現場ブログ
2020.5.16

玄関入って右側の8畳間の和室です。入り口は反対側の23畳LDKの入り口と同じ「引き違い万本格子扉を取り付きます。赤松無垢材の本物ですので、玄関に入って落ち着きのあり高級感も感じられます。床柱も本物の杉の丸絞りで、両サイドはワザと落として、杉の木目が見えるような仕上がりです。その向こう側が仏間スペースで、一番奥の間が観音開き襖の押入れになります。

東面と南面は大きな窓をとっています。SD工法なので大きな窓を造っても安心です。両方のサッシガラスは透明でなく、型ガラスになっています。隣と道路から室内が見えないようにするためです。透明ガラス比べて型ガラスの方が室内は明るくなります。透明ガラスは平ですが、型ガラスは凸凹しているので引き伸ばせば面積が広いことと、光が乱反射するからです。

床の間の上の落とし掛けのの加工の様子です。天井より少し下がったところにカベを付けてその下に取り付けます。床柱にも差し込む形です。一番最初の写真の左上のところに施工しています。
少し下がった垂れ壁の裏側に間接照明を取り付けると床の間がぼっわと明るくなり掛け軸などがより生えります。
以前の建物は広縁がありましたが、全体の間取りのバランスで設けることができませんでしたので、掃出しサッシか455mmは30mm厚の赤松無垢フローリングを施工します。畳が日に焼けないようにするためです。

横に寝かしてある材料が柿の柱になります。既存の建物の和室の床の間に床柱として付いていたものです。
鴨居や長押の跡が柱についていたり、割れが入っているので、そこは切り落とし、床の間の框として再利用。
お施主様のお父様、お母様に「新築した時に何処かに使って欲しい!」ということでしたので、床の間の框に使おうことにしました。黒くて、とても硬い材料です。室内は全体的に明るいので、和室の床畳から床の間の框として使うことで段差ができ、黒と柿渋のもようで部屋全体がしまります。お父様、お母様には築70年の建物ですので、いろいろな思い出がつまっています。終戦後、あまり材料が無かった頃に建てた和室です。既存の建物は3度の増改築で付けたし、付け足しの増築で、天井も低く、採光が入りにくい建物でした。
床の間の框として再利用することで、お花を飾ったりするたびに思い出が甦ります。
お母様がお茶の友人を呼んで楽しむ和室がもうじき完成します。
2020.5.14

南欧風の「色むら」のある色合いは屋根に表情を与え、自然や周りの風景に溶け込み、温もりのある住まいを演出します。カパラスはの形状は南欧風なデザインを再現するとともに、引き締まった現代的な意匠を合わせ持っています。
写真は面戸の様子です、ウェーブ(波)のような形をしていますが下から屋根を見たときに瓦のウエーブの隙間の形にピッタリになっています。

軒先から施工していきます。軒先を決めてから一枚、一枚棟に向かって施工していきます。
現在では耐震性で、ガルバの屋根材にする住宅が増えてきましたが、耐久性、メンテナンスなどのことを考えると瓦をお勧めします。
現代の瓦はここまで来ています。
1.防災性:全ての瓦を一枚ずつ屋根に固定し、さらに瓦同士をしっかり噛み合わせる構造の防災瓦。

2.防水性:効率よく排水する為のガイドや水返しなどをデザインに取り入れ高い防水性能を実現しています。
3.断熱性:原料を粘土とする栄四郎瓦は熱を伝え難い特性を備えていて、施工でできる瓦と野地板との間の空気層がさらに断熱効率を高めます。

4.耐寒性:寒冷地でも広く使われている。屋根材に含まれる水分で凍害などの心配がない!栄四郎瓦はJIS12%以下を下回る8%セントである。
5.耐火性:建築基準法指定の安全な{不燃材}一度焼いた焼き物なので、もしもの火災時にも燃えることはありません。

