現場ブログ
2024.2.11

築170年の古民家再生解体工事が始まりました。まず最初に浴室の解体から始めて行きます。工事中の仮の住まいは脇屋に住んでいただくことになりましたので最初に浴室のリフォームから始めます。工事中の一週間は近くの温泉などに行って頂きます。一週間以上になりますとストレスになってきます。

3〇年前に一度耐震工事を含めた大がかりなリフォーム工事がしてありました。左側に見えるのが鉄骨の筋交いです。各部屋の壁部分に所々入っていました。築170年もなると築80年~築100年古民家とは違って梁の太さがさらに一回り太いですね。左に見える太い梁も途中からねじれている為、システムバスを入れるのに邪魔になって大工さんに半日かけて削ってもらいました。三分の一以上は削っていませんので耐震性も大丈夫です。

この古民家再生の一番の目的は、とにかく冬寒いので温かくしてほしいと言うのがお客様の希望です。実際に解体してみると外壁はトタン一枚で断熱材も入っていません。胴縁と内部のプラスターボード一枚です。逆に通気性が良いので170年もっているのだと思います。木造住宅は通気性が命です。今回のリノベーションでは、一番家族が使う空間の断熱性を高めるという事で、湿気や水に強い!ミラネクストΛ50mmを使用します。室内側に空気層ができないようピッタリ付けて施工します。そうすることで室内は温かく、外壁側は風が通るようにしてあげると今までどうり木材も呼吸ができます。どんなに良い材料を使用しても施工の仕方で性能性が変わります。
2024.1.29

築170年の古民家再生のご相談がホームページよりありました。43年前に一度大がかりなリフォーム工事を行っています。今回のご相談はLDK、浴室が寒いという事で家族の居るスペースを温かくしたいと言うのが一番の目的です。後は、間取り変更で使い勝手の動線の解消と大空間を造ることと、床の段差の解消(バリアフリー)この3点です。
2024.1.10

築37年の二階建て住宅です。「LDKが雨漏りで直してほしい。」問い合わせがありました。30年~40年の住宅は2Fにベランダを設けて洗濯物干しや居室から外に出れる開放的な造りとして流行りました。実際に暮らしが始まってみると1Fから2Fベランダまで持って行って洗濯物を干す方は少ないようです。そしてベランダに出てくつろぐことも、近所の目があったりすると何度も使うことは少ないようです。
何年かすると床や壁の取り合い部分の亀裂や掃き出しサッシの下端の所がベランダとの立ち上げが少なく強風時に雨を噴き上げてサッシ下端から雨漏りの原因になることは少なくありません。

ベランダ床工事は大きく分けてシート防水とFRP防水があります。この現場はシート防水です。シート防水は工事費はFRP防水に比べて単価は安くできますが、直射日光(紫外線)や雨風で収縮が大きいのでシートに亀裂やめくれなどがあり雨漏りの原因になることが非常に多いです。補修、補修で何回もあて子補修をしてありますがなかなか原因を突き止めるのは難しいです。
LDKの天井に明り取りの為にベランダドームが2カ所取ってありますが経年劣化でちょっと触っただけで壊れてしまいます。そっと巻き込むようにFRPを巻き込んで作りなおします。床面もビスが錆て効いていないところもあるのでステンレスビスで打ち直しです。

サンダーで不陸調整をしながら削っていきます。平らになった所でガラス繊維を2枚重ねて施工していきトップコート塗料で仕上げていきます。したがって3工程の塗布をして仕上げます。FRPはシート防水と違って単価も良くなりますがシートと違ってFRPは亀裂などはほとんどないので安心です。ガラス繊維を一枚一枚特殊塗料で施工していきますので直角やアール部分でもしっかり密着します。シート防水はシートなので入隅や出隅の施工は密着には劣ります。ですから長い期間だと浮いてきたりして亀裂が入ると雨漏りの原因になりやすいです。
他にも栄住産業のスカイプロムナードと言うベランダ専用の板金工法もあります。新築ではよく使われていますが雨漏りはほとんどありません。施工条件の規約が多い為リフォーム現場ではなかなか条件に当てはまらないので使えません。
2023.9.27

