のんびり日記

菊川市本所で行われている古民家再生工事。

前回は屋根の葺き直しについてお伝えしました。

今回からは内部の施工についてお伝えしていきます。

まずは家を支える基礎部分です。

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既存の床下
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基礎を追加
築64年の既存の床下は土に石を置いてその上に柱や土台が設置されていました。

昔の家は風通しが良く施工されているので、土台や柱に腐ったところもなく綺麗な状態でした。

地震に強い家にするために、今回は柱まわりをコンクリート基礎で補強。

耐震の構造計算に基づいて必要な場所のみ追加補強します。

耐震補強もバランスが大事です。

補強箇所が偏ってしまうと、地震の時に家にかかる力も偏ってしまい、逆に地震に弱くなってしまいます。

まず、間取りを考え、必要な箇所に必要な分だけ補強をしていきます。

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束石を追加
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基礎を追加

束石も追加して柱と大引にかかる力を分散します。

防湿シートも敷いているので地面からの湿気を防ぎます。


また、水廻りを移設する場所にも新たに基礎を作りました。

こちらは増築した部分だったので、コンクリートが床下に施工されていました。

増築箇所と床下が全然違うので、家づくりの変化を感じますね。

現代の新築はほとんどがベタ基礎といわれる床下すべてコンクリートを敷き詰めて立ち上がりの部分とつながっている基礎です。

もうひとつは布基礎と呼ばれる、間取りの枠のような立ち上がり部分だけの基礎です。

地面の強度が足りている場合は、布基礎でも十分耐震面では問題ありません。

逆に、地面の強度が不安な場合はよりしっかりと家を守るためにベタ基礎が推奨されます。

弊社のご提案は、必要以上のことはおすすめしません。

その家に合った最適なプランをご提案します。

何か家に関して相談したいことがあれば、お気軽にお問い合わせください。


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菊川市下平川で新築「木のひらや」を建てました。

子供たちが皆巣立ったので、今ある大きな家ではなく夫婦2人で過ごすための家を建てたい、とご依頼でした。

普段は1階だけで過ごし、家族が遊びに来て泊まる場合はロフトに。

ゆったりと過ごせるように全体的にゆとりのある設計になっています。

地盤改良から完成までの流れとこだわりの工法・素材を施工事例のページにまとめているので、

よければご覧ください!

写真もたっぷりなので、見応えあると思います!

新築をお考えの方も、リフォームをお考えの方も、

こだわりの工法や素材は一緒なのでぜひ参考になさってください。



菊川市本所で行われている古民家再生工事。

前回は、瓦屋根の解体についてお話ししました。

今回は、その屋根と外壁の下地処理からの瓦葺き直しについてお伝えします。

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アスファルトルーフィング
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瓦を止める桟木
屋根の下地となる野地板を施工した後に、ルーフィングという防水シートを施工します。

これで雨漏りの心配もなくなりますね。

その上には瓦を固定するための桟木を施工していきます。

同時に、外壁にもタイベックシルバーという遮熱防水シートを施工しました。

家の快適性を高めるためには断熱材だけでなく、遮熱も必要です。

また、家の耐久面では湿気や水分は大敵なので、屋根や外壁でしっかりと水を防いでくれる対策が必要です。

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瓦を施工していきます
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新しい瓦と古い瓦が並びました
瓦は既存のと合わせて昔ながらの和形の瓦を採用しました。

栄四郎瓦という防災瓦で一枚ずつ屋根に固定して更に瓦同士をしっかりとかみ合わせてズレにくくなっています。

日光を反射する遮熱と空気層がある断熱の性能があります。

屋根材にもこだわることで、室内温度の上昇を抑えて快適な空間にすることができます。

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棟瓦はを積み直しました
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Before 解体時に避けておいた棟瓦
棟瓦はもともと使用していたものを再利用しました。

瓦はその種類に寄りますが、40~60年が耐用年数と言われています。

陶器瓦の場合は100年もつとも・・!?

