スタッフの現場日記

森林浴をすると、リラックスして心地よくなるのは、
樹木が発する芳香成分(フィットンチッド)の
はたらきによるものです。

フィットンチッドには人間の自律神経を安定させる
作用があると言われています。この作用は樹木が
伐採され、木材となっても失われないもの。

木造の住まいなら、中にいるだけで森林浴効果が
得られるのです。

木育

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木のひらや

木の断熱はコンクリートの約12倍と言われています。
木は湿度が高くなると水分を吸収し、乾燥すると
内部の水分を水蒸気として拡散します。

周囲の温度に影響されにくいのが特徴です。
夏、木に触れてもべたつくことなく、とてもさわやか。
冬は、ほんのりとした温もりを感じることができます。

木の住まいではエアコンに頼る度合が低くなるので、
からだへの負担が軽減されるとともに、省エネにも
役立ちます。



家族の健康を守る無垢の家

無垢材の家具を選ぶ理由

木の精油には、ダニ、カビ、細菌類の増殖を抑える
効果があります。たとえば、ヒバや檜の精油成分である
ヒノキチオールは、100~1000ppmの濃度でカビ類、
ブドウ球菌、大腸菌といった細菌類の増殖を抑制。

ヒバ、檜、ベイヒバ、ベイスギ、赤松など
アレルギーや喘息の原因となるダニの増殖も抑えます。
木の持つ調湿作用によって結露やカビも防止でき、
空気をきれいに、快適に保つことができるのです。
赤松30mm厚

無垢材を使ったインテリアを紹介

温度を調節する

天然の木は、伐採された後も呼吸を続けています。
湿気が多くなれば水分を吸収し、乾燥すると
内部の水分を水蒸気として空気中に放散する、
いわば天然のエアコンです。


奈良の正倉院は、太い木材を横にしてかさねていく
校倉造り。1300年近くの時を経た今でも、中の宝物を
大切に守り続けているのは、木の持つ優れた
調湿作用によるものです。



日本人にとって木造建築は昔からたいへん身近なものでした。
住まいはもちろん、神社、仏閣、お城など、建物はほとんどすべて
木材を中心とした自然素材で建造されています。

このような伝統的な木造建築には、それぞれの時代の技術
芸術などの文化が込められています。現存する世界最古の
木造建築である法隆寺は、建立されてすでに約1400年。
今でもその風格を残し、歴史を刻みながら、伝統と文化を
伝え続けています。

木造建築は日本の気候風土にてきしており、耐久性に
非常に優れていることは間違いありません。木造の
住まいも、本来ならば200年、300年と持つのが当たり前のはず。
「使い捨て文化」ではなく、「育てる文化」を必要とする
現代に、木造建築は欠かせないものなのです。「環境共存」
という重要なテーマの解決の糸口も、見つけることができるでしょう。
菊川市/築26年脇屋リセット住宅

木造建築を構成している自然素材は、人の心とからだに
はたらきかけ、安らぎを与えてくれます。自然素材がバランスよく
配された美しいデザイン、周辺の自然を借景として取り込み、
四季を満喫するという粋な仕掛けなども、目と心を楽しませてくれる
ものです。ストレスを多く抱えた現代人の心のよりどころとなる、
本物の住まいのエッセンスは、まさにこういった伝統的な木造建築
にあると言えるでしょう。この素晴らしい文化、生活の知恵をしっかりと
現代に受け継いでいかなければなりません。
木材の基礎知識