昨日、今年の春にリセット住宅をお引渡しになったお客様より新米をいただきました。今年の夏はとても暑かったんですが、家に入ると少しひゃする感じがしました。とお客様からの喜びの声と新米をいただきました。玄関を開けると木の香りと癒しの空間に一日の疲れをいやしてくれるのが本当の住まいだと思います。家に帰って来るのが楽しみだと言っていました。
「快適な暮らしの提案」する私達プロにとって何より嬉しいお言葉です。これからの励みにもなります。

先日完成した新築「木のひらや」のお客様からも同じようなコメント頂きました。「外は暑いんだけど玄関に入ると何かひゃとするよ!」と言ってました。家づくりは見えなくなる所の造りが重要です。
耐震性、耐久性、省エネ、健康、癒しの空間!この五つが全て揃って本物と言えるでしょう。天井、壁、床に水や湿気で変形しにくいウレタン系の高質の断熱材を使用し、外側には放射熱96%カットするレフミラーを施工することで、ひゃとする空間を作ることができます。また冬は反対に室内で使う暖房器具の効率を高め、省エネにもつながります。

これらすべての工事は天井上、壁の中、床下全て見えなくなってしまいます。家づくりは見えなくなってしまう所の造り方が大切です。最初に少しコストが掛っても、毎日のランニングコストを積み重ねて行けばロウコスト住宅の光熱費と同じになる時が来ます。それからは光熱費が安く長持ちするリセット住宅がいいですよね!
2023.9.5

築30年ほどの在来木造住宅です。L型システムキッチンを使用して、ダイニングと対面スペースに上部キャビネットを取り付け壁にしている為、キッチンに立つと風が通らないので、暑くて、ジメジメ、カビ臭いと言うのが奥様の悩みでした。
キッチンで料理した匂いや煙はダイニング側にはきにくいですが料理を作っている人は息苦しくなります。キッチンに立つことが嫌になります。

L型キッチンと後側の家電収納の間隔も狭く、60cmほどで冷蔵庫とのスペースは50cmほどしかありませんでした。これではキッチン作業も狭すぎて使い勝手が悪かったと思います。通常、キッチンと家電収納の間隔は90cm~100cmは取れなくてはいけません。また、システムキッチンの上部キャビネットは使えそうで使えない、年に1~2回使用する物が収納されているのが現状です。上部に吊り戸を設置することで食卓テーブル側は上部に吊り戸を固定する壁を造らなくてはなりません。・・・ですから当然風通しは悪くなり、暑くて、ジメジメ、カビ臭くなるわけです。穴倉に入って料理する感じになります。こういったレイアウトにする場合はレンジ横にもい1つ上下にキャビネットを設けたほうが良かったと思います。

前面の壁を全て取り払ってI型システムキッチンを対面式にして左側の出窓いっぱいまでキッチンを手前に移動することでシステムキッチンと後側の家電収納スペースを92cm取ることができました。レンジフードはサイドタイプ「クリナップのとってもクリーンフードを使用。フロントにガラスパネルを設置しました。フロントガラスはレンジフードからの高さが決まっている為、その寸法に合わせてキッチン前側の壁を造ります。高さ的にも床面より92cmで丁度良い高さとなりました。

全面の壁を取り払うことで、オープンてきになり、明るく気持ちの良い空間となりました。「なんか空気が奇麗になった気がする!」と奥様も喜んでいただきました。子供さんもテーブルの周りをぐるぐる回っていたのが印象的です。キッチンの前面に上部キャビネットを辞め、後側の家電収納上部に付けたことで開放的な空間になります。家電収納は引き出し式になっているので、炊飯器からご飯を取り出すことも簡単にできます。家電収納カウンター上にも専用コンセント、アース付きコンセントも設けてあるのでトースターや電子レンジも設置できます。家電収納奥側は食器キャビネット引き出し式になっています。写真右側手前に冷蔵庫を設置します。キッチン作業動線も三角形になり使い勝手も良くなりました。

浴室はTOTOのいたれり、つくせりバスルーム「シンラ」の先進機能のシステムを使用しました。身体を優しく包み込む心地よさ、たっぷりのお湯で、肩と腰を心地よく刺激してくれます。さらに全身に降り注ぐ爽快なオーバーヘッドシャワーも取り付けました。一日の疲れも取れる事でしょう。