱側に向かって少し勾配を付けてあります。雨水が自然に流れるようにです。両サイドの柱の下のステン金物が目地の位置に来るようにタイルの寸法の割を出してコンクリート打ちをしてあります。この位置がずれてタイル面の中に来てしまうとタイルを切って繋げる施工になるので美観的にもよくありません。つなぎ目に目地材が入るので目だってしまいます。たまにそんな現場を見かけることがありますが。玄関はその家の顔になりますのでそんな施工は避けたいものです。
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タイルは(マンハッタンブラック)です。黒く見えますが近くで見ると少しラメが入っていてキラキラしてとても綺麗なタイルで施主さんも気に入ってくれました。8種類ほどサンプルを施主様と一緒に実際に現場において見ていただきました。色が濃すぎても靴跡の汚れが目立ちます、逆に明るすぎても汚れが目立ちます。その中間ぐらいが良いと思いますが外観のイメージとも合っていなければバランスが良くありません。表面も磨き(つるつる)でなくプレナー(デコボコ)で雨に濡れても滑りません。最初に砂で高さ調整して、そこにタイルを施工する部分にコンクリートを水でドロドロに溶かしたものを流して、タイルを置いていきます。タイルと下地がピッタリ付くように金づちの枝のほうで一枚一枚叩いて貼っていきます。ここが職人さんのカンです(長年の経験と感覚)。このカンが良い人は「腕が良い」と言われます。職人さんは誰も同じではありません。仕上がりを見ればすぐにわかります。仕事に性格も出ますね!  物造りは下地の造り方で良い悪いが決まってしまうと言ってもいいです。下地をしっかり造っておけば仕上がりも良くなります。 目地の通りも碁盤の目のように綺麗に施工しています。