のんびり日記

間取りのコラム
2021年も残すところ1週間を切りました。

寒さが一気にやってきましたね


弊社ショールームでは寒い日には薪ストーブをつけています。

パチパチと薪の燃える音揺れる炎、木が燃える香り、やわらかな暖かさ・・

身体全体で感じる暖かさにされます。


年末の忙しさと寒さで体調を崩されませんよう・・ご自愛くださいね。

皆さま、どうぞよいお年をお迎えください。

寒くなってくると、窓ガラスの結露が目に付きます

外が寒いと結露するのはなぜか、それは空気中の水分量の最大値が気温によって変化するからです。

温度が高いと、空気中にはより多くの水分を含むことが出来ます。
逆に温度が低いと、空気中に含める水分量は少ないんです。


つまり、

暑い夏の空気は、たっぷり水分を含めるのでジメジメする・・
寒い冬の空気は、水分量が少ないので乾燥する・・

ということ。


冬に窓ガラスが結露するのは、

室内で暖められた空気中に含まれている水分が、
外気によって冷えた窓ガラスに触れて冷やされることで、
空気中に含める最大値を超えてしまうからです。


防ぐためには断熱が大切

外気の影響を受けにくくする複層ガラスのサッシを使うことで、室内側の結露を防ぎます。

結露だけでなく、室内の寒さ緩和にも役に立つので、家の寒さや結露に悩んでいる方は、サッシを見直すのがおすすめです!


冬でも家の中があたたかいのって理想ですよね。

断熱断熱といいますが、家にとっては通気も大事・・あれ?空気が通るなら家の中は寒いのでは?と疑問に思った方はいませんか?

シロアリや湿気からくる木材腐敗を防ぐためには、通気が必須です。

床下はもちろん、壁の中、屋根の中も空気の通り道を作ることによって、常に空気が流れ、湿度が上がらないようにしなければなりません。

どこに風の通り道を作るかというと、外壁と断熱材の間です。

弊社では、30倍発泡のビーズ法ポリエチレンフォームの断熱材や吹付ウレタンなどのプラスチック系の断熱材を使用しています。

これらの断熱材を室内の床材や内壁などにぴったりとくっつけて設置します。
室内側にくっついていないと断熱材の役割を果たしません。

それこそ、すぐ壁や床板の裏を通り抜けているので、風が室内に入り込んだりして寒いです
暖房などで室内をあたためても外に逃げて行ってしまい、暖房効率も低下してしまいます。


グラスウールという一般的によく使われている断熱材は繊維系断熱材と言われ、水に弱い性質があります。

壁の内側の通気が機能していないと、湿気を吸収したまま重みで落ちて剥がれてしまったり、カビが発生したりします。

そうなると断熱性能は失われ、それだけでなくシロアリや構造材の腐敗にもつながります


通気と断熱材はどちらもがきっちりと機能していることが家にとって大切です!
0259f285d30e032b7fac8851c84bc0e03
通気工法と断熱材の位置
9b977d7469947514c82994365cc7b7821
通気層がないと断熱材に湿気が・・
住宅の寿命ってどのくらいだと思いますか?


日本の住宅の寿命は約30年と言われています。

アメリカは約65年、イギリスは約80年!
日本は比べてみると短く感じます

住宅の寿命と書きましたが、これは、取り壊される住宅の平均築年数を指します。

地震の発生頻度などの地理的な条件、国民性の違いや歴史的背景なども影響してくるので、
単純には比較できませんが、諸外国と比べて家を建ててから取り壊すまでの期間が短いんです。


中古住宅の流通率でも、日本は14.5%と低く、85.5%は新築を建てています。
(*総務省「平成30年住宅・土地調査」国土交通省「住宅着工統計」)

ちなみに諸外国の中古住宅の流通率は
アメリカは81%・イギリス(イングランド)85.9%・フランス69.8% です。


日本では「家を買うなら新築がいい」と希望する割合は約80%
それがそのまま割合に表れている感じですね・・・。


まだ使える住宅があっても、
新築がいいから取り壊したり、
利用価値の高いビルなどを建設するために取り壊したり、
自然災害の被害で取り壊すことになったり、

さまざまな理由があって日本の住宅の寿命は短くなっています


世界最古の木造建築は1400年前に建てられた法隆寺。
しっかりした木材を正しく使い、要所要所で改修を重ねれば、木造建築は1000年以上もつことが証明されています!


地球環境を守るためにも、
今ある住宅を生かして、長く住み継いでいくという考え方が浸透してほしいな・・と思います
ようやく感染症も収束に向かっているような気がします。
少し安心しましたね

生活環境の変化もようやく落ち着いてきたのではないでしょうか。
家で過ごすことが多くなった家庭も多いと思います。

今住んでいる家の間取りの不便さや老朽化が目に付いたり、
多くの震災の経験からは耐震性や耐久性を考えたり・・と、

家のことを考える機会も多くなったのではないでしょうか。


見た目をただきれいにするだけではなく、

使い勝手の良さ・長く使うことのできる耐久性・快適に過ごすことのできる耐熱などの性能など、

ぜひじっくりと吟味していただきたいです。


弊社では家づくりに関する勉強会も随時開催していますので、少しでも興味があれば、お気軽にお問い合わせくださいね

知らないよりも知ってみると、いろいろなことを考えるようになりますし、今すぐリフォームや新築を考えていなくても、後々役に立つ知識が身につくのでオススメです!