現場ブログ

IMG_7278
ミラネクストラムダ断熱材を施工していきます。
リフォーム前は、よく使われている安価なグラスウール断熱材が使われていました。値段も安く、施工がしやすいので建築業界の50%が使われているのが現状です。
解体時はグラスウールがペチャンコになってせんべいのような状態で出てきました。新築当時は壁内にパンパンに入っていても、高温・多湿な日本の風土には適していません。一度湿気、水分を含むとスポンジのようにもとに戻りません。戻らないと壁内に空気層ができて、ひどくなると内部結露の原因になることもあります。すると腐朽菌が発生して、カビの発生につながり、構造部材を腐らせたりします。
IMG_7317
それに比べてミラレクストラムダはNO1の断熱性能、熱伝導率0.022w/m・k以下の性能です。ラムダは高温多湿な環境でもほとんど変形はありませんし、発砲プラスチック断熱材ですのでNO1の防水性能0.01g/100c㎡以下の性能です。 いくら良い断熱材を使用しても施工の仕方が良くなくてはいけません。部屋側の壁にピッタリ付けることが最も重要です。空気層がないことで断熱性能は高くなります。外側は風が通って結露の心配もありません。万が一水が侵入しても断熱材は変形はありません。グラスウールより単価は高くなりますが、毎日の光熱費のコスト削減に繋がりどこかでグラスウールと同じ単価になればその後は省エネ住宅になります。断熱材が入っているだけではいけません。どのような施工がしてあるかも重要な要素です。
IMG_6235
既存手摺下地と東側の(写真右側)の瓦と手摺がぶつかる所の谷が銅板を全て撤去して新しく造り替えます。解体してみるとベランダの床下の軒天にも水が廻っていてシロアリ被害になっていました。
IMG_6316
新築とは違って、既存の建物なので隅々の納まりを調整することに時間がかかります。床下地ベースも新しく取り換えます。この合板の上に不燃の12mmのケイカル板を施工し、スカイプロムナードを施工していきます。
IMG_6508
壁面は30cmほど立ち上げて雨の吹上があっても水が入らないように施工します。ベランダの床と掃き出しサッシの 段差は12cm以上取ることで雨の吹上を防止します。
IMG_6552
スカイプロムナード工法は39年間29万棟の実績を誇ります。 シート防水や塗膜防水等の他の防水とは異なり、通常の水廻りのお手入れにて永くご利用いただけます。耐食性、耐候性に優れた鋼板を使用しておりますので耐久性には問題ありません。また日本金属防水会による安心の10年保証、30年保証体制。ほとんど漏水クレームがないことが認められ、安心していただける保証体制を整えています。 また 有機溶剤(揮発性の高い有害成分を放散するトルエン、キシレン等)を一切使用しておりませんし、健康に悪影響を及ぼす恐れのある化学物質は一切使用しておりません。家に携わる全ての方が健康でいつまでも良い関係を保つ商品です。 今まで木造住宅の広いバルコニーは雨漏りの原因になると避けられてきましたがスカイプロムナード工法なら、その心配はありません。スカイプロムナードで造ったバルコニーや屋上庭園は、大好きなガーデニング、子供の遊び場、ドックラン、天体観測、家庭菜園も思いのまま。可能性は無限大です!
IMG_1547
雨漏りの原因で多いのがベランダからが一番多いのではないでしょうか。 40年前はよく2階にベランダを設置することが流行りました。2階から外に出れて、洗濯物干し場に良いとされほとんどの家がそんな家づくりをしてきました。 でも実際は2Fまで洗濯物をわざわざ2階までもって干す家は少ないと思います。
IMG_60831
更に写真のように瓦屋根との取り合いが良くありません。ベランダの造りも変形しており、瓦屋根から落ちてきた雨水が変形した外壁にぶつかって、銅板で造った水切りもけいげん劣化で穴が空き雨漏りの原因となっています。当時は屋根瓦の谷は銅板でやることが多く、沿岸部の住宅では塩の影響で銅板が穴が空いてしまうことが多く雨漏りの原因となっています。
IMG_60861
手摺も鉄製ですので錆びています。中央の柱は床にビス止めなので長い間にビスが緩んだりして雨漏りの原因になることもあります。
IMG_6081
何年も前から雨漏りがあり、広縁の天井がめくれていました。ベランダを解体してみるとシロアリがまだ梁を食べている所でしたので、全て撤去してシロアリ防除処理を行いました。 リセット住宅の解体は建物を骨の状態まで(スケルトン解体)をするので悪い所は簡単に直すことができます。ベランダは全て解体し、栄住産業のスカイプロムナードで仕上げます。
IMG_2662
解体が終了して、建物の傾きを調整していきます。95年も経っていると簡単には直すことはできません。古民家は差し鴨井といって30cm以上の梁が柱中心に四方に嵌めてあるので簡単にはいきません。それでも何とか水平、垂直を調整することができました。
IMG_7281
ここまで解体してみると、先人の人達知恵の凄さを感じます。床下の通気さえ良くしておけば木造住宅は耐久性が高いという事が証明されています。新しい家づくりの工法が良いとは言えません。今の建築方法で95年持つ建物があるでしょうか?石の上に建っているだけで95年も経っているのに柱の根元が2,3本ちょっと傷んでいるだけです。しかも土間がそのままの状態です。
IMG_7296
土台の上に根太+断熱材+赤松30mm無垢材を施工していきます。この土台より92mm上がった所がフローリングの仕上がり高さになります。 写真の手前が、浴室と洗面・脱衣スペースになり、その向こう側がキッチンスペースです。その向こう側が寝室で、その向こう側はウォークインクロゼットになり、その向こう側が外の広縁になり・・・・もう見えませんね! 暮らしの動線を考えた間取りになっています。
IMG_70401
2Fの東面になります。以前は子供部屋でした。今回も子供部屋になりますが階段が左側の隅にあった為、この部屋を通って、写真の奥に見える部屋に行くのにこの部屋を通って行くようになっていた為、部屋として使えず、通路になっていました。  階段を掛け直すことで3部屋がそれぞれ部屋となりました。階段を移設することで補強の梁が真ん中に必要となるので7寸(21cm)の大きさのものを入れました。 その奥に見えるのがSDパネル(3.4倍)です。1Fは木ぞ工事をしているので先に二階を入れて行きます。
IMG_6673
2Fの西面になります。和室の寝室8畳+押し入が×2でしたが6畳にして残りの2畳分を使って階段を取り付けます。旦那様の寝室でしたがお孫さんの部屋を造るためにご協力いただきました。今まで8畳にタンスなど置いてありましたが、押し入れをクローゼットにして収納スペースを充実! 6畳にタンスの無い部屋となりますので、タンスの置いてあった8畳と広さ的にはそんなに変わらないと思います。クローゼットを上手く使って整理・整頓されていれば違和感は感じないと思います。 真ん中に見えるのが耐震補強のSDパネルです。耐震等級2(1.25)以上の補強なのでまだ数カ所に入ります。