現場ブログ

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築30年ほどの在来木造住宅です。L型システムキッチンを使用して、ダイニングと対面スペースに上部キャビネットを取り付け壁にしている為、キッチンに立つと風が通らないので、暑くて、ジメジメ、カビ臭いと言うのが奥様の悩みでした。 キッチンで料理した匂いや煙はダイニング側にはきにくいですが料理を作っている人は息苦しくなります。キッチンに立つことが嫌になります。
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L型キッチンと後側の家電収納の間隔も狭く、60cmほどで冷蔵庫とのスペースは50cmほどしかありませんでした。これではキッチン作業も狭すぎて使い勝手が悪かったと思います。通常、キッチンと家電収納の間隔は90cm~100cmは取れなくてはいけません。また、システムキッチンの上部キャビネットは使えそうで使えない、年に1~2回使用する物が収納されているのが現状です。上部に吊り戸を設置することで食卓テーブル側は上部に吊り戸を固定する壁を造らなくてはなりません。・・・ですから当然風通しは悪くなり、暑くて、ジメジメ、カビ臭くなるわけです。穴倉に入って料理する感じになります。こういったレイアウトにする場合はレンジ横にもい1つ上下にキャビネットを設けたほうが良かったと思います。
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前面の壁を全て取り払ってI型システムキッチンを対面式にして左側の出窓いっぱいまでキッチンを手前に移動することでシステムキッチンと後側の家電収納スペースを92cm取ることができました。レンジフードはサイドタイプ「クリナップのとってもクリーンフードを使用。フロントにガラスパネルを設置しました。フロントガラスはレンジフードからの高さが決まっている為、その寸法に合わせてキッチン前側の壁を造ります。高さ的にも床面より92cmで丁度良い高さとなりました。
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全面の壁を取り払うことで、オープンてきになり、明るく気持ちの良い空間となりました。「なんか空気が奇麗になった気がする!」と奥様も喜んでいただきました。子供さんもテーブルの周りをぐるぐる回っていたのが印象的です。キッチンの前面に上部キャビネットを辞め、後側の家電収納上部に付けたことで開放的な空間になります。家電収納は引き出し式になっているので、炊飯器からご飯を取り出すことも簡単にできます。家電収納カウンター上にも専用コンセント、アース付きコンセントも設けてあるのでトースターや電子レンジも設置できます。家電収納奥側は食器キャビネット引き出し式になっています。写真右側手前に冷蔵庫を設置します。キッチン作業動線も三角形になり使い勝手も良くなりました。
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浴室はTOTOのいたれり、つくせりバスルーム「シンラ」の先進機能のシステムを使用しました。身体を優しく包み込む心地よさ、たっぷりのお湯で、肩と腰を心地よく刺激してくれます。さらに全身に降り注ぐ爽快なオーバーヘッドシャワーも取り付けました。一日の疲れも取れる事でしょう。
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新築「木のひらや」4.5間×4.5間の二人暮らしコンパクト高性能住宅(21坪)が完成しました。 昨年の暮れにショールームを解体し、今年初めに東側の隣地境界にフェンスを造りました。 地盤調査もしましたが地盤改良を必要としない良好な土地です。 新築「木のひらや」は標準仕様ではロフトが付いています。ロフトが付いていれば屋根の棟の高さは≒7mほどになりますが、一人暮らしには必要ないという事で屋根の高さは≒5.3mほどになりました。 ロフトが付いていれば(子育て住まい)になります。一階に吹き抜けの大空間のLDKと夫婦の寝室、ロフトにお子様2人で、4人暮らしで快適な暮らしができます。
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住まい造りで一番無駄なスペースは廊下です。廊下部分を減らして各部屋に行けるよう設計することが大切です。また廊下を設けることで採光が取れないなどの原因で部屋が暗いと言うことはよく聞きます。いい例が古民家などの田の字、6の字?(和室が6部屋並んでいる)などは当然採光が入りませんので暗くなります。昔はいろいろな行事があると自宅で行っていた為、年に1.2度の行事の為を優先して間取りを考えていました。毎日住んでいる本人は北側の日の当たらないところに台所があって、昼間でも電気をつけて食事をしていました。家の間取りも時代によって変わっていきます。昔は大工さんの造った家に合わせて生活をしてきましたが、今では自分がどんな暮らしをしたいのかを伝えそれに合わせて業者が家を造っていきます。 最近はガルバニュウムGLが多いのですが海に近いこともあって耐震瓦をお勧めしました。場所にもよりますがGLは10年ほどで塗装工事が必要となりますが、瓦ですとメンテナンスがしばらく必要ではありません。長い目で見れば安くなります。      
