まにゃまる日記

木を活かした木造住宅


木の本当の良さを知る大工は、集成材ではなく、無垢材を使いこなします。

昔の木造建築は、棟上げをして骨格ができれば一年ぐらいは風雨にさらし、
充分に自然になじませ、乾燥させたうえで完成させていたものです。

また現代は、住宅の高気密化、エアコンの普及で、自然界にはない室内環境に
無垢材を対応させる必要があり、優れた人口乾燥の技術も求められています。

こうして充分に乾燥させた無垢材を使った建物こそが、本物の味わいのある住まいであると言えるのです。
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無垢材のデメリット?


無垢材は反る、割れやすい、"くるい"が生じると言われることがありますが、
これは乾燥が中途半端な場合に起こることで、無垢材に対する大きな誤解です。

しっかりと乾燥させた無垢材には、少しのくるいも生じることはありません。
天然無垢材含水率

集成材と無垢材の違い

木材についても、異なる木ばかりをたくさん集め、接着剤で貼り合わせた人工的な集成材よりも、
一本の木として自然のままの姿を残す無垢材のほうが、はるかに品質が高いことは明らかです。

「無垢」は文字どおり、余計な加工をせず、木の特徴をそのまま活かしたものであることを表します。

木目があり、節目があり、色合いや香りがあり、生き物が生き物らしく感じられるからこそ、
味わい深いものなのです。

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「一物全体」という言葉があります。

これは、この世に存在する生命はそれを構成する部分・要素が協力しあってほど
よく全体のバランスを保っており、自然のままの形で存在するときに
最大限のパワーを発揮する、ということを意味します。

天然無垢材をふんだんに使った夢ハウスの住宅

「強度」は?

集成材の強度

特別に優れている訳ではありません。一般住宅で例えれば、同じ荷重を支えるのに、1つの天然無垢材で支えるのと、半分の大きさで2段にするのとでは強度が変わります。

1段の強度が半分以下になるため、2段にしても1つの材と同じ強度にはなりません。集成材では、その不足した強度を接着剤で補っているのです。

しっかり乾燥した天然無垢材は、集成材より強度があります。集成材の方が強度があると宣伝する会社もありますが、未乾燥の天然無垢材との比較ですから当てになりません。


このように集成材には売る側に取ってはメリットがあるものの、お施主さんにとってはデメリットばかりの建材だということがわかります。


天然無垢材をふんだんに使った夢ハウスの住宅