木を活かした木造住宅
昔の木造建築は、棟上げをして骨格ができれば一年ぐらいは風雨にさらし、
充分に自然になじませ、乾燥させたうえで完成させていたものです。
また現代は、住宅の高気密化、エアコンの普及で、自然界にはない室内環境に
無垢材を対応させる必要があり、優れた人口乾燥の技術も求められています。
こうして充分に乾燥させた無垢材を使った建物こそが、本物の味わいのある住まいであると言えるのです。
特別に優れている訳ではありません。一般住宅で例えれば、同じ荷重を支えるのに、1つの天然無垢材で支えるのと、半分の大きさで2段にするのとでは強度が変わります。
1段の強度が半分以下になるため、2段にしても1つの材と同じ強度にはなりません。集成材では、その不足した強度を接着剤で補っているのです。
しっかり乾燥した天然無垢材は、集成材より強度があります。集成材の方が強度があると宣伝する会社もありますが、未乾燥の天然無垢材との比較ですから当てになりません。
このように集成材には売る側に取ってはメリットがあるものの、お施主さんにとってはデメリットばかりの建材だということがわかります。