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ポーチから玄関に入ると3畳のスペースがあります。玄関収納は既製品でフローリングと同じ素材でできています。シンプルでモダンな下駄箱です。内部は桐の素材なので調湿効果、抗菌効果、殺菌効果もあります。 照明はLEDで昼白色と電球色の中間の温和色です。天然木にピッタリ合った色になります。 天井、壁は珪藻土クロスで塗り壁ではありません。これもオリジナルクロスで、一般のメーカーさんの出しているクロスとは厚みがゼンゼン厚いです。厚いという事は調湿効果に優れているので室内の空間がとても気持ち良い空間となります。色的にも象牙色よりちょっと濃いで落ち着きのある空間になり、真っ白な壁とは違った品性が出てきます。
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玄関に入ると左側に万本格子の建具があります。この建具もオリジナル建具で縦格子がとても気持ちの良いデザインとなります。この建具の素材も床材と同じ(赤松)ですので周りの素材とマッチして、柔らかい空間を演出してくれます。リフォームも新築も同じ規制寸法で造っているので職人さんが地元で造る金額の≒半額になります。 昔の新築は大工さんが各部屋の建具の枠などを造ってから建具屋さんがその寸法を取りに来て建具を造っていましたから微妙に寸法が違うわけです。一本、一本作る訳ですからコストもかかります。それから、建具は建物の完成まじかで施工していました。それに比べて今は、規制寸法で建具を作ってしまい、その寸法に合わせて家づくりをしています。同じ寸法で作れば当然コストは下がるし、建具枠も一緒に付いてきますから内装の壁を起こす前に建具枠を付けて行きますので出来上がっていく順番を変わってきました。浴室も同じで、タイル風呂の頃は家の完成近くなってお風呂ができていましたが、今はシステムバス設置は一番最初に出来上がります。
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ホール・玄関の万本格子建具を開けると吹き抜けのLDK(17畳)になります。一般住宅は、通常H2500の天井にプラスターボードにクロスで仕上げることが多いですが、木の平屋は登り張り(3寸勾配)登り梁に赤松無垢材の突板が施工してあります。フローリングは樹齢300年の赤松30mmを施工しているので、日本の高温、多湿な気候でもべたべたしないのが特徴です。引き渡しをお客様から「ほんと気持ちがいい」という声をいただいていています。やはり本物に勝るものはありません。
今の新築の70%以上がノリで固めた「集成材」を使用しています。ラミナという柔らかい木のブロックをレゾルシノールという強力なノリで貼り付けて、柱、梁として使っています。唯一、土台だけは無垢材を使用しています。基本土台部分は地面に近く、湿気や水分を取り入れやすい場所であることと、建物全体何トンもの荷重がかかる部分です。ノリで貼ったものは何時か必ず剥がれます。ノリの接着力がなくなれば・・・≒25年で剥がれてくると言われています。築30年前後の建物で床がブカブカしてきたけど・・・?という問い合わせが良くありますがこれは合板のフローリングのノリが切れてきたのが原因です。おまけに温度が上がると有害物質を放出します。真夏、屋根が太陽光線で温度が上がると屋根裏は温度が上がります。太い梁などあればそこからホルムアルデヒドなどの有害ガスを放出します。そのために国は24時間換気の取り付けを義務化、法律を造りました。実際に関東の幼稚園で園児が頭痛、めまい、吐き気などの事故があったのも事実です。この様な吹き抜け天井に集成材の梁が表しで施工してありました。さらに驚くことにシロアリが集成材が大好きです。夢ハウスの実験で、桧の無垢材、杉の無垢材、カラ松(薬漬け)の無垢材、集成材の中にシロアリを入れたところ、一番最初に集成材が食べられてしまいました。無垢材にもシロアリの通った蟻道があってもまず最初に柔らかい集成材に集まることがわかりました。だから五年に一度のシロアリ駆除(20万~30万)が必要になってきます。
この住宅は内装は全て本物の無垢材で仕上げて、天井、壁、床は高性能な構造になっているので省エネ・健康住宅になっています。それから通常の住宅と違って床下の構造がシロアリが住めない造りとなっています。5年に一度の経費が掛からない構造となっています。長い目で見ればコストを抑えた高性能な造りです。床下はいつも風が通っている状態です。シロアリが住めない環境を造ることが重要。
