築90年、古民家再生、天然木リノベーションがやっと完成しました。
こうして、改めて解体時の写真を見てみると「こんなに変わったの!ビックリです。
古民家の建物は下屋が長く、天井が低いため、窓窓が大きく取れないため、昼間でも照明をつけることが多くなります。さらに天井の高さHを取る為に床を低くすると、床下換気が悪くなり土台などの構造材の腐り、シロアリ被害の原因になります。
このような問題を解決する為、隠れていた黒い梁を出して天井の高さを取って、床下換気スペースを十分取って環境の良い状態にしました。
そして、高齢者に優しいバリヤフリーの天然木赤松30mmフローリングで仕上げました。
現場ブログ
2018.4.8


丁度同じ角度の写真です。
今回のリフォームで対面キッチンになりました。
家族と会話をしながら食事の仕度をすることが一番の目的ですが、レンジフードの排気高さが取れないことも一つの理由です。対面にしても、天井が低い為、レンジフードカバーを天井の形に合わせてカットしました。(4番目の写真)
大工さんも鋭角のところばかりで手間がかかりブツブツ言っていましたが出来上がりを見て「よくなったな~。」喜んでくれました。
今回のリフォームで対面キッチンになりました。
家族と会話をしながら食事の仕度をすることが一番の目的ですが、レンジフードの排気高さが取れないことも一つの理由です。対面にしても、天井が低い為、レンジフードカバーを天井の形に合わせてカットしました。(4番目の写真)
大工さんも鋭角のところばかりで手間がかかりブツブツ言っていましたが出来上がりを見て「よくなったな~。」喜んでくれました。

今まで使われていなかった和室8畳と食堂を一つ(20畳)にして、天窓を取り付け、昼間でも照明を付けなくても明るいLDKとなりました。
テーブルの壁の裏側、中央にシステムキッチンを設置したため、キッチンの周りをぐるぐる廻れるように設計しました。
天然木仕上げの空間に、90年前の太い黒い梁はアクセントになります。
食卓テーブル、収納扉、千本格子建具も床材と同じ(赤松無垢)材なので、仲間が揃えば、この空間にピッタリです。
テーブルの壁の裏側、中央にシステムキッチンを設置したため、キッチンの周りをぐるぐる廻れるように設計しました。
天然木仕上げの空間に、90年前の太い黒い梁はアクセントになります。
食卓テーブル、収納扉、千本格子建具も床材と同じ(赤松無垢)材なので、仲間が揃えば、この空間にピッタリです。

写真正面奥に見えるスペースはテレビを設置するスペースになります。食事の支度をしながら見ることができます。
テレビ設置の右側(反対側)が明るくなっていますが掃出しサッシを取り付けました。北側で採光が期待できないかと思いましたが、真北ではなく少し西面にむいていたため、予想していた以上の明るさで嬉しくなりました。
そして、外の景観がとても良い空間です。古くからあった水溜りと、四季を感じることの出来る樹木と緑があるので二重の喜びです。テレビの前に座って、寝転がっても自然の良さを日々感じることが出来ます。
さらに、仕上がったLDKの間仕切りの建具を開けると和室8畳×2室と繫がり風通しの良い空間になります。
住まい造りの基本は自然共生型(光と風)です。
これから迎える、暑い夏でもエアコンは必要ないでしょう?
テレビ設置の右側(反対側)が明るくなっていますが掃出しサッシを取り付けました。北側で採光が期待できないかと思いましたが、真北ではなく少し西面にむいていたため、予想していた以上の明るさで嬉しくなりました。
そして、外の景観がとても良い空間です。古くからあった水溜りと、四季を感じることの出来る樹木と緑があるので二重の喜びです。テレビの前に座って、寝転がっても自然の良さを日々感じることが出来ます。
さらに、仕上がったLDKの間仕切りの建具を開けると和室8畳×2室と繫がり風通しの良い空間になります。
住まい造りの基本は自然共生型(光と風)です。
これから迎える、暑い夏でもエアコンは必要ないでしょう?
2018.3.13

解体工事が始まりました。軒下にはスズメ蜂の巣を三つありました。
屋敷は300坪以上あり、びわやブルーベリーなどのフルーツや野菜があります。自然に囲まれた暮らしをしてきました。
屋敷は300坪以上あり、びわやブルーベリーなどのフルーツや野菜があります。自然に囲まれた暮らしをしてきました。

玄関に入り、すぐに短い段差のある急な階段を上がると、息子さんが暮らしていた屋根裏の部屋があります。何年か前にリフォームで、天井はクロス、壁は漆喰で仕上げました。
暮らしてみて、この漆喰壁が、とても気持ちいいと言うことで、今回のリノベーションで玄関、ホール、広縁、LDK、和室を仕上げる予定です。
暮らしてみて、この漆喰壁が、とても気持ちいいと言うことで、今回のリノベーションで玄関、ホール、広縁、LDK、和室を仕上げる予定です。

