現場ブログ

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養生工事が終了して、よいよ吹き付け工事です。吹き付けの玉の大きさは8にしました。5~いろいろの玉の大きさがありますが、大きすぎても、小さすぎてもいけませんので、モダン和風のイメージで、大きさは8です。
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下塗り、上塗り2回の仕上げになります。ひとりがホースを持って、経験豊かな職人さんが吹き付けを行います。色はホワイトに近いパーフェクトトップND-370番です。屋根瓦は黒、外壁はホワイト系で、駐車場からのアプローチは自然石の表情をリアルにした1200×600のタイルを施工していきます。
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一般的な住宅の外壁はサイディングが多いのですがどんなに質の良いサイディングを施工しても、つなぎ目のシーリングが汚れて目立ってきます。初めはサイディングと同じ色ですが、ホコリ、水あかなどが付着してどうしても目立ちます。それが美観的にあまりよくありません。シーリングを施工した後に塗膜がかぶせてあれば、サイディング目地は年数が経っても目立ちません。外壁の耐久性にもつながります。
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赤い缶は、玉(8)吹き付け用材料です。左の黄色い缶がラジカル制御パーフェクトトップの塗料缶です。いずれも国が認めるフォースター商品です。紫外線に強いシリコングレードを超える強靭な塗膜塗料です。 日本ペイントが技術力を集結し、革新的な技術を持つ塗料です。一般的な塗膜は、紫外線が当ると顔料の主成分である酸化チタン内からラジカル分子が発生・拡散します。ラジカルは有機物を攻撃して分散する性質を持っている為、樹脂同士の結合を破壊し、それが樹脂劣化の大きな原因になっていたので、日本ペイントはラジカルの発生原因となる酸化チタンに着目し改良した塗料がパーフェクトトップです。
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和室天井廻り縁工事に入りました。竿を入れてのデザイン施工です。南北に2本いれ、東西にも竿を2本入れます。交わった真ん中のスペースと4隅のスペースに赤松の付き板をそれぞれ施工していきます。ホールの天井にも同じ素材を貼り付けて統一感を持たせます。室内の真ん中の正方形の桝の中に和風の照明器具を設置します。
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廻り縁になる材料に、竿の組み込む部分は先に掘り込んでおきます。室内の柱にも前もってまわり縁材の組みこむ部分はノミでで欠き込んでおきます。
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23畳吹き抜け登り張りの天井の様子です。赤松天井板は上棟時に比べるとだいぶあめ色になってきました。本物の無垢材付き板ですので自然の本物だから味わえる色合いです。お引渡しの頃はもっと色が濃くなり、白いところと赤みがはっきりしてくるでしょう。南面からの登り梁は米松の無垢材です。東面から西面に向かって90cm間隔で流れているのが母屋といって、全て無垢材化粧(現し)になっています。原産地はカナダから直輸入の材料です。一般的に使われている集成材とはまったく違う材料です。有害物質のホルムアルデヒドなどの心配はありません!  次世代省エネ基準住宅(厚生労働省の指針値ホルムアルデヒド気中濃度0.08ppmに対して、この建物は、24時間換気を回さなくても0.015ppmと言う驚異的な数字が実証されています。 自然界にも自然のホルムアルデヒドがありますが0.015ppmはその値です。 一般住宅のLDKの天井高さはH2400~H2500が通常ですが、このLDKの天井高さは6500cmになります。 毎日、森の中での生活している感覚で、思わず深呼吸したくなります。
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下地材もクリーンパネル(プラスターボード)を施工しています。丁度、作業しているところがキッチンスペースになります。正面が家電収納が付きます。その左奥に1坪スペースが設けてあります。内部は全て総桐仕上げになります。桐材は世界でも中国がNO1の原産地です。木に同じと書いて実は草科なんです。内部は何層もの空気層があるので手で触れているととても暖かいです。そして抗菌効果、殺菌効果、調湿効果もあるので収納・クロゼットには最適な素材です。桐タンスは、先人の人達が考えた生活の知恵はすごいですね。
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あと半日あれば屋根は完成します。 明日から、外壁足場を架けていきます。2Fの外壁足場は一階の屋根に足場の足が立ちますので、屋根が完成してからの設置になります。2F外壁サイディングは張り替えます。今の外壁の色より明るい感じでオームホワイト。1FはフリーベージュDです。 完成が楽しみです。
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熨斗瓦を施工しているところです。 実は2Fの外壁も1Fと同じ様に最初は塗装する予定でした。既存の屋根も今、施工している熨斗瓦の上に板金の水切りがかぶせてあって、その上にサイディング壁が施工してありました。 屋根を葺きかえる際、その熨斗瓦と板金が邪魔になり新しく瓦を葺くのにとても困難です。また既存の熨斗瓦の水切板金も昔の瓦の形で施工してあるので、新しく葺く瓦との高さが合わないので隙間が空いてしまい雨漏りの原因や見た目も悪くなりますので、お施主様に説明して何とか2F外壁を張り替えるようにお願いしました。 張り替えることで、新築同様の仕上がりになります。 ここまでリフォームすることで、新築当時から雨漏りしている原因を突き止めることができ一緒に直して置きました。
