現場ブログ

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寝室クローゼット内部桐板仕上げです。 桐は木に同じと書いて草科の植物です。その証拠に芯が穴が空いています。調湿効果、抗菌効果、殺菌効果の3つの特徴を持っている植物です。日本の風土に適した素材です。湿気が多いときはタンニンという成分を出して虫を寄せ付けません。調湿効果もあるので衣類など保護する役目もあります。先人の人達の知恵で桐ダンスが造られてきたのだと思います。また燃えにくいという事から金庫の引き出しや、扉は桐が使われています。TVの開かずの金庫を開けるという番組もありますが、よく見ると使われています。
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写真は家事室の収納も桐板で仕上げます。高さ1800の部分に棚を造作して、左側は50cmの壁を造って高さ調整できる桐棚を6枚設置します。右側の50cmの壁を利用してカウンターを設置し、左側はH700の引き出しの上のカウンターをのせパソコンなどの作業スペースを造ります。収納の右側スペースは細かい棚を付けずに水を収納するスペースとして使用します。場所によっては湿気などが多いタンニンが出て黒くなる場合がありますが汚れではありませんので大丈夫です。クロス仕上げや、新建材とは違って呼吸する自然素材なのでカビや、結露といったことはありませんので安心して収納できます。
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耐震・制振工事のSDパネルの施工の様子です。古民家特徴である下屋周りを天井が低く、居室として使い勝手が良くないので全て撤去して外構としました。LDK南面と北側のランドリー洗濯干し場にウッドデッキを設け、他はコンクリート打ちとします。
写真のSDパネルの通りが古民家の構造上一番大事な部分となります。その通りを柱部分の石を鉄筋を敷いて連結していきます。
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SDパネルは一般的に使われている筋交いを1の力とすると3.4倍の体力があります。柱と柱の間に入れて行く施工となります。転結していくので10.5センチの太さの両サイドに45*60の根太材を付けて施工していくので19.5センチの柱を入れたことと同じことになります。6寸の柱を補強したことになります。さらにウインダンパーと言う制振装置を付けて行きます。(60年の耐久性)20年保証付き。古民家は伝統工法で一般的な在来工法とは違います。地震力を吸収して力を逃がすという考え方で先人の人達が考えた工法です。96年もの間耐えてきました。木造住宅は通気性が最も重要です。床下はいつも風が通ってとてもいい状態でした。夫婦大黒柱の下にも大きな石が敷いてあり、石の上に乗っているだけです。それで96年ですから!通気がいかに重要かを証明しています。
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床下は通気性を良くすればその風が室内に入ってこないよう高質な断熱材を嵌め込んでいきます。高質断熱材ミラネクストラムダ50mmを入れて行きます。NO1の断熱性能0.022w/m・k以下とNO1の防水性能0.01g/100c㎡です。室内側にピッタリ付けて施工することが大切です。構造用合板を敷いてその上に天然無垢材30mmを施工していきます。そうすることで室内は冬温かく、夏涼しい環境になり、エアコン、ストーブの光熱費を抑える事のできる省エネ・健康住宅となります。
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樹齢300年のロシアから輸入する本物の赤松無垢フローリング30mmの厚みがあります。この地域の問屋さんからは手に入りません。ロシアから新潟に入り、新潟でドライナンバーという乾燥機で含水率5%まできっちり乾燥させ、脂、水分を出し切って、問屋さんを通さずに直接弊社に入れるので本物の良い材料が安い単価で入ります。-46度にもなるロシアの環境で育った木材です。年輪は一年で1mmほどしか大きくなりませんので目の詰まった耐久性のある素材です。木は「木まわし」といって自然環境で育った環境と同じように使ってあげれば長持ちします。例えば樹齢150年の木であれば通気性を良くしておけば150年の耐久性が木材にはあります。松は粘りっこいので床や梁に使ってあげるのが良いとされています。柱は縦の力に強い桧・杉です。
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含水率は木の持っている水分量を%で表します。市販されているJISマークの付いている無垢フローリンは18%~23%でもOK です。しかし、室内平衡含水率は6~7%ですので、ストーブ・エアコンをつけるとまだまだ変形してしまいますのでウレタン塗装をして、息のできないようにしてしまえば変形は起こりません。塗装で仕上がった無垢材は表面は塗料ですので、石油工業品と同じでとても冷たくなります。当社で勧める赤松無垢フローリングは含水率5~6%で自然オイルを塗布してありますので、息ができ、いつまでも自然素材のやさしさを感じることができます。時間がやってくると飴色に変わって行きます。人間を癒してくれるヒノキチオール、フィトンチット効果などもあり森の中で生活していつような香りもずっと続きます。エアコンやストーブで部屋を暖めて行き、床の温度が23℃を超えると床暖房になる現象が起こります。厚みのある無垢材を使用すると不思議な現象が起こります。