屋根裏漆喰壁を解体すると、1階の和室、居間の様子が見えてきます。
この屋根裏部分は今回のリノベーションで半分がLDKの吹き抜け部分、もう半分はご主人の書斎部分となります。書斎から下のLDKの様子が伺えます。
また、この吹き抜けと書斎部分は建物の東部分に面しているため採光は十分に取れるので、明るい吹き抜け付LDK23.6畳に仕上がります。
この屋根裏部分は今回のリノベーションで半分がLDKの吹き抜け部分、もう半分はご主人の書斎部分となります。書斎から下のLDKの様子が伺えます。
また、この吹き抜けと書斎部分は建物の東部分に面しているため採光は十分に取れるので、明るい吹き抜け付LDK23.6畳に仕上がります。

建物西側から撮影した和室10畳の通し間と、巾4尺の広縁です。写真右側には広い庭があって、反対側から眺めた雰囲気は丁度、どこかの旅館にいるようです。

写真正面の白い三角形部分が屋根裏に上がる階段です。通常の階段は2.73mの巾で二階に上がっていくのですが、1.82mの巾で屋根部屋に上がっていくので当然急勾配になっていました。
今度の書斎(ロフト)階段はキッチン側からもう少しゆるやかな階段が出来ます。
広縁の南側に腐らない木材(イペ材)で濡れ縁を造ります。天気の良い日は広縁の掃きだしサッシをあけ腰を下ろして、日向ぼっこをしながらお茶を飲んで広い庭を眺めることが出来ます。
今度の書斎(ロフト)階段はキッチン側からもう少しゆるやかな階段が出来ます。
広縁の南側に腐らない木材(イペ材)で濡れ縁を造ります。天気の良い日は広縁の掃きだしサッシをあけ腰を下ろして、日向ぼっこをしながらお茶を飲んで広い庭を眺めることが出来ます。
2018.3.4

築70年の平屋57坪ロフト付の古民家再生天然木リノベーション工事の始まりです。
弊社で2009年から何度かリフォームされ、20年以上のお付き合いをさせていただいています。
3年前からご相談をいただき、最終的にリセット住宅を行うことになりました。
新潟ツアーにも参加され、新築、リセット住宅展示場を何棟かご覧になり、プレカット工場(6000坪)も見学されました。実際に、ローコストで高性能な「郷の家」展示場に宿泊体験もされ、本物のもの造りの良さを五感で感じていただきました。
弊社で2009年から何度かリフォームされ、20年以上のお付き合いをさせていただいています。
3年前からご相談をいただき、最終的にリセット住宅を行うことになりました。
新潟ツアーにも参加され、新築、リセット住宅展示場を何棟かご覧になり、プレカット工場(6000坪)も見学されました。実際に、ローコストで高性能な「郷の家」展示場に宿泊体験もされ、本物のもの造りの良さを五感で感じていただきました。

10畳2間続きの20畳から広縁を通して、庭が眺める広さです。
天井もH2800mm有り、ほんと開放的な空間です。この間取りで生涯、生活をしてくればこれより小さな間取りになれば息苦しい生活になると思います。
天井もH2800mm有り、ほんと開放的な空間です。この間取りで生涯、生活をしてくればこれより小さな間取りになれば息苦しい生活になると思います。

広縁から見た、奥の和室10畳の様子です。左側は床の間と仏間スペースです。正面の襖の押入れはリフォーム後には北側の廊下側から使える収納スペースになりますので壁になります。
この和室10畳は仕上げ材が変わるくらいで形は残します。
この和室10畳は仕上げ材が変わるくらいで形は残します。

ご主人が愛用の大正時代を思い出される書斎です。
照明、カーテン、フローリングの色などレトロなイメージです。
打ち合わせ中、室内側に使ってあるサッシ枠の額縁を残して、寝室に使ってほしいと言うことでしたので、撤去してみましたが、当時の打ちつけてある釘が大きく、錆びているのでなかなか抜けず、枠が割れてしまいあきらめていただきました。
かわりに仏壇の後ろ側にあった書院風の障子2本を残しておいて、どこかに入れようと思います。
照明、カーテン、フローリングの色などレトロなイメージです。
打ち合わせ中、室内側に使ってあるサッシ枠の額縁を残して、寝室に使ってほしいと言うことでしたので、撤去してみましたが、当時の打ちつけてある釘が大きく、錆びているのでなかなか抜けず、枠が割れてしまいあきらめていただきました。
かわりに仏壇の後ろ側にあった書院風の障子2本を残しておいて、どこかに入れようと思います。

