現場ブログ

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ウレタン吹き付け工事、遮熱防水シート施工が終了すると今度はサイディング施工になります。築30年もすると、新築の現場と違い当然、フリク調整や、水平、垂直を直しながらの施工となるので当然手間がかかります。何でもそうですが、最初の下地つくりが肝要です!
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しかし、五人で施工するので、一棟、4,5日で完成します。外壁を切断する人、躯体に墨をする人、外壁施工する人、それぞれ担当が決まっています。
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サイディング工事が終了するとシーリング工事となります。サイディングとサイディングとの隙間にシーリングします。このシーリングは外壁の色に合わせて、全色あります。余分なところにシーリング材が付かないように紙テープを施工してからシーリングします。シーリングを打って、へらで抑えて、紙テープを取ります。見ていると簡単そうに見えますが、なかなかこれが難しい!
プロがやると綺麗に仕上がります。長年の感ですね。
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内部も着々と進んでいます。赤松天然木仕上げの(16畳LDK)の様子です。今からキッチンカウンターの施工に入るところです。対面キッチンを希望されました。今までのキッチンはL型で壁面についていたため外壁面を向いて食事の支度をしていましたが、これからは旦那さんと会話をしながら、テレビを見ながら食事の支度ができます。居間8畳との取り合いの壁を撤去して16畳LDKは開放的で天然木と自然素材の仕上がりでまったく替わってしまいます。夫婦2人で暮らすには最高です!
2月17、18日現場見学会をさせていただくことになりました。こんな暮らしを考えている方には必見!
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天窓をとることで室内が明るくなりました。断熱性能0.022W/m/K以下の高性能断熱材をしよう。湿気や水分で変形しない断熱材です。
この断熱材を施工した後は、この寒い冬でも室内に入ると暖かさを肌で感じます。ただ、大工さんは大変です。一枡、一枡の大きさが違うので、入れていくのにふうふう言ってました。ピッタリはまると断熱効果抜群です。
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写真はキッチンスペースになるところです。古民家は下屋が長くて天井が低いので、採光が入りにくい造りになっています。キッチンスペースをとるのに一般住宅に比べ難しくなります。リフォーム前は各部屋に床の段差があった為、何とか今回のリノベーションで解決するために、今まで天井に隠れていた太い黒い梁を出し天井高さを取って、床のバリアフリーを実現!またそうすることで、床下のスペースがとれ床下の換気も良くなり一石二鳥です。
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外壁はガルバニュウムを施工しています。断熱材を室内側にビッシリ施工し、外側に風が通るように防水シートを施工します。アルミ入りの防水シートなので空気層を取ることで、遮熱効果もあります。ガルバニュウムはトタンと違い錆びにくく軽量なので、躯体にかける負担も少なくなります。
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勝手口の出口と地面が高低さが大きいためコンクリートで階段をつくり、エコキュート設置部分もコンクリートを打って固定します。
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写真はLDKを和室寝室側から撮影したものです。床面に断熱材はリフォームに最適なミラネクストラムダ、断熱性能0.022w/m・k以下、防水性能0.01g/100c㎡以下の優れた断熱材を使用しています。旧の台所と和室を繋げ、21.4畳のLDKとしました。昼間、電気を付けるのがあたりまえ、習慣になっていた生活でしたが、今回のリフォームで天窓と北面のテラスサッシを取り付けることで、その問題も解決できます。
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古民家は軒の出が大きく、屋根が低いので、壁面に明かり窓を取り付けることが難しくなります。天窓を取り付けるにも太陽の経路を計算して取り付けを考えないと、時期によって日差しが眩しくなって反対の効果になってしまいます。ですから北面で食堂全体が明るくなるような位置で、構造てきにも最もバランスの良いところに設置しました。
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屋根瓦の割なども考えて、絶対に雨漏りしないようにサッシ廻りブラケットを使って設置します。
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外壁も床断熱材と同じ商品を使用します。写真はまだ施工の途中ですが、内部結露が起きないよう、内側にピッタリつけて、外側は風が通るように施工します。さらに遮熱機能のある防水シートタイベックシルバーを施工し外壁の下地作業は終了です。今回は全面リフォームではないので、既存外壁に近いガルバニュウムを施工します。サッシも三協アルミのマディオJ(複層ガラス、内部枠樹脂の結露なし)防音効果もあります。

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写真は以前の南面の広縁から撮影したものです。
お客様の相談を受ける中でよく言われるのは、「一番、日当たりの良い広縁、和室の通し間2室どうにかならない?」昔は自宅で人寄席が合ったのでこんな間取りがほとんどです。今は年に一回使うかどうかの部屋が一番日当たりがよく、採光の入らない寒い台所が北面にあるのが一般的です。
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これから先高齢者になることを考え、2階の寝室を1Fの一番日当たりの良いスペースに間取り変更しました。12.6畳の寝室と4.5畳のウォークインクローゼットになりました。建具を取り付ける前の全面の桐フローリング30mmはこうしてみると見ごたえがあります。無垢の桐のフローリングはとても美しい! 人間のつくった物とは比べ物になりません。本当に自然の恵みに感謝です。
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外壁は発砲ウレタン60mm厚で吹き付けました。透湿性のない高質ウレタンです。
寒い時期ですが、この工事が終わってからの大工さんの内部の工事は暖かくて、「天気の良い日は汗をかくので、一枚服を脱いで仕事をした。」と言っていました。早速、効果が出ています。
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断熱工事が終わると、防水シート施工です。タイベックシルバーは空気層を設けることで遮熱効果もあります。この上に胴縁を打って、サイディング下地が完了です。瓦屋根ですが洋風を希望されているので、外壁の色を白に近いアイボリー系にして、和モダンな仕上がりにしていきます。
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築90年と言うこともあり、外壁部分に接するところは、キッチリ基礎をつくります。
リフォーム前は各部屋の床の段差がありましたが、既存の和室の床の高さに合わせ、全体をバリアフリーに造り替えます。そうすることで、床下の空間が広く取ることが出来ます。当然、床を上げれば天井が低くなりますが、今まで30年以上天井裏に隠れていた太い梁を出して、その上に天井を設け、空間を取ります。太い梁も磨けばインテリアの一つです。古い伝統工法と現代技術の出会いと調和です。

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床をバリアフリーにすることで、基礎が高くなります。当然、石ころ程度の基礎が高くなるので柱を詰めることになります。基礎が高くなることで、換気口をキッチリとることが出来ます。
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昔の家は歩くと床が少しバウンドするような感覚がありますが、床下の構造部材の間隔が遠い為そのような現象になります。全部取り払って、新しく造り直します。
何でもそうですが、下地をしっかりやらないといい仕事は出来ません!
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ところどころの開口部はサッシの入る部分です。サッシも断熱性、防音性を高める為、三協アルミのマディオJと言う商品を使います。複層ガラスで、内部枠は樹脂で出来ている為、ほとんど結露しません。複層ガラスでも外部、内部枠がアルミ商品であれば内部が結露します。アルミは熱伝導率98%なので最も熱を伝える商品ですが、空気層を設けることで96%逆にカットする機能があります。
部屋側に構造用合板を施工して、耐震性もバッチリです。