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下り棟の漆喰工事です。 漆喰は時間が経てば経つほど固まっていく商品です。珪藻土はボンドを入れてやらないと自分で固まることはできません。ですから糊が切れるとボロボロしてくるでしょう。漆喰は調湿効果もあり、自分の力で硬くなっていきます。日本古来から使われている商品です。
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北側の屋根の様子です。裏側にある山に登って写真を撮りました。裏山も施主様の山で、2.3日前にお母様が草刈をしてくださって、何とか屋根全体の写真をとることができました。
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天井を施工する前に壁下地を施工します。一般住宅で貼られているプラスターボードとは違って。ハイクリーンボードと言います。通常のプラスターボードの色はクリーム色をしていますが、ピンク色です。もちろん通常のボードに比べれば値段は高くなりますが、有害物質(ホルムアルデヒドなど)を分解してしまう商品です。室内に仕上げるクロスもオリジナルの珪藻土クロスです。そして中に使っている扉や枠も柱は建材でなく、全て無垢材を使っているので有害物質は商品から出ませんが、健康に配慮した下地材を使用しています。一般に使われている建具やフローリングはフォースター商品で合っても微量に有害物質が出ているのは事実です。  良く新築に引っ越したら子供がアトピー、喘息になったというのはそれが原因です。
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和室からホールを通って向こう側に23畳の吹き抜けのLDKの様子が見えます。この1間のスペースに万本格子付き板赤松引き違い扉が入ります。上の部分は垂れ壁の下地です。
奥右側に見える柱が杉の大黒柱6.5mです。吹き抜け登り梁までとどいています。柱の太さは床部分で直径38cmもあります。抱きついてぐるぐる回れます。
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2F北側のロフト子供室入り口の右側壁に明り取り窓を設けました。クリエイションパネルと言って、本物の天然の植物の素材を樹脂版で挟み込んだ表情豊かで、クリアーな素材感を持ったパネル状のインテリア装飾材です。
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使う場所によって商品の価値は上がります。 室内側は屋根勾配の天井がそのまま出ていますので、部屋の入り口(南側)の天井高さは3.5mほどあって、入り口の向こう側(北側)の天井高さは1.5mほどです。LDKと同じあらわしの登り張りの天井になります。同じように赤松の付き板無垢が施工してあります。写真には写っていません。写真の向こう側に見えるのが吹き抜けのLDKの様子です。子供部屋を出ると手摺越しに吹き抜けLDKが上から眺めることができます。廊下の手摺のデザインにも同じパネルを使用するのでバランスもよくなります。 壁に施工したクリエイションパネルからLDKの採光を子供部屋にも取り入れます。
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玄関入って右側の8畳間の和室です。入り口は反対側の23畳LDKの入り口と同じ「引き違い万本格子扉を取り付きます。赤松無垢材の本物ですので、玄関に入って落ち着きのあり高級感も感じられます。床柱も本物の杉の丸絞りで、両サイドはワザと落として、杉の木目が見えるような仕上がりです。その向こう側が仏間スペースで、一番奥の間が観音開き襖の押入れになります。
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東面と南面は大きな窓をとっています。SD工法なので大きな窓を造っても安心です。両方のサッシガラスは透明でなく、型ガラスになっています。隣と道路から室内が見えないようにするためです。透明ガラス比べて型ガラスの方が室内は明るくなります。透明ガラスは平ですが、型ガラスは凸凹しているので引き伸ばせば面積が広いことと、光が乱反射するからです。
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床の間の上の落とし掛けのの加工の様子です。天井より少し下がったところにカベを付けてその下に取り付けます。床柱にも差し込む形です。一番最初の写真の左上のところに施工しています。 少し下がった垂れ壁の裏側に間接照明を取り付けると床の間がぼっわと明るくなり掛け軸などがより生えります。  以前の建物は広縁がありましたが、全体の間取りのバランスで設けることができませんでしたので、掃出しサッシか455mmは30mm厚の赤松無垢フローリングを施工します。畳が日に焼けないようにするためです。
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横に寝かしてある材料が柿の柱になります。既存の建物の和室の床の間に床柱として付いていたものです。 鴨居や長押の跡が柱についていたり、割れが入っているので、そこは切り落とし、床の間の框として再利用。 お施主様のお父様、お母様に「新築した時に何処かに使って欲しい!」ということでしたので、床の間の框に使おうことにしました。黒くて、とても硬い材料です。室内は全体的に明るいので、和室の床畳から床の間の框として使うことで段差ができ、黒と柿渋のもようで部屋全体がしまります。お父様、お母様には築70年の建物ですので、いろいろな思い出がつまっています。終戦後、あまり材料が無かった頃に建てた和室です。既存の建物は3度の増改築で付けたし、付け足しの増築で、天井も低く、採光が入りにくい建物でした。  床の間の框として再利用することで、お花を飾ったりするたびに思い出が甦ります。  お母様がお茶の友人を呼んで楽しむ和室がもうじき完成します。