現場ブログ

IMG_0860
築170年の古民家再生のご相談がホームページよりありました。43年前に一度大がかりなリフォーム工事を行っています。今回のご相談はLDK、浴室が寒いという事で家族の居るスペースを温かくしたいと言うのが一番の目的です。後は、間取り変更で使い勝手の動線の解消と大空間を造ることと、床の段差の解消(バリアフリー)この3点です。
IMG_1901
築37年の二階建て住宅です。「LDKが雨漏りで直してほしい。」問い合わせがありました。30年~40年の住宅は2Fにベランダを設けて洗濯物干しや居室から外に出れる開放的な造りとして流行りました。実際に暮らしが始まってみると1Fから2Fベランダまで持って行って洗濯物を干す方は少ないようです。そしてベランダに出てくつろぐことも、近所の目があったりすると何度も使うことは少ないようです。 何年かすると床や壁の取り合い部分の亀裂や掃き出しサッシの下端の所がベランダとの立ち上げが少なく強風時に雨を噴き上げてサッシ下端から雨漏りの原因になることは少なくありません。
IMG_27071
ベランダ床工事は大きく分けてシート防水とFRP防水があります。この現場はシート防水です。シート防水は工事費はFRP防水に比べて単価は安くできますが、直射日光(紫外線)や雨風で収縮が大きいのでシートに亀裂やめくれなどがあり雨漏りの原因になることが非常に多いです。補修、補修で何回もあて子補修をしてありますがなかなか原因を突き止めるのは難しいです。 LDKの天井に明り取りの為にベランダドームが2カ所取ってありますが経年劣化でちょっと触っただけで壊れてしまいます。そっと巻き込むようにFRPを巻き込んで作りなおします。床面もビスが錆て効いていないところもあるのでステンレスビスで打ち直しです。
IMG_27311
サンダーで不陸調整をしながら削っていきます。平らになった所でガラス繊維を2枚重ねて施工していきトップコート塗料で仕上げていきます。したがって3工程の塗布をして仕上げます。FRPはシート防水と違って単価も良くなりますがシートと違ってFRPは亀裂などはほとんどないので安心です。ガラス繊維を一枚一枚特殊塗料で施工していきますので直角やアール部分でもしっかり密着します。シート防水はシートなので入隅や出隅の施工は密着には劣ります。ですから長い期間だと浮いてきたりして亀裂が入ると雨漏りの原因になりやすいです。 他にも栄住産業のスカイプロムナードと言うベランダ専用の板金工法もあります。新築ではよく使われていますが雨漏りはほとんどありません。施工条件の規約が多い為リフォーム現場ではなかなか条件に当てはまらないので使えません。