現場ブログ

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基礎工事が終了すると土台を設置していきます。98mm角の大引きとなります。通常の在来工法は910mm(3尺)間隔で90mm角の大引きを入れて、その上に45mm角の根太という材料を敷いていきますが、当社ではその間にもう一本98mm角の大引きを入れて行きますので剛床工法となります。耐震補強は壁倍率を強くすることを言われますがそれと繋がる床の強度も重要な役割をします。ちなみに一般在来工法の床合法3.7倍です。  また、土台とのつなぎ目はサネと言って木と木が組み合わさる(嵌め込む)繋ぎになっているので壁に力が上手く伝わり面で支えるから丈夫で強くなります。
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新築の場合は大引きと大引きの間(455の間隔で30倍発砲の厚さ75mmポリスチレンホームを嵌め込んでいきます。  ポリスチレンホームは90倍発砲の物がスチロールの箱などによく使われています。手でパキパキ折れるくらいの堅さですが、30倍発砲は一番断熱性能が高く、100Kgのせても耐えられるくらい固い断熱材です。南極の昭和基地でも使用され、約40年間全く劣化がみられなかったようです。  基礎に≒1200mm間隔で160πの換気口を設けている為、自然の風が隅々まで行き届くため、シロアリが住めない環境を造ります。その冷たい風が室内に入らないように75mmのポリスチレンホームを使用しています。160πの換気口に手をあてると床下の風が吹き出て来るのを感じ取れます。昔から伝わる高床式工法に習っています。
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上棟式です。新潟から直接現場に運ばれます。構造部材(柱、梁、土台、桁、母屋等)は全て無垢材で含水率15%以下、内装材は含水率5%以下の材料を使用しています。  今の新築は70%以上が構造部材に集成材を使用しています。当社の建物は構造部材に有害物質を含む集成材を一本も使用していません。  集成材はラミナと呼ばれる挽き割った板材を接着剤で貼り合わせたもの。これを一本の柱や梁として構造躯体に使います。100年ほど前にドイツで生まれた材料で、日本の住宅に使われるようになってから、まだ十数年という歴史の浅い材料です。 「レゾルシノール系接着剤」は接着力が高く、水分の多いラミナでも強力にくっつきます。このため施工後にラミナが乾燥し収縮を始めると接着剤は剥離せず、弱いラミナの方が割れます。また健康を害する可能性を持つ「ホルムアルデヒド」なども多く含んでいます。なんといってもシロアリが大好きな材料です。実験でもそれが証明されています。当社では土台には1000年ヒバを使用している為、その心配はありません。水が付いたり、高温多湿な環境になると虫が嫌うヒノキチオールなどの成分を放出し寄せ付けません。1000年ヒバと言うぐらい年輪が詰まっているので素材も固く、土台として使用してあげることが適しています。
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壁に嵌めこむパネルはSDパネルと言います。幅9cm×厚さ1.5cmの筋交いに対してSDパネルは壁倍率3.4倍もあります。このパネルを建物全体にバランスよく配置することで耐震等級3に設計しました。このパネルを使用することでLDKの大空間をとっても耐震等級3にすることができます。さらに掃き出し窓のような大きな開口も設けることができます。
 壁パネルは外側は全てSDパネル仕上げです。そのパネルの内側に60mmの高質のネオマフォーム断熱を内側に入れてあります。
 屋根パネルにもネオマホーム66mmを室内側に施工して空気層を設けてレフミラー96を施工し、さらに空気層を設けてパネルを貼ります。これを工場で造ってきますので現場の施工はスムーズに進み、なんと建て前は屋根まで2日で終了します。
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外側の基礎の型枠を撤去して、内部のベースコンクリート打ちの準備をしています。この地域ではベタ基礎工法が主流ですが、当社では夢ハウス工法に習って昔からの布基礎工法を勧めています。施工手間はかかりますがコンクリートの量がかなり違ってきます。建てる場所によって一長一短があります。 過去に、新潟中越、新潟中越沖地震で郷の家はその地域で一棟だけ倒れなかった実績があります。それから800棟以上布基礎でやってきましたが大丈夫でしたのでそれにならって施工しています。写真は束石の部分を掘ってコンクリートの厚みを取っています。差し筋は高さのレベルを均等にするために刺してあります。
