現場ブログ

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寝室・ウォークインクロゼットは総桐仕上げです。ウォークインクロゼットと寝室は扉で仕切らず一つの空間とさせていただきました。左側の腰板桐のウエーブ材もベットの頭が行く部分で枕など壁に降れてもいいようにしてあります。正面奥は壁にも9mm厚の桐材を施工してあります。
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桐材の性質を上手く利用した収納スペースとなります。桐は湿気を含むとタンニンという成分を放出します。板が黒い汚れのように見えますが汚れではありません。これが虫を寄せ付けない成分となります。床にも桐のフローリング30mm厚を施工しています。伐採して製品にするまでには収納の材料は40℃の25mプールのようなところに漬けてあく抜きを行ないます。収納材はタンニン成分を残しておきたいので、2回あく抜きをし、フローリング材は3回行います。ですのでフローリングに使用するものは収納に使用する物より白くなります。
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お客様の希望で右側には2段で洋服がおけるようにしたい、左側はコートのように長いものが欠けれるようにしてほしいという事でこのような収納スペースとなりました。上にはバックなどの収納スペースとなります。これにステンレスパイプをそれぞれ取付て完成です。
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お施主様が本がたくさんありますので各部屋に高さの調整できる本棚を設置しました。
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LDKから寝室に入って一番奥がウォークインクロゼットになっています。和室5部屋、洋室1部屋の6部屋が真ん中にあり、そのうちの北西の2部屋を利用して寝室7.5畳+3畳のウォークインクロゼットとしました。
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間接照明を生かした玄関となりました。お施主様の希望で右側には引き違いデザイン障子を取り付けました。曲線入りの障子なので全体に柔らかさを演出することができます。
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奥様の家事室です。キッチンスペースの後ろ側にあるので、動線的にも使い勝手は良いと思います。右側の扉を開けると洗面脱衣と浴室スペースに行けるので水廻り動線がとてもよくなりました。廊下に出るとすぐにトイレとなります。
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洗面・脱衣・浴室です。洗面脱衣スペースは広く取りました。移動収納棚を含め2坪のスペースがあります。丁度、写真右側になりますが・・・。扉を開けると突き当りが高齢のお父様の部屋となります。お父様の部屋に行く途中左側にトイレスペースを設けましたので、お父様の寝室からトイレも近く、浴室、洗面・脱衣場も近くに取ることで生活がしやすくなると思います。
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トイレも天然素材で仕上げました。床は市松模様のタモ材にウレタン塗装仕上げなので水にも強い商品です。腰壁は赤松の突板で本物の無垢材が貼ってある商品です。無垢なのでウッドライフという天然のオイル塗装です。ワックス系なので汚れが付きにくくなります。壁は珪藻土クロスで一般の珪藻土クロスより厚いので調湿効果も高いです。これもオリジナルの壁紙です。
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キッチンに立つと38畳のLDKが見渡せます。リフォーム前の広縁からは採光、風通しが良い大空間となりました。リビングソファーに座ると庭を眺めることができ、その向こうにはお客様の茶畑が見えます。右側には寝室もあります。
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和室8畳の通し間壁を取り払って、広縁、和室3室、ホールを一緒にして大空間となりましたが、リフォーム前よりは耐震性能が上がり耐震等級2以上となりました。抜けない柱は化粧柱として装飾を行ない、抜けない柱に壁を造り、障子やデザイン収納ケースなどを設置して空間の柔らかさを持たせました。
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キッチンテーブルからもキッチンの様子が見えて会話をしながら料理することができます。キッチンの後ろ側には家電収納があり、その向こう側は家事室です。奥様の水廻り動線を優先した間取りになっています。家事室にも勝手口扉があって旦那様が農作業から帰ったらすぐに浴室に行けるようにもしました。
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システムキッチンはウッドワンのスイージーを使用しました。人口大理石のワークトップにガスレンジを設置しました。ウッドワンのキッチン扉が赤松板仕様なので当社オリジナル家具ベリーウッドとピッタリあう家電収納になります。正面の勝手口扉は採風扉になっているので窓が上下にスライドします。内部に網戸が内蔵されているので通気性も抜群です。
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玄関・ホールの引き戸を開けると38畳の大空間になります。天井と床には50mmのミラネクストラムダという断熱材を入れ、壁は60mmの高質ウレタンを吹き付けてあるので夏は涼しく、冬は暖かい大空間となります。建築業界でまだ50%は使われている断熱材とは違って湿気や水で変形しませんので断熱効果はとても良いです。心が癒される大空間となりました。これからは家に居るのが一番良い時間となると思います。