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床下を常に風が通っていれば腐りやシロアリ被害からも守ることができます。木造住宅は「乾燥」が命です! この建物構造部材は含水率15%以下で使用しています。内装仕上げ材は含水率5%で,130度で3日間乾燥窯で乾燥させて窯から出すと1%~2%戻って含水率6%~7%になります。そうすると室内の室内平衡含水率とほぼ同じ環境になり、エアコン、ストーブをガンガン炊いても無垢材の変形がほとんど起こらないことを夢ハウス創業者、赤塚幹夫さんが発見したのです。それまでは、無垢材の乾燥はとても難しく、伐採してから何年も天日干しの自然乾燥でしたから、時間とコストが掛っていました。中途半端な乾燥で商品を施工する生活してエアコン、ストーブなど使うとフローリングに隙間や割れなどが発生し、無垢材はダメだよね!と言って、変形しない新建材を使用するようになってしまいました。 
 「含水率」とは木に含まれている水の量を言います。例えば、木の種類によっても違いますが、山で生えたいる杉は含水率130~150くらいあります。自分の体重より水分を多く含んでいます。それを山で伐採して、枝、葉を付けたまま半年ほど寝かしておくと枝葉に水分を吸わせて、含水率50%~60%にさせてから枝葉をカットして里に運んできます。それから乾燥機にかけて含水率15%や5%セントまで乾燥させます。含水率20%~30%になる時に木は一番変形します。その時に木は自分の生い立ちの表情に変わります。曲がって育った木は曲がって、素直に育った木はまっすぐに!人間と同じですね?
 それをモルダーと言う機会にかけて真っすぐに削ります。一本の柱を作るには時間と人の手がかかっています。
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乾燥をキッチリやると≒30%が使えません。曲がり、変形、収縮、割れなどが発生する為です。 例えば100本の柱を乾燥機にかけると30本が使えなくなる訳です。そうすると、使えなくなった30本の柱の価格を残り70本にその価格をのせるので、柱の価格が高くなり、柱が売れなくなりますから、含水率20%~30%の手前で乾燥ガマから出して100本が100本販売できるようにするのです。乾燥ガマに入れたことは事実ですから。シッカリ乾燥してい奈に材料を現場で施工してしまうと、現場で自然乾燥が始まりますから、何年か経って木材の割れや変形が始まります。何年か前にハウスメーカーさんの建てた現場の1Fのリノベーションを行なったときに床の不陸のひどい現場にあたったことがありました。土台に柔らかいカラ松が使用してあり、シロアリ駆除のしてある「加圧注入土台」です。モスグリーンのシロアリ防腐剤が塗ってある商品です。材質が柔らかいので薬は入りやすいですが家の荷重が何トンもかかる場所ですから本当はそんなところに使用してはいけません。いくら単価が安くても!床の不陸を直すのに弊社の大工がかなりの時間がかかりました。 木には「木まわし」と言って使ってあげるのに一番いい場所「適材適所」があります。
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外壁面は全てウレタン断熱60mm使用です。水や湿気にも強く変形しにくい断熱材を使用しています。建築業界の50%はグラスウールを使用しています。単価も安く施工がしやすい為使われていますが、水分、湿気には弱くちじんでしまいます。一度縮むと乾燥してきても元の大きさに戻りませんので、壁の中に空気層ができてしまいます。外が寒くて室内が温かいと温かい、冷たいで内部結露をおこす場合があります。すると腐朽菌が発生して構造部材を腐らせることもあります。室内側に空気層ができないよう施工することが重要です。そして外壁側は風が通るようにしてあげると木造住宅は長生きできます。通気性が重要です。
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横張のサイディングなので縦に胴縁を施工していきます。構造躯体の大間柱にタイベックシルバー透湿シートを施工して5分胴縁で押さえて下地を作っていきます。五分胴縁の厚みは15mmです。それに5mmのサイディング金物5mmを取り付けてサイディングを施工していきます。胴縁15mm+金物5mmで20mmの空気層をとれるのでタイベックシルバーはアルミ系なので遮熱効果もあります。実際に建物内に入るとこの暑い夏でもエアコンなしで涼しさを感じます。家の性能を高めることで光熱費を抑える事ができます。
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軒天を貼る前の様子です。これから軒天を施工していきます。土台から上がった風が軒裏を通過して断熱材と屋根裏の隙間を通って屋根の棟から出て行きます。横に黄色く入っているのが高質ウレタンネオマホーム66mmです。その中間に18mmの隙間を設けて「レフミラー96」が挟んであるのがわかりますか?18mm以上取ってあげると太陽の放射熱96%カットします。屋根裏に上がっても1F床面の温度と1℃~2℃しか違いがありません。