屋根裏は息子さんの部屋になります。10年位前に漆喰を塗りました。
漆喰を塗ったことで「部屋にいてとても気持ちがいいね」
と言うことで、今回のリノベーションで玄関~LDK、和室10畳、広縁は漆喰仕上げになります。
この部屋の下に台所がありますが、天井高H2100で、圧迫感があります。
今回のリノベーションで、この床を撤去し、吹き抜けのあるLDK25畳の大空間を造ります。
屋根裏の床を撤去することで、圧迫感のあった台所が、明るく、風通しの良い部屋に生まれ変わります。
さらに、天井高を取る為に床も下げてありましたが、吹き抜けにすることで、床の高さも上げることができ、床下の換気もよくなります。
そして、床は全て、バリアフリーになります。
漆喰を塗ったことで「部屋にいてとても気持ちがいいね」
と言うことで、今回のリノベーションで玄関~LDK、和室10畳、広縁は漆喰仕上げになります。
この部屋の下に台所がありますが、天井高H2100で、圧迫感があります。
今回のリノベーションで、この床を撤去し、吹き抜けのあるLDK25畳の大空間を造ります。
屋根裏の床を撤去することで、圧迫感のあった台所が、明るく、風通しの良い部屋に生まれ変わります。
さらに、天井高を取る為に床も下げてありましたが、吹き抜けにすることで、床の高さも上げることができ、床下の換気もよくなります。
そして、床は全て、バリアフリーになります。
2018.2.25

築90年、古民家再生 天然木リノベーションLDKのキッチンカウンター造作の様子です。丁度、真ん中に見える柱が太い梁がのっている為、抜けない柱です。柱の向こう側がキッチンスペースになります。
通常、対面キッチンと家電収納との間のスペースは1m~1.1mくらいが標準だと思いますが、今回、システムキッチンをその柱部分まで出しました。そうすることでキッチンと家電収納との間隔が1.45mになりちょっと広いスペースになりましたが、標準寸法で施工してしまうと、キッチンカウンター前に既存の柱が目立ち、使い勝手、空間のイメージも悪くなるので、キッチン前の壁から新しい赤松無垢材のデザイン柱が出ているようにしました。
テーブル側から見ても、とてもシンプルで面白い感じ!
反対に、キッチンと家電収納のスペースが広くなったので、家族みんなで、またお友達を呼んで、一緒に料理やパーティーも出来るようになります。
通常、対面キッチンと家電収納との間のスペースは1m~1.1mくらいが標準だと思いますが、今回、システムキッチンをその柱部分まで出しました。そうすることでキッチンと家電収納との間隔が1.45mになりちょっと広いスペースになりましたが、標準寸法で施工してしまうと、キッチンカウンター前に既存の柱が目立ち、使い勝手、空間のイメージも悪くなるので、キッチン前の壁から新しい赤松無垢材のデザイン柱が出ているようにしました。
テーブル側から見ても、とてもシンプルで面白い感じ!
反対に、キッチンと家電収納のスペースが広くなったので、家族みんなで、またお友達を呼んで、一緒に料理やパーティーも出来るようになります。

写真の奥に見えるのが、今まであまり使われていなかった和室8畳スペースです。繋げることで20畳のLDKとなりました。さらに、旧台所と和室8畳との境に(20cm)ほどの段差がありましたので、奥の和室の床の高さに合わせ全体をバリアフリーに仕上げます。そうすることで、床下も風が通りやすくなり、躯体の良い環境を維持することが出来ます。
今まで奥様は壁を向いて食事の仕度をしていましたが、これからは、一番奥のスペースにTVを置くことで、食事の支度をしながらTVを見ることができますし、家族と顔を見て会話もできるようになります。
今まで奥様は壁を向いて食事の仕度をしていましたが、これからは、一番奥のスペースにTVを置くことで、食事の支度をしながらTVを見ることができますし、家族と顔を見て会話もできるようになります。

写真はホール~LDKに入るところからの様子です。収納スペースを2つ設けました。LDK20畳のスペースより外側になります。以前は物置になっていた部分です。内部は全て桐仕上げです。桐は抗菌効果、殺菌効果があり、自然界のタンニン成分を持っているので、虫を寄せ付けません。桐ダンスなど先人の人の知恵です。
木は適材適所で使ってあげると育った年数まで持ちます。また、桐は木と同じと書いて、木ではありません。草科の仲間です。だから成長が早いんですね。
木は適材適所で使ってあげると育った年数まで持ちます。また、桐は木と同じと書いて、木ではありません。草科の仲間です。だから成長が早いんですね。