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高質ウレタンの吹き付けです。軒先周りはブルーシートで囲って、サッシや軒裏の養生が大変な作業です。通常の現場より軒下が180cmあるので多少雨が降っても作業ができるので良かったです。吹き付けウレタンは風が強いと作業はできません。近隣にウレタンが飛び散ってしまうので天候に左右されます。吹き付ける感覚もなかなか難しく、吹き付けるガンからは液体で放出され、外壁に吹き付けられてから膨らんでくるので、その量をどのくらい吹き付ければ良いか感覚で覚えるしかありません。経験が必要です。
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≒60mmの厚みで吹き付けて行きます。建築業界の50%はグラスウールを使用しています。グラスウールは値段も安く、施工が楽だからです。ただ湿気を含むともとの大きさに戻らないことです。新築時は壁内にパンパンに入っていた断熱グラスウールでも 日本の高温・多湿な気候ではそれを何時までも維持することはできません。グラスウールがチジムと壁内に空洞ができます。空洞ができると断熱効果は無くなります。 よく、「建てた時は暖かだったけれど、最近寒く感じる」というのは断熱材のチジミです。ひどくなると内部結露の原因にもなります。外の寒さと室内の温かさで壁内に水滴ができ、腐朽菌やカビが発生して構造躯体が腐ることもあります。断熱材は室内側にぴったり付けて施工することが重要です。 リフォームで解体するとグラスウールがせんべいのようにペチャンコになって出てきます。これでは断熱効果はありません。ストーブ・エアコンをずっと付けることになります。光熱費がかかります。
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それに比べて高質ウレタンは湿気を含んでも変形しません。吹き付け時は液体状ですが、2~3時間で一度固まると指で押さえても凹みません。通常は冷凍庫に使用する断熱材ですが弊社は住宅に使用しています。最初の工事には金額はかかりますが、5年、10年、と生活していく中で光熱費を抑える事ができれば、どこかで安い住まい同じ金額になれば、そこから後は省エネの暮らしになります。 断熱ウレタンと言っても、安い物から高額なものがありますので気御付けてください。基本指で押さえて凹んでしまうウレタンは安物でです。 断熱ウレタン工事が終了すれば防湿シートを施工していきます。室内側は断熱材をピッタリ施工し、外側は風通しが良くなるように施工します。 そうすることが構造部材が息ができこれからまた80年~90年と暮らしができることに繋がっていきます。
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寝室クローゼット内部桐板仕上げです。 桐は木に同じと書いて草科の植物です。その証拠に芯が穴が空いています。調湿効果、抗菌効果、殺菌効果の3つの特徴を持っている植物です。日本の風土に適した素材です。湿気が多いときはタンニンという成分を出して虫を寄せ付けません。調湿効果もあるので衣類など保護する役目もあります。先人の人達の知恵で桐ダンスが造られてきたのだと思います。また燃えにくいという事から金庫の引き出しや、扉は桐が使われています。TVの開かずの金庫を開けるという番組もありますが、よく見ると使われています。
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写真は家事室の収納も桐板で仕上げます。高さ1800の部分に棚を造作して、左側は50cmの壁を造って高さ調整できる桐棚を6枚設置します。右側の50cmの壁を利用してカウンターを設置し、左側はH700の引き出しの上のカウンターをのせパソコンなどの作業スペースを造ります。収納の右側スペースは細かい棚を付けずに水を収納するスペースとして使用します。場所によっては湿気などが多いタンニンが出て黒くなる場合がありますが汚れではありませんので大丈夫です。クロス仕上げや、新建材とは違って呼吸する自然素材なのでカビや、結露といったことはありませんので安心して収納できます。
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耐震・制振工事のSDパネルの施工の様子です。古民家特徴である下屋周りを天井が低く、居室として使い勝手が良くないので全て撤去して外構としました。LDK南面と北側のランドリー洗濯干し場にウッドデッキを設け、他はコンクリート打ちとします。
写真のSDパネルの通りが古民家の構造上一番大事な部分となります。その通りを柱部分の石を鉄筋を敷いて連結していきます。
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SDパネルは一般的に使われている筋交いを1の力とすると3.4倍の体力があります。柱と柱の間に入れて行く施工となります。転結していくので10.5センチの太さの両サイドに45*60の根太材を付けて施工していくので19.5センチの柱を入れたことと同じことになります。6寸の柱を補強したことになります。さらにウインダンパーと言う制振装置を付けて行きます。(60年の耐久性)20年保証付き。古民家は伝統工法で一般的な在来工法とは違います。地震力を吸収して力を逃がすという考え方で先人の人達が考えた工法です。96年もの間耐えてきました。木造住宅は通気性が最も重要です。床下はいつも風が通ってとてもいい状態でした。夫婦大黒柱の下にも大きな石が敷いてあり、石の上に乗っているだけです。それで96年ですから!通気がいかに重要かを証明しています。
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床下は通気性を良くすればその風が室内に入ってこないよう高質な断熱材を嵌め込んでいきます。高質断熱材ミラネクストラムダ50mmを入れて行きます。NO1の断熱性能0.022w/m・k以下とNO1の防水性能0.01g/100c㎡です。室内側にピッタリ付けて施工することが大切です。構造用合板を敷いてその上に天然無垢材30mmを施工していきます。そうすることで室内は冬温かく、夏涼しい環境になり、エアコン、ストーブの光熱費を抑える事のできる省エネ・健康住宅となります。