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外側の丸い換気口(160π)は≒1.2m間隔で入れてありますので床下は風通しが良くなります。最近の基礎は換気口がありません。基礎の上に基礎パッキン(2cm)の厚みの樹脂を敷いてその上に土台をのせる施工方法です。 基礎パッキンは昔の風窓に比べ1.2~1.5倍の通風ができると言っていますが、この丸型換気口は4倍の通風があります。 床下に空気が淀むようなところがあればシロアリの住める状態になる可能性が高くなります。丸型換気口を使用することでシロアリの住めない環境を造ります。高額のシロアリ防除処理をしなくでも、自然の力を上手く利用して高性能な住まいづくりをしています。丸型換気は20cm×20cmピッチの配筋の間を狙って入れて行きますので配筋を切ることはありません。換気口周りは鉄筋で補強していきます。この換気口にステンのキャップを取り付けて行きます。基礎の隅に長く立ち上がっているボルトがホールダウンです。これが地震時に大きな役割を担います。  この基礎の上に1000年ヒバ(無垢)の土台を施工していきます。この無垢材もシロアリが嫌いな木材です。
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丁張り(囲い)が終了すると、土の掘削が始まります。丁張の板に印をつけて糸を張り基礎の基準を出していきます。深く掘ってあるところが基礎ベースとなります。 木造の基礎には大きく分けて布基礎とベタ基礎があります。この辺の地域はベタ基礎が多く使われていますがこの現場の基礎は布基礎を使用します。 新潟の夢ハウスでは布基礎を使用していますが、中越地震、中越沖地震で廻りの建物が全て倒壊したにもかかわらず一棟だけ倒壊を免れた実績があります。それにならって布基礎で行います。
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ベース筋に立ち上げの配筋をして160πの換気窓を取り付けて行きます。ベース筋の下にはスペーサーと言う6センチの固形のかいものを敷いてその上にのせ、ベースコンクリートの中間に鉄筋が位置するように設置します。
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第三者機構で配筋検査を行います。配筋のピッチや鉄筋の重なり具合などを確認します。
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検査が終了すれば立ち上げのコンクリートの型枠を施工していきます。
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新築「木のひらや」この地域で2棟目が始まりました。 最初の「木のひらや」は2世帯でしたので60坪の大きさがありましたが、今回は4.5間×4.5間の大きさ+サンルームデッキで23坪になります。2人暮らし&子育て住まいには丁度良い大きさになります。耐震性、耐久性、省エネ、健康、癒しの空間、この五つが全て整った高性能な住まいになります。LDKの天井は吹き抜けの登り張り天井で開放的な空間になっています。 現代の新築の70%以上は有害物質を放出する(集成材)を使用しています。集成材はシロアリの大好きな新建材でもあります。それに比べて「木のひらや」は全て本物の無垢材を使用しています。無垢材は乾燥が命です。きっちり乾燥した無垢材は、集成材よりも強度があり耐久性もあるとを実験で証明されています。床には樹齢300年の赤松無垢フローリング(30mm厚)を敷き詰め、いつまでも木の香りのする森で暮らす感覚で毎日を楽しむことのできる住まいです。
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新築するには地盤調査が必要です。 調査方法はスクリューウエイト貫入方法で先のとがったドリルのような物を地面に打ち付けて回転数と貫入量との関係で求められる数値で測定していきます。 測定結果は地盤改良の必要はありませんでしたのでそのまま基礎工事に入ることができます。以前は鉄骨のショールームがありましたが昨年暮れに解体し、今年に入って隣地境界にウッドフェンスを建て建てました。 この辺の地盤は良いようです。
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地鎮祭です。四方に杭を打って竹を取り付け縄をまわして行われました。
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丁張り工事です。基礎工事をする為の準備です。大工さんと左官さんが協力して行います。建物の位置、基準となる地面の高さ、基礎の高さなどを決めるために基準となる糸を張るため、その外側に杭を打って糸を張って場所と高さを決める工事です。