6.耐久性:瓦は屋根材の中でも最も耐久性に優れた素材です。酸性雨や海岸部での塩害などにも強く、他の屋根材に比べ耐薬品性にも優れていることが認められています。
7.防音性:金属やスレートの屋根に比べて防音性にも優れ深いな音をほとんど発生しません!
8.経済性:長期的に考えると、とても経済的。
10年で退色や錆が発生するスレートや金属系のは定期的な塗り替えなどのメンテナンスが必要になりますが、30年~40年住み続けることを考えれば決して高い材料ではありません。
以上8つの安心で快適な生活を送ることができます。
いろんなデザインがあって面白い!
2020.5.14

新築当時からリビングに雨漏りがあったようです。建てた工務店がいろいろ探したようですが結局、原因を突き止めることができず、33年の月日が経ってしまいました。今回の外装工事で見つけることができればと言う思いでいましたが見つけることができました。ベランダの取り付け場所が原因です。FRP防水の収まりが躯体までしっかり巻き込んでないことと、両方からサッシの戸箱と出窓が出隅のところで密集してしまって入ることです。サッシから伝わってきた雨水が外側に落ちず、室内側に入ってしまっていたようです。

写真はその周りに施工してあった胴縁です。腐りと虫が食べた跡が残っています。ベランダ内側に施工してあった胴縁の状態はよくありません。やはり湿気がたまるようです。木造住宅は通気性が良くないといけません。

結局、全て撤去し胴縁を全て取り替えます。胴縁(サイディング施工するのに止めておく下地の桟)
長年リフォーム工事をしてくる中で、雨漏りの70%以上がベランダ付近が原因です。当時は2Fで洗濯物を乾かすのにベランダが必要と言っていましたが、生活し始めると実際には1Fで乾かす人が多いようです。

手摺も一度撤去してルーフィングも新しくやり直します。この上にもう一枚タイベックシルバーをもう一枚施工していきます。
FRP、板金処理、通気を考えた施工をしていけば雨漏りは大丈夫です。
2020.5.12

屋根下地工事が終了しました。黒い桟が瓦棒です。ここに瓦一枚一枚を引っ掛け重ねて施工していきます。以前は木材の桟を打っていましたが、最近は樹脂のものを使うようになりました。ルーフィングも既存のものの上に新しく施工しているので以前より丈夫になりしっかりしました。

この屋根は寄棟と言って、1.2階とも四方に樋が回っています。切り妻の屋根は正面と裏面に屋根があって両サイドは矢切と言って外壁になります。
既存の屋根は洋風瓦でオレンジ色のコンクリート瓦でした。建物が寄棟の洋風でしたので栄四郎瓦のカパラスにしました。

まず最初に全体の墨打ちをして、くだり棟の先端から施工していきます。お施主様も下から見ていて「こわくないのかな~」。

南欧風のモダンなカパラス(ランダムブラウンです)
穏やかに丸みを帯び個性的な美しいフォルムと防災・断熱などの機能面を両立させたデザイン瓦です。
モダンな現代建築を演出するシャープさも兼ね備えています。北欧をイメージしたノルディックカラーも加わりました。
2020.5.12

断熱材吹き付け、防湿シートの施工が終われば、サイディング工事に入ります。厚み16mmの無塗装板です。シーラー処理は施してあります。長さ3050mm×455mmの板を一枚一枚施工していきます。重さがあるので一人では困難です。

繋ぎ目、サッシ周りはシーリングを打ちます。はみ出ないように紙テープを張ってからシーリングをつめていきます。
防水シートと施工したサイディングの隙間が約20mmとってありますので、土台から入った風が上まで抜けるような構造になってます。

つなぎ目に打っていくシーリング材料を作っています。混ぜ合わせる機械の桶にシーリング材に硬化剤などを入れて混ぜ合わせて造ります。

溝の深いところはバックアップ材を入れてから、シーリングを打っていきます。以外に簡単なように見えますがやってみるとこれがなかなか難しい!打つ強さの感覚が長年やっていないと少なくて、凹んでしまったり、多すぎて膨らんだりがあります。
シーリングを打って3,4日経ってから、吹き付け塗装に入っていきます。
サイディング仕上げで、シーリング施工で完成だと何年か経ってくるのシーリング部分にホコリ、汚れなど付いて黒くサイディングのつなぎ目が目立つ家をよく見ますが、この現場はシーリングの上にも塗装がのるので、年数が経ってもシーリングのラインが目立たないような工法を取りました。10年後が楽しみです。