「耐久性が心配」
繰り返しになりますが、集成材はラミナを接着剤で貼り合わせたもの。
つまり、その耐久性とは「接着剤の耐久性」なのです。
柱や梁という家の骨格を成す材料の要が接着剤とは、何とも心もとないものです。
接着剤は湿気に弱く、また老朽化などからはく離するおそれがあります。
環境にも悪影響
廃材を焼却処分する時、接着剤からはダイオキシンなど有害物質が発生します。
また、天然無垢材と違い、一度濡れるとはく離をおこしやすく、リサイクルが難しい材料です。
(天然無垢材なら古民家や蔵を移築したり、梁や柱を再利用できますよね)
「集成材は、木材を有効に使うから環境にやさしい」というイメージがありますが、実はこのような弊害があるのです。
ちなみに「強度」は?
特別に優れているわけではありません。
一般住宅で例えれば、同じ荷重を支えるのと、半分の大きさで2段にするのとでは強度が変わります。
1段の強度が半分以下になるため、2段にしても1つの材と同じ強度にはなりません。
集成材では、その不足した強度を接着剤で補っているのです。
しっかり乾燥した天然無垢材は、集成材より強度があります。
集成材の方が強度があると宣伝する会社もありますが、未乾燥の天然無垢材との比較ですから当てになりません。