現場ブログ
2018.6.10

レフミラーの施工が完了すると、空気層を取るため、21mmの木の桟を打ちつけとめていきます。さらに、この上にもう一度、広こまえといって12mmの杉の板を施工して行きます。最近ではラーチ合板を施工するのが一般的ですが、この先70年後も大丈夫な無垢の杉板を施工します。

野地板(杉の12mm板)の施工が終了すると今度は、瓦下地工事に入ります。
雨漏りにならないようにルーフィングを施工して、流し桟さんを行います。瓦の裏面に桟に引っかかるように瓦ができているので桟を打っていきます。屋根の棟は換気口を取り付ける為、先端は桟がありません。これからから穴を開けていきます。
そうすることで、外壁下、基礎のテンバから入った風が軒天まで上り、屋根下地に施工したレフミラーの上の空間を通って屋根の棟にまで行って抜けていくような仕組みになっています。室内側は60mmの高質ウレタンを吹き付け、外側は風が通ると言う仕組みです。ですから構造躯体にも環境はベストです。

もの造りは、息の合った職人さん達のチームワークも大切です。
屋根には谷、水切、囲いや瓦を葺く前に先に何箇所か板金工事が発生してきます。職人さん同士で綿密な打ち合わせが肝要。

瓦はメンテナンス性能を高めたシンプルモダンなフルフラット平板瓦で、「栄四郎瓦」とも言います。プラウドプレイン防災瓦です。
最近では、値段と耐震性を考えると板金のエバールーフにするお客様が多いのですが、今回は耐震性と耐久性を考え瓦葺きとなりました。
一番高いところは、換気棟が付きます。

もう少しで完成です。
プラウドプレインは欧風スタイルの家でも、現代和風の家でも、屋根を美しく演出するシンプルデザインの瓦です。
この瓦は、耐風、耐震、ズレ防止で瓦にジョイントフックというものが付いていて、瓦同士をがっちり固定することができます。さらに瓦の間からの漏水も三重構造の水返しでシャットアウトできます。
古民家でありながら、カッコイイ!
モダン和風な屋根に仕上がりました。
2018.5.13

既設屋根下地を撤去して、遮熱シート(レフミラー)を施工します。18mm以上の空気層を設けるため、下地に桟を打って杉板の無垢を施工しました。
既存屋根を撤去してみると、70年後にも、リフォームした跡が出てきました。屋根下地に使ってあったラーチ合板がノリの強度がなくなりバラバラになっていました。当時のノリの強度に比べたら現代のラーチ合板のノリの強度は違いますが、安心、安全な無垢の杉板を下地に使います。乾燥状態であれば70年以上は持つでしょう。レフミラーを施工したことで、外と内部の温度は大きいです。職人さんも内部に下りてくると気温の差に驚いていました。

この古民家は大黒柱というものがありませんでした。通常の古民家は2~3本はどこかにあります。
お客様と「間取り変更」の打ち合わせを重ねていく中でLDK24畳の間仕切り部分の真ん中に取り付けることになりました。
もちろん屋根裏の構造部材を支える部分になります。今、現在支えている細い柱との交換です。

伐採現場で、枝葉を付けたまま穂先を山側へ向けて伐倒し、杉では約6ヶ月程度の長期にわたり、林地内に放置して置きます。長期間の葉枯しで、高含水の杉辺材が夏季には50~70%、冬季には100~120%程度まで乾燥し、これによって人口乾燥時間を短縮することが出来ます。
「新月伐採とは?」
月の満ち欠けによるもので、新月に伐採された木は、腐らない、反らない、虫がつかない、etc.伝えられていますが、太陽のリズムに影響されているのだと言います。

ヨーロッパから南米まで世界中にもこういった言い伝えがあるようです、あのバイオリンの名器「ストラディバリウス」も;新月の木;でつくられているといいます。世界最古の木造建築として知られている法隆寺も(闇伐りの木)、つまり、「新月の木」を使っていると言われているようです・・・・。
三人がかりで取替えです。
2018.5.9

北側面の基礎土台はほとんどが地面に接している状態で、ところどころ腐っていたので、ジャッキで柱を浮かして、新しく基礎工事を行います。新築のように一度に工事が出来ませんので手間のかかる工事になります。基礎をつくることで土台との間に基礎パッキンを入れることで床下の換気が取れることになります。

平屋57坪の屋根ですから、屋根の面積も266.7㎡もあります。レフミラーを21mmの胴縁で押さえて行きます。空気層を設けることで太陽熱96%をカットします。このシートの下に70年前に施工した杉板9mmが施工してありましたが腐りもなく綺麗な状態でした。何年か前に屋根の葺き替えをしたときのラーチ合板は湿気と雨に濡れたのか、のりが剝がれバラバラの状態で全て撤去し、野地板は向くの杉板を全て貼ることにしました。そうすれば安心です。