ただ、地震や災害等の外的要因でズレたりすることもあるので、プロの方のチェックは必要だと思います。

今回のお家でも、まだまだ使用できる部分はそのまま再利用しています。

せっかくなので良い物を長く使っていきたいですね。

古き良きを大切に。

皆様の大切な家を安心・安全に暮らせる家へとうまれかわらせます。

興味のある方はぜひご相談ください。

菊川市本所にて行われている築64年の古民家再生工事。

前回は室内の解体でのお話でした。

今回は続いて屋根の解体が行われましたので、その写真と内容をお伝えします。


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まずは棟瓦を外していきます
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Before ズレた棟瓦
現場調査で棟瓦がズレていたのを以前のブログでもお伝えしました。

まずはそこを丁寧に解体するところからです。

今回は使えるものは再利用するので、一枚ずつ丁寧に外していきます。
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西側
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北側
1階部分の西と北側の半分ほどを降ろしていきます。

他の部分はそのまま使用可能なので、必要な箇所だけの解体です。

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穴の開いた屋根下地
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腐ってしまった軒裏

瓦を外すと見えてきたのは屋根下地です。

ところどころ穴が開いていました。

軒裏も腐っている部分があったので、今回リノベーションができて良かったです。

そのままにしておくと、雨漏りで室内まで被害が広がっていたと思います。

また、家の柱や梁にも腐敗菌が浸透していくと、家自体の耐久性も落ちてしまいます。

水分は家にとって大敵です。

ひどい雨漏りが一度あると、内部では被害が拡大している可能性があります。

心当たりがある方は、リフォームを検討してみてください。

軽い症状であれば、軽い修理でも大丈夫だと思います。

長く快適に住み続けるためには、日々のそういったメンテナンスも必要です。

何かありましたら、ぜひ、ご相談くださいね。


菊川市本所での古民家再生工事がいよいよ完成します。

前回は、ご相談された当初の現場調査の様子から、どのような状態でどのように再生していくかをお話しました。

今回の記事では、工事がはじまり、解体の様子をお伝えします。

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築64年なので土壁が多く残っています
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土壁を解体すると現場はこんな状態に…

解体工事が始まります。

ほとんどは襖で仕切られている間取りだったので、襖を取るだけでも一気に開放的になります。

壁の大部分は土壁です。

土や藁を混ぜて塗り固めた壁は、断熱・防火に優れていて、身近な材料で作れるため広く使われていました。

先人の知恵が詰まった土壁を見ると感慨深いものがありますね。

今回の古民家再生では耐震等級を3レベルにするために、構造計算をして、耐震壁と制振ダンパーを入れます。

しっかりと現代の技術を取り入れて安心して暮らせる家へと再生していきます!
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左側の太い柱は大黒柱
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床下の木材もしっかりとしています

解体が進むと見えてくるのは、古民家の立派な梁や柱。

現代で同じ太さの木材を用意しようと思ってもなかなかできないので、価値のある素材です。

古い家だからと壊すのではなく、価値のある素材を生かしていくのが当社の家づくりです。
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増築した部分は現代のグラスウールという断熱材が。
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2階部分は今回、耐震施工しか行わないので部分的な解体

一般的に使用されている断熱材のグラスウール。

湿気に弱く一度水分を吸ってしまうと、縮んで元には戻りません。

なので、年数が経つと断熱効果が薄れ、湿ったまま壁の内側にあると構造材まで腐ってしまう危険性があります。

今回のリフォームでは湿気にも強い発砲ポリスチレンフォームに変更します。

床下にも同じく入れていくので、より断熱性能が向上します。



寒くて暗い、古い家にお住まいの方、ぜひそのままの家を生かして快適な家にしませんか?

長く快適に暮らしてもらえる環境をご提案させていただきます。

ぜひ、お気軽にお問い合わせください。