まにゃまる日記

木の家なんてみな同じでしょ?

「十分講座」

「木の家」なんて、みな同じでしょ?

【違います】

工務店選びや材料によって「家の品質」は大きく変わります!

工務店の「志と技術力」が質に直結!

一口に「木の家」と言っても、現代では工務店があふれ、多様なデザインや工法を提唱しています。

また、その宣伝文句も良いことばっかりですが、惑わされてはいけません。

「どこの工務店も同じでしょ?」

と落とし穴に落ちてしまうのです。

では、どうしたら「見極める眼力がつくのでしょう。

それにはまず、「材料」に注目してください。

高い志と技術をもつ工務店は、必ず「良い材料」を使っています。

同じ木造住宅でも、集成材ではなく、天然無垢材をお勧めするはずです。

良質な天然無垢材の確保は容易でなく、また、卓越した職人しか扱えません。

しかし、それでもこだわりたい理由が天然無垢材にはあるのです。

「十分講座」

こんなにある!?
木の家の材料。

「木の家っていいよね」と、考える人は多いようです。

しかし、そこに使われる「材料」については知らない人がほとんどです。

「どうせ同じ木なんでしょ?」と思っていませんか?

そこが落とし穴。

工務店やメーカーによって、「木の家」に使われる材料は違い、大別すると「天然無垢材」と「集成材」があります。

計画的な伐採を!

熱帯雨林のように木っても林植されない地域が問題視されていますが、世界にはとても厳しい保護基準で守られいる森もあります。

カナダのブリティッシュ・コロンビア州では森林の年間伐採量を全森林面積の0.3%以下に制限。

さらに毎年2億本(伐採1本に対して3本)を植林しており「世界最高基準の森林」と呼ばれています。

このように環境共生型伐採として生態系を維持しながら木を伐ることもできます。
 

木の命・バイオマス燃料

植林された木は30~40年で一人前になります。

伐採した木で建てた家が40~50年使われるとしたら、さいけんするときにまた新しく育った木を使えます。

つまり、きの家に住むという事は、森を世代交代させながら環境を守ることにも通じるのです。

さらに家の材料を加工する過程で発生する「おがくず」などもバイオマス燃料と呼べる

ペレットやブリケットの材料としてストーブの燃料になります。

「十分講座」

木は恵であり、これを使うには意味があります。

しかし使い方を間違えたら、その良さを十分に発揮できず、悲しい運命をたどります。

私達「森と自然の会」は新築・リフォームを考える皆様に、

こうした森と木の実情を是非とも知っていただきたいのです。




カーボンニュートラル
(かーぼんにゅーとらる)

ライフサイクルの中で、CO2の排出と吸収がプラスマイナスゼロになることをカーボンニュートラルと言います。
薪を燃やすとCO2を排出しますが、そのCO2はその木が成長するときに吸収したCO2と同じ量。
つまり、薪を燃やしても地球上のCO2は変わらないのです。

自然のサイクル

空だけではない。
森と海も結ばれている。

森と空気の関係は説明しましたが、水にも深い関わりがあるのです。

雨や雪が山の森に降ると地面に染み込みます。

それらが落ち葉などでろ過され、栄養を取り込みながら川へ流れ、最後は海に着きます。

そして、きれいで栄養豊富な水は海の生物を育てます。

森が荒廃すると、川や海の水が汚れ、生物にも影響を与え、ひいては私たちの生活にも多大な被害を及ぼします。


「十分講座」

「森が有れると自然のサイクルが壊れてしまうんだよ。

また、森の木々はフィットチッドという成分を放出していて、生物を癒す効果があるんだ。」




森の守り方

どうして伐った方が良いのでしょう。

「せっかく森が蘇ったのに、どうしてきるの?」と思う人もいるでしょう。

実は植林された木を放置し続ければ死んでしまいます。

また、木は成熟するにつれ二酸化炭素の呼吸量が落ちていきます。

森や木に手を加えない事が自然保護だと思われていますが、木を適度に間引き、伐採しないと森は荒れてしまうのです。

木が健全に育たないと地面も弱くなります。

さらに酸素の排出量も減ります。

木はある程度成長したら「世代交代」をさせる。

伐ったら、植える。

このサイクルこそ大切なのです。

「十分講座」

「森は「炭素の銀行」とも言われているんだよ。

木が吸った二酸化炭素は空気中に戻らず、枝や葉など貯えられていくんだ。

若い木ほど多く吸収するからがんばってもらわないとね。

ちなみに木は切られても燃やされるまで体内に二酸化炭素を貯えている。

だからきの家のように長い期間使う物はそれだけ二酸化炭素削減に貢献しているんだ。」




森と日本人の歴史

先人は知っていた。
森と暮らしの関係を。

日本人は昔から生活に木を利用してきました。

家や船の材料に用いて、材料にならない木や枝は薪などに使い、けっして無駄にはしませんでした。

そして伐った後は必ずまた木を植え、育ててきました。

意外かもしれませんが他の国では植木の歴史がほとんどありません。

植林は日本という狭い国土では森を守らなければ洪水や渇水が発生し、米などの農作物が作れなくなります。

森は今でも「緑のダム」と言われますが、昔の人は豊かな森には美しい水が蓄えられることを知っていたのでしょう。

実際に戦時中に日本の木は使い切られ、森がなくなり、はげ山と化したため、その後各地で洪水や土砂崩れなどの被害が続きました。

国も政策に乗り出して30~40年で成長する杉やヒノキなどの植林を進め近年になってようやく森が蘇りました。

しかし、その後手入れされず、森は荒れたままになっているのが現状です。

「植えっぱなしの荒れた森はに国も対応に困っているんだよ。」



「十分講座」
森がない裸地(らち)には地面に雨が浸透せず、多くの水が川へ流出する。

そのため大雨になると洪水になる可能性が高い。

また、森の地表は落ち葉や草で覆われており、雨が降っても土が崩れにくい。

さらに地下では木の根が土や岩を固く縛り付けているので森では土砂崩れが起きにくい。