キッチン側から玄関側を見たところです。中間に枠をつけた部分に間仕切りの引き違い千本格子の建具が入ります。この建具も赤松材で出来ていてとても雰囲気のある建具です。
左側奥に長細い壁がありますが、真ん中に仕切り壁があり、両面から使える収納庫で、内部は総桐仕上げです。
左奥に、トイレ、浴室、洗面所の並びになっています。この収納スペースをこの位置に設置することで、突然の来客があってもお客様からは見えないようになっています。
玄関側からは履物収納などに、水廻り側からはタオルや生活必需品を収納できます。収納の手前は間仕切り壁などないので、ホールに上がると開放的なスペースはあります。引き違い千本格子を開けると、天窓か注ぐ太陽光線が明るい20畳のLDKを照らしてくれます。
「古い良き時代と新しい技術の調和」ですね!
完成が楽しみです!
左側奥に長細い壁がありますが、真ん中に仕切り壁があり、両面から使える収納庫で、内部は総桐仕上げです。
左奥に、トイレ、浴室、洗面所の並びになっています。この収納スペースをこの位置に設置することで、突然の来客があってもお客様からは見えないようになっています。
玄関側からは履物収納などに、水廻り側からはタオルや生活必需品を収納できます。収納の手前は間仕切り壁などないので、ホールに上がると開放的なスペースはあります。引き違い千本格子を開けると、天窓か注ぐ太陽光線が明るい20畳のLDKを照らしてくれます。
「古い良き時代と新しい技術の調和」ですね!
完成が楽しみです!
2018.2.21

「築30年でも、新築のように甦る。」お施主様のご好意で、現場見学会を行う運びとなりました。
玄関の扉を開けると天然木の香りがして、とても癒されます。近所の方、遮熱、断熱に興味のある方、近い将来、2人で暮らす新築平屋を考えている方、たくさんの方が見えてくれました。
玄関の扉を開けると天然木の香りがして、とても癒されます。近所の方、遮熱、断熱に興味のある方、近い将来、2人で暮らす新築平屋を考えている方、たくさんの方が見えてくれました。

台所8畳、居間8畳の取り合いの壁を撤去して、16畳のLDKになり、2人だけの生活であれば十分な広さです。床は赤松無垢30mmを使用し、廻り縁、巾木、建具まで同じ材料で仕上げました。
さらに家電収納家具、テーブル、椅子まで赤松材料です。そうすることで、全体のイメージ、バランスを統一できます。
さらに家電収納家具、テーブル、椅子まで赤松材料です。そうすることで、全体のイメージ、バランスを統一できます。

今までほとんど使われていなかった、和室2室を寝室とウォークインクロゼットにリノベーション。日当たりの良い広縁だったところも含め12.5畳の広さの寝室と、4.5畳のウォークインクロゼットとなりました。
フローリングは厚さ30mmの桐のフローリングでとても暖かく、さらさらしています。ウォークインクロゼットは、天井、壁、床と全て桐材で仕上げ、丁度、切りダンスの大型バージョンです。無垢の桐材は自然のタンニン(黒くなる成分)と言う成分が抗菌効果、殺菌効果があり虫を寄せ付けません。さらに調湿効果があり、衣類を保管するには最適な材料になります。
先人の人の知恵は素晴らしいですね。
フローリングは厚さ30mmの桐のフローリングでとても暖かく、さらさらしています。ウォークインクロゼットは、天井、壁、床と全て桐材で仕上げ、丁度、切りダンスの大型バージョンです。無垢の桐材は自然のタンニン(黒くなる成分)と言う成分が抗菌効果、殺菌効果があり虫を寄せ付けません。さらに調湿効果があり、衣類を保管するには最適な材料になります。
先人の人の知恵は素晴らしいですね。

リノベーションする前は玄関から、トイレの入り口が見えましたが、今回のリノベーションで、間取りの変更し、玄関から見えない場所で、寝室から一番近いところに設置しました。浴室も0.75坪で浴槽に入って足を伸ばせないのがお客様の一つの悩みだったことが間取り変更で、一坪のシステムバスにしたことで解消することが出来ました。
そして、キッチンから一番近いところに、洗面、脱衣場を造り、食事の支度をしながらでも、洗濯機をまわすことが出来ます。
リセット住宅で高性能な住まいになるばかりでなく、水廻りの動線も改善されました。
そして、キッチンから一番近いところに、洗面、脱衣場を造り、食事の支度をしながらでも、洗濯機をまわすことが出来ます。
リセット住宅で高性能な住まいになるばかりでなく、水廻りの動線も改善されました。