この写真は伊豆箱根の学校の築150年の古民家の耐震補強の基礎工事の写真です。耐震工事専門の橋本社長の現場です。今回の工事で問い合わせしたところ、丁度箱根で耐震工事を行っていると言うことでしたので、見学させてもらうことになりました。橋本社長は耐震工事関係の番組で何度かテレビにも出ていらっしゃる方で、耐震工事一筋、20年以上のキャリアの持ち主です。

既存の形を残しての床下基礎耐震工事からですからなかなか大変な工事になります。
今度、名古屋で仕事があるということで行く途中、弊社の現場によっていただくことになりました。
2018.4.10

屋根の撤去です。何年か前に先代のおじいさんが東海地震に備え、土のたくさんのった瓦屋根から、スレート瓦に葺き変えたようです。私も解体前に現場調査、採寸で何度か屋根に上がりましたが、スベリそうになりました。砂の付いた靴で上がると危ないです。昔の家は屋根勾配も5寸以上あるので気おつけないといけません。
撤去してみると、中からもう一枚、波トタンが貼ってあり、解体屋さんもビックリしていました。
撤去してみると、中からもう一枚、波トタンが貼ってあり、解体屋さんもビックリしていました。

東面の台所と水廻り部分の写真です。残っている部分は70年前の構造躯体部分になります。70年前に近所の宮大工さんに建ててもらった建てて貰った建物です。内部の構造部材は太い曲がった梁が何本も組み合わせてあります。梁が曲がっていても交わっているところの重なりはピッタリです。いつも感心します!
3〇年前にお施主様が結婚するにあたり台所、浴室洗面所の水廻り、玄関を増築した部分は全て撤去しました。梁を隠して天井を施工してありましたので、天井高さを取る為に床は既存の床より下げてある為、少しの換気しか取れません。浴室部分は地面に接しているので換気が取れません。水廻りはほとんどシロアリ被害で、既存の屋根裏部屋の床を支えていた梁まで被害にあっていました。すべて撤去しての減築になります。
旧台所部分の地面から井戸が出てきましたが減築することで、外側になり、息抜きをして清めて埋めることになりました。
3〇年前にお施主様が結婚するにあたり台所、浴室洗面所の水廻り、玄関を増築した部分は全て撤去しました。梁を隠して天井を施工してありましたので、天井高さを取る為に床は既存の床より下げてある為、少しの換気しか取れません。浴室部分は地面に接しているので換気が取れません。水廻りはほとんどシロアリ被害で、既存の屋根裏部屋の床を支えていた梁まで被害にあっていました。すべて撤去しての減築になります。
旧台所部分の地面から井戸が出てきましたが減築することで、外側になり、息抜きをして清めて埋めることになりました。

既存の建物は凸凹していましたが今回のリフォームでその部分は全て解体して、長方形の形にし、少し張り出して、玄関を東南方向に設けてすっきり、シンプルな形にしました。家相的にも良いと思います。
写真は、減築した旧台所東面からの様子です。
真ん中の梁の上が息子さんの屋根裏部分になっていました。旧浴室、洗面部分の壁面に接していた為、その床梁までシロアリ被害にあっていました。
床下換気の大切さを改めて感じます。
構造躯体はいろいろあります。コンクリート、鉄骨、プレハブ、パネル、木など・・・・。換気がよければ一番無垢の木材が強いです。
今回のリフォームでの屋根裏下地材(杉板9mm)は70年経っても、ほんと綺麗です。解体後、大雨が降ってホコリ、土など全て洗い流してくれましたが、建てたときの状態でほとんど腐りがありませんでした。お施主様もビックリしていました。
ですから、屋根下地材は杉の無垢板を施工します。
写真は、減築した旧台所東面からの様子です。
真ん中の梁の上が息子さんの屋根裏部分になっていました。旧浴室、洗面部分の壁面に接していた為、その床梁までシロアリ被害にあっていました。
床下換気の大切さを改めて感じます。
構造躯体はいろいろあります。コンクリート、鉄骨、プレハブ、パネル、木など・・・・。換気がよければ一番無垢の木材が強いです。
今回のリフォームでの屋根裏下地材(杉板9mm)は70年経っても、ほんと綺麗です。解体後、大雨が降ってホコリ、土など全て洗い流してくれましたが、建てたときの状態でほとんど腐りがありませんでした。お施主様もビックリしていました。
ですから、屋根下地材は杉の無垢板を施工します。

