現場ブログ

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菊川市嶺田 古民家再生「築170年」 天然木リノベーション 解体工事終盤となりました。外壁側のサッシ・壁を解体をしている様子です。40年ほど前にスケルトン解体して、耐震補強工事を行ったとお父様が話してくれました。約1年掛けて耐震補強工事をされたようです。写真のように柱と柱の間に鉄骨の枠を嵌め込んで、大きい物から、小さい物まで数えると47か所ほど入れてあるようです。その時に床下にコンクリート打ちもしてありました。束石の上に土台を敷いてその上に柱を建ててあります。この方が地震が来た時の揺れに対して一体感が生まれ地震の揺れを吸収する役目が大きくなります。
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古民家は一般住宅在来工法(固める)と違って地震の揺れを吸収して倒壊を防ぐ伝統工法です(制振)。古民家は太い梁なので一つの空間が大きく取れますのでリフォームでも間取りの変更が自由に取れると言う所が良い点の一つですが、ここまで鉄骨で補強してあるとそうはいきません。一度、耐震リフォーム済みなので、床下は170年前の状況ではありませんが、LDKに入っている太い梁は弓のようにアーチ型と言っても良い程、奇麗に曲がっています。築90年~100年ぐらいの古民家ではこの太さの梁はありません。
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「とにかく寒いのを解消したい!」ことが、お客様の第一希望です。外壁面には全てミラネクストΛ断熱材40を施工してから、最初にシステムバスを仕上げます。脇屋で仮住まいをされていますので先にお風呂に入れるように工事していきます。解体から1週間で完成させます。新しいエコキュートも一緒に施工していきます。写真正面の鉄骨の耐震補強枠の向こう側がシステムバスとなります。
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築170年の古民家再生解体工事が始まりました。まず最初に浴室の解体から始めて行きます。工事中の仮の住まいは脇屋に住んでいただくことになりましたので最初に浴室のリフォームから始めます。工事中の一週間は近くの温泉などに行って頂きます。一週間以上になりますとストレスになってきます。
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3〇年前に一度耐震工事を含めた大がかりなリフォーム工事がしてありました。左側に見えるのが鉄骨の筋交いです。各部屋の壁部分に所々入っていました。築170年もなると築80年~築100年古民家とは違って梁の太さがさらに一回り太いですね。左に見える太い梁も途中からねじれている為、システムバスを入れるのに邪魔になって大工さんに半日かけて削ってもらいました。三分の一以上は削っていませんので耐震性も大丈夫です。
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この古民家再生の一番の目的は、とにかく冬寒いので温かくしてほしいと言うのがお客様の希望です。実際に解体してみると外壁はトタン一枚で断熱材も入っていません。胴縁と内部のプラスターボード一枚です。逆に通気性が良いので170年もっているのだと思います。木造住宅は通気性が命です。今回のリノベーションでは、一番家族が使う空間の断熱性を高めるという事で、湿気や水に強い!ミラネクストΛ50mmを使用します。室内側に空気層ができないようピッタリ付けて施工します。そうすることで室内は温かく、外壁側は風が通るようにしてあげると今までどうり木材も呼吸ができます。どんなに良い材料を使用しても施工の仕方で性能性が変わります。