まにゃまる日記

日本は高温多湿な気候。

やがて結露はカビや、木を腐らせる腐朽菌を繁殖させます。

カビはアレルギーの原因となり、腐朽菌によって土台や柱が腐食してしまうと
耐震性能の高い住宅だとしても倒壊する恐れがあります。

見えない壁の中で結露がおこる.jpg冬の場合、外壁の隙間から屋外の冷気が入り込み、室内の隙間からは暖気が逃げていきます。

見えない壁の中で双方が混ざり合い結露が起こります。

腐った壁

こうなれば品確法でいう瑕疵に該当するのですが、もし築10年までに柱や壁のカビや腐食が分からなかったら・・・?
自己負担で修繕することの無いよう、「木の乾燥」について正しい知識を身につけておくことが必要です。

最近の新築戸建ては高断熱、高気密による過乾燥で過酷な室内環境。

そこに用いる木材が水分を多く含んでいれば乾燥し、縮んで隙間ができてしまいます。

品確法が法令化されたのは、乾燥の不十分な構造材を用いた多くの住宅が、
後に著しい収縮や変形に見舞われた事に起因します。

悪質なケースでなくとも後から欠陥住宅になってしまった、という事です。壁にできた隙間いまのお宅に隙間はありませんか・・・?

木の収縮による隙間は瑕疵(かし)

隙間だらけの家は瑕疵になる


住宅品質確保促進法(品確法)とは


住宅の瑕疵(欠陥)に対して売主が買主に責任を負う
瑕疵(かし)担保責任についての法律でした。

では、どのような状態が瑕疵になるのか。

例を挙げると「柱や梁などの収縮による壁の隙間」です。

かし
【瑕疵】
1.
きず。欠点。
2.
法律や当事者の予期するような状態や性質が欠けていること。


近年「基礎パッキン」を使った住宅が増えています。
これは基礎と土台の間に樹脂製やステンレス製のパッキンを噛ませて風を通すというものです。
ところが外壁の下端に水切りを設けてしまうと隙間が隠れてしまい、
直接風が通り抜ける事はありません。IMG_0037縮小.JPG     通気量は丸型換気口と比べて1/2程度です


丸型換気孔の通気量は?

縦と横の鉄筋のすき間を通すので沢山の換気孔を設置出来ます。

90センチ間隔で設置することにより角型換気孔の4倍もの通気量を確保しました。

ここで、丸型換気孔に見立てた模型で実験してみます。

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容器の中には発泡スチロールを入れ、側面には通気穴を開けています。
容器の前方から扇風機で風を吹き掛けてみると・・・。
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発泡スチロールが容器全体に散らばりました。
通気がまんべんなく行き渡っている事がわかります。
 換気穴が的確な高さに配置されている点も大事です。
地面に近かったり、土台に近づいてしまうと床下の空気は淀んでしまいます。