現場ブログ

IMG_6678
床断熱工事に入ります。断熱材にもいろいろありますが50mm厚のミラネクストΛを使用します。横に通っている木材を「大引き」と言います。そして縦方向の木材を「根太」と言います。30cm間隔で取り付けて行きます。根太の太さは60mm×45mmです。断熱材が50mmですので50mmのピン金物を等間隔で断熱材が下に落ちないように取り付けてから断熱材を嵌めて行きます。この上に30mmの赤松無垢材を施工していきます。そのフローリング側に断熱材がピッタリくっ付いてないと断