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樹齢300年の赤松30mm厚のフローリングです。原産地はロシアです。マイナス40度以上になる寒い所で育った赤松の年輪は1mmほどの間隔の年輪になっています。ロシアから新潟港に入ってくる木材を製材し、ドライナンバーという乾燥機で130℃で三日間乾燥させます。そうすると松の脂や水分を出していきます。
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機に含まれる水分を「含水率」といってパーセンテージで表されます。 例えば山で生えている杉は含水率150%近い水分を持っています。自分の体重よりも水分を多く含んでいるのが現状です。林業で山で生えている木を伐採して枝を払って半年ほど放置していくと含水率が50%~60%になります。それを郷に卸してきて工場で製材してドライナンバーに入れて乾燥させます。
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ドライナンバーで乾燥させて行くとき、含水率30%~20%になるときに木は大きく変形します。曲がり、変形、収縮、割れなどがおこります。それをもう一度機械を通して削って製品にします。本物自然素材ですから、死に節などもありますのでそれをドリルで穴をあけ直して、生き節を入れたり、パテ処理をしてペーパーをかけ自然塗料を塗布して完成です。一枚一枚丁寧に造って行きます。そんな本物の無垢材が38畳LDKの大空間に敷き詰めて行きますので気持ちの良い空間ができます。丁度森の中で生活しているような感覚です。ヒノキチオール、フィトンチット効果で癒しの空間になります。
写真は1800*W128*D30mmのフローリングを一枚一枚施工している所です。
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寝室は無垢材D30mmの桐フローリングです。桐は世界一の原産国中国から輸入しています。桐は抗菌効果、殺菌効果、調湿効果のある素材です。寝室には最も適している素材といえます。虫を寄せ付けないタンニンという成分を含んでおり、湿気などが多いと薄黒くなります。これは汚れではなく桐の持っている成分は反応するからです。 25mくらいのプールに温水40℃くらいのお湯の中に2回ほどあく抜きをするのが収納部分に使用します。虫を寄せ付けないタンニンという成分を少し残しておいて害虫から衣類等を守るためです。 寝室の床に使う桐のフローリングは3回のあく抜きを行ないます。そうすることで奇麗な肌に仕上げることができます。 桐は木に同じと書いて木ではなく草科になります。草ですので木の中心に穴が空いています。断面から観ると複数の気泡、空気層があるので冬でも温かいです。風呂上がりに裸足でフローリングの上に乗るととても気持ちが良く、自分自身の体温を感じます。丁度、少し硬めの畳の上に乗った感覚です。寝室とクローゼットの内部までバリアフリーで施工していきます。
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タモ材の市松貼り施工してあるのは洗面、脱衣場です。他の部屋とは違って、無垢フローリングにウレタン塗装が施してあります。塗装をしてあるので水や湿気には強い商品です。板の厚みは15mmで下地を15mm付加してバリアフリーにしています。一枚一枚が木目の柄が違いますので市松で施工していくと面白いデザインフロアーとなります。写真ではわかりにくいですが表面がウェーブに掘ってあるのでフローリングの上を歩くと気持ちが良いです。
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古民家の下屋と取付部分の柱が重要な構造となりますので根がらみベース基礎が最も重要な基礎部分となります。 屋根裏まで続いている4.5寸の太い柱は建物の周りにまわっています。その周りを下屋根(下屋)といい、外から見ると切妻の大屋根(上屋根)があります。その下に低い屋根が廻っているのが下屋になります。古民家は平屋であっても中二階(屋根裏)があります。 先に、その廻っている柱の基礎施工をしています。
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周りの基礎が終了すれば、内部の基礎工事に入ります。地面からの湿気がありますのでシートを敷いてその上から束石を置いていきます。木造住宅は湿気は大敵ですので風通しの良い環境を作ることが肝要です。最初の現場調査でも床下の風通しが良く、腐食やシロアリ被害はありませんでした。家の周りに設けてあるメッシュの網だけですが、かえって換気が良くて、95年も経っているのに?ビックリします。{木まわし}といって自然界で生えていた状態と同じように使ってあげれば年輪と同じだけの耐久性があると言われますが本当だと思います! 手前左側に写っているのが家の一番太い柱で大黒柱。その奥にある大工さんが施工している近くにある柱が大黒柱より一回り小さいのも大黒柱です。この家は「夫婦大黒」といわれる柱がありました。
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土台、大引きをまわして、その下に鋼製束で支えて3尺間隔で施工し、水平の床下構造を造っていきます。これに桧根太(60mm×45mm)を流して、床断熱材50mmを施工していきます。