まにゃまる日記

牧之原市木のひらや

上棟式とは?

建物の守護神と匠の神を祀って、棟上げまで工事が終了したことに感謝し、
無事に建物が完成することを祈願する儀式です。

上棟式は平安時代初期から行なわれ、中世に盛んとなりました。

居礎(いしずえ)、事始め、手斧始め(ちょうなはじめ)、立柱、上棟、軒づけ、棟つつみ等、
完成まで の建築儀式が数多くありましたが江戸時代になって、これらの建築儀式を代表する形で
上棟式だけが行なわれるようになりました。

昔は建築儀式がたくさんありましたが、時代の変化とともに儀式(上棟式)も変わりつつあります。

一般的に上棟式は、新築の家の土台が出来上がり、柱、梁、桁、力板などの骨組みが完成したあと
棟木を 取り付けて補強する際に行ないます。

建築工事の途中で行う儀式で、木造軸組では棟木を棟に上げる時に、鉄骨造では鉄骨工事が完了したとき、

鉄筋コンクリート造では躯体コンクリートの打ち込みが終了したころに行います。


また上棟式では、魔よけのための幣束(へいそく)を鬼門に向けて立て、四隅の柱に酒や塩、米などをまき、

天地四方の神を拝みます。


同時に棟札に上棟年月日、建築主などを書き、棟梁が一番高い棟木に取り付けなどを行いました。


現在の上棟式は無事棟が上がったことを喜び、感謝、祈願する儀式になっています。


屋根のパネルをはめていきます。

牧之原市

屋根のパネルは大人の男性より高く重量もあります。
牧之原市

クレーンで吊るので、引っかける金具をつけています。
牧之原市

牧之原市

パネルをクレーンで宙づりにして屋根にパネルをはめ込んでいきます。

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【10層構造の屋根パネル】

瓦などの屋根材~防水シートなどの次に、
レフミラー96というアルミ遮熱シートを通気層で挟み、
太陽の熱をここで遮ります。

その次の66mm厚の断熱材で室内の空調を逃がしません。

このパネルのおかげで、斜天井の小屋裏(ロフト)も
真夏日でもエアコンなしで涼しく過ごせます。






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土台ヒバ

土台に"ヒバ"(樹齢1000年クラスの北米産ヒバの無垢材)を使用しています。

昭和11年、東北大学の博士によって"台湾ヒノキ"から抽出した物質が"ヒノキチオール"と命名されました。

ヒノキチオールという名前から、日本のヒノキに含まれているように思われがちですが、
残念ながら、通常の日本のヒノキにはほとんど含まれておりません。

しかし、弊社で土台に使われている"ヒバ"(樹齢1000年クラスの北米産ヒバの無垢材)には多量にふくまれています。

ヒノキチオールは乾いている時はそれほど香りませんが、水分を含むと強い香りを発します。

腐朽菌が発生しやすい状態になると、自己防衛本能で大量に放出し、殺菌するのです。

つまり、家を腐朽菌やシロアリから守ってくれる自然の防腐・殺虫剤なのです。

ごく微量で効果を発揮することから、人や動植物に対する毒性が気になるところですが、
そのようなことは無くヒノキチオールは以前から化粧品や養毛剤に使われており、
安心して使うことができます。

その殺菌、抗菌効果の高さから水虫の治療薬成分としても使われています。



天然乾燥では乾燥に長い時間を要し、また自然環境に大きく作用され
含水率を目標値まで下げる、またはコントロールすることが困難です。

また材種によっては割れ等の損傷を防ぐことが難しく、
これを人為的に制御する方法として、人工乾燥法があります。

一般的には温度、湿度を調整し、空気を循環させ乾燥する熱風乾燥が用いられ、
この乾燥方法が基本になっています。

他にも高温蒸気を用いて乾燥させる蒸気乾燥器では、乾燥炉内が高湿度になりがちなために、
室内平衡含水率まで持っていくのに非常にコストがかかり、20%程で乾燥が終了する傾向にあります。

乾燥方法は他にも様々ありますが、乾燥の段階で木材の破損を少なく、できるだけ早く乾燥するため、
木材や環境に応じ、乾燥機内の温度及び湿度を適正に制御する必要があります。

このための目安が乾燥スケジュールとなり、乾燥の非常に重要なポイントとなります。

乾燥による木材の強度変化グラフ

木材が腐るその条件は、主に温度と水になります。

木材腐朽菌と呼ばれる胞子の状態で存在している金が、ある条件が整うと発芽して菌糸を伸ばし、
木材の主成分である、セルロース、ヘミセルロース、リグニンを分解し、木材を腐朽菌と、
リグニンまで分解し白色に変色させるものを白色腐朽菌といいます。

シイタケやマイタケなども木材腐朽菌の一種で、食用キノコの多くは白色腐朽菌です。

木材が腐朽するのは木材腐朽菌が存在し、腐朽菌が活動できる場合に限られます。

適温は24℃~35℃程で、あわせて水が必要になり、特に夏に条件が整いやすく、
この原因には木材の含水率が大きく関係します。

発芽するのに必要な水は、含水率30%(繊維飽和点)程度が境目と言われており、
しっかりとした乾燥材であれば、含水率が自然条件下で30%を上回ることはまずありません。

1つ目は、風呂場・トイレ・キッチンなど水回り部で、特にその床下部です。
水回りには水道管が走っており、水道水の温度は外気温より低いため、配管で結露し水滴がつくことが多く、
この状態で空気に動きがない場合は極めて高くなり、土台・床束・大引等が腐ってしまうケースがあります。

2つ目は、壁体内部の結露です。
住宅の壁を挟んで、外気と室内に温度差が生じた場合(冬は外気が寒く、室内が暖かい)
(夏は外気が厚く、室内が冷たい)この空気が壁の中を通り、冷たい空気に触れた際に壁内結露が起こり、
この結露水が断熱材や木材に水分としてとどまり、カビや腐朽菌が発生してしまうのです。
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そのため、床下や壁内や屋根に至るまで、常に通気を意識して、湿気を外部へ逃がし、
一定の温度に保つ必要があり、こういった通気を行うことが、木材を長持ちさせる秘訣です。

丸型通気孔で湿気対策
また、壁においては断熱の内側で結露をしないように壁の断熱材を室内側へ配慮し、
室内側に空気層を取らない様にすることも非常に重要です。

また断熱の外側は壁内通気によって湿気を逃し、結露しないように考えなければなりません。

見えない壁の中で結露がおこる