屋根の下地を施工した写真ではありません!
スレート瓦を撤去して、波板トタンを撤去して、その後大雨が降って、余分な土やホコリが洗い流され、70年前に施工した杉板の状態です。とても綺麗です。
写真は北面になります。
お施主様は、ビタミンを発見したあの有名な鈴木梅太郎博士の新屋になります。お施主様のお話ですと梅太郎先生から言われて、当時、焼酎を製造していたようです。そのなごりが下屋のへの字になっているところがお店の入り口だったそうです。昔は北側から屋敷に入るようになっていました。入り口に「梅野酒造株式会社」の石碑が今でも残っています。先日、北側に車3台入る車庫を新築しました。車は北側から入るようになり、玄関は東南から入ります。屋敷も300坪以上はあります。
スレート瓦を撤去して、波板トタンを撤去して、その後大雨が降って、余分な土やホコリが洗い流され、70年前に施工した杉板の状態です。とても綺麗です。
写真は北面になります。
お施主様は、ビタミンを発見したあの有名な鈴木梅太郎博士の新屋になります。お施主様のお話ですと梅太郎先生から言われて、当時、焼酎を製造していたようです。そのなごりが下屋のへの字になっているところがお店の入り口だったそうです。昔は北側から屋敷に入るようになっていました。入り口に「梅野酒造株式会社」の石碑が今でも残っています。先日、北側に車3台入る車庫を新築しました。車は北側から入るようになり、玄関は東南から入ります。屋敷も300坪以上はあります。
2018.4.10

リフォーム前のホールは6畳間ありました。左、白い扉の奥には子供さんの部屋(8.2畳)があり、天井の高さを取る為に床が20cmほど下がっていました。床をバリアフリーにして既存天井を撤去して、屋根裏の状態で天井を施工して天井高を確保しました。
今回のリフォームの一番の目的である外トイレを内トイレにしたい!と一緒に浴室、洗面脱衣所を新しくしたい!と言うことで、水廻りを全て東面に並べました。
今回のリフォームの一番の目的である外トイレを内トイレにしたい!と一緒に浴室、洗面脱衣所を新しくしたい!と言うことで、水廻りを全て東面に並べました。

お客様とのヒアリングの中で、「いつも玄関の履物が散乱しているのでお客様の玄関と、家族の玄関を分けてほしい」と言うご要望がありました。
ホールが6畳もあったことで、玄関入って右側に巾6尺×高さH2350のクロゼットを設置しました。
玄関側からと水廻りと両面から使える収納です。
玄関側は履物など収納し、水廻り側からはタオルやトイレットペーパーなどの収納場所になります。そして、内部は全て桐板仕上げで、抗菌効果、殺菌効果があり調湿効果も抜群です。さらに、棚板は移動式になっています。収納するものにあわせて設置すれば無駄なスペースは出来ません。
さらに
ホールが6畳もあったことで、玄関入って右側に巾6尺×高さH2350のクロゼットを設置しました。
玄関側からと水廻りと両面から使える収納です。
玄関側は履物など収納し、水廻り側からはタオルやトイレットペーパーなどの収納場所になります。そして、内部は全て桐板仕上げで、抗菌効果、殺菌効果があり調湿効果も抜群です。さらに、棚板は移動式になっています。収納するものにあわせて設置すれば無駄なスペースは出来ません。
さらに

写真は、家族がの通路です。正面が玄関で画面左側に、トイレ、浴室、洗面脱衣室となり、右側クローゼットが、生活必需品の収納場所です。正面にサッシを取り付けることで細長い廊下も明るさが取れました。
また、玄関右側に収納を設置することで、突然のお客様が観えても水廻りへの視線は避けられます。
また、玄関右側に収納を設置することで、突然のお客様が観えても水廻りへの視線は避けられます。

6畳のホール(巾2700×奥行き3640)の右側に畳一帖分のクローゼットを設置してもホールに上がるのにW1800あるので十分です。クロゼットの奥に既存のスペースW2700あるので、狭く感じません。お百姓さんなので、以前のようにホールに電話がほしいと言うことでしたのでリフォーム前の場所と同じ場所にカウンターを取り付け、電話帳などの収納棚も設置しましました。玄関側から電話の配線や収納棚の見えません。
正面奥の千本格子引き違い建具の右側を開けるとすぐにキッチンがあり、水廻りとの動線も近くなりました。
今までは外トイレでしたので大変でしたが、20畳のLDKから引き違い千本格子を開けるとすぐ近くにトイレがあります。
お客様は喜んでくれるでしょうか?
正面奥の千本格子引き違い建具の右側を開けるとすぐにキッチンがあり、水廻りとの動線も近くなりました。
今までは外トイレでしたので大変でしたが、20畳のLDKから引き違い千本格子を開けるとすぐ近くにトイレがあります。
お客様は喜んでくれるでしょうか?