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外壁サイディング下地工事が終了すれば横貼りサイディングなので土台から上に一枚ずつ積み上げていきます。等間隔で縦の胴縁に専用金物5mmの金物を使用して止めて行きます。サッシ枠の上は釘打ちで納めますので、金物と同じ厚みのスペーサー(青色)を挟んでいきます。 息の合った二人で施工していけばスピードも増してスムーズに仕上がります。
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サイディング施工が終了するとサイディングとサイディングのつなぎ目にシーりkングをしていきます。サッシ回りも1cmほど隙間をあけて施工していきますのでそこにもシールしていきます。 このサイディングは完成品ではありません。通常は完成品のサイディングを施工して、そのあとサイディングと同じ色合いのシーリングをして完成となりますが、5~6年ほど経つとシーリングに黒い汚れが付き埃をよんで黒くなりつなぎ目が目立ちます。ひどくなると紫外線などの影響を受けて剥がれてそのままにしておくと雨漏りの原因にもなります。シーリング補修でまた足場を組んでやり直すとなれば馬鹿になりません。  当社では、シーラー処理済みのサイディングを使用してシーラー処理をしてその上にお客様の希望する色を塗装することにしています。そうすることで一番最初に劣化するシーリングに塗膜がのりますので、汚れも付きにくく、シーリングの剥がれなどもありません。新築時に予算は少し上がりますが、耐久性から考えればこちらの施工の方がずっと長持ちしますのでお客様に勧めています。
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雨が多い梅雨の季節なので建て方が終了しだい屋根にルーヒングを敷きました。壁にも断熱パネルを濡らさない為にもブルーシートで養生しています。段取り通りに現場がスムーズに進んだことで建物を濡らさずにここまで来たことは職人さん達に感謝です。LDKの吹き抜けの「表しの登り張り天井」は赤松突板で仕上がっているので絶対に雨に濡らしてはいけません。大工さんも気を使ってくれました。
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屋根のアスファルトルーフィング工事が終了すると瓦を施工する下準備です。割付を行なっていきます。屋根の構造も何層にもなっています。軒天の先端には数多くの穴が空いています。そこから入った風は屋根裏を通って屋根の棟から外に出るようにできています。その内側にはレフミラー96と言って太陽の放射熱を96%カットするアルミ箔のシートが内蔵されています。そして、空気層を18mm以上取って、さらにレフミラーを入れてあります。そして空気層を設けて内側に高質ウレタンネオマホーム66mmを施工して、その内側にパネル、その内側に赤松突板が施工してあり、その内側が室内LDKの登り張り天井です。これだけの厚みのある遮熱・断熱構造になっているので屋根裏のロフトの天井の温度も1FLDKの床の温度が1度ほどの温度差しかありません。工事中、この蒸し暑い日でも、家の中に入るとヒンヤリすると担当者が言っていました。
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天気を観ながら一面ずつブルーシートを剥がして、防湿シートを施工していきます。屋根と同じ考え方の構造躯体になっています。外壁の内側に空気層を設けて縦胴縁を施工していきます。その内側も18mm以上の空気層を設けて、60mmの高質ウレタン「ネオマホーム」断熱材を取り付け、その内側はMDF耐震パネル、その内側が不燃のプラスターボード、その内側が珪藻土クロス、そして室内空間になります。天井はネオマホーム66mm、壁はネオマホーム60mm、床は30倍発砲のポリスチレンホームの75mmの断熱材が入って魔法瓶のようになって外側は、土台から入っ風は棟に抜けるようになって風通しの良い、木材達も呼吸できる環境になり、湿気や腐りや害虫を寄せ付けない、自然の知恵を上手く利用した本物の住まいです。 内部は全て天然木、自然素材で仕上げるので毎日が森の中で生活しているようです。と引き渡しをしたお客様から言われることが多いです。
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最近は「軽い、単価が安い!」という事でガルバの屋根が多いですが最近の状況で単価が上がるばかりです。防災平板瓦とそんなに単価が変わらなくなってきました。それと海に近いこともあって瓦をお客様に勧めました。施工してからもメンテがほとんどいりませんので長い目で見たら瓦の方が安くなります。金属屋根は10年~15年で塗装が必要となります。定期的に塗装しないと塗膜が取れて下地の白い金属が見えてきます。トタンの赤さびとは違いますが、施工時のカットした部分が錆を呼ぶ可能性があります。昔からある役物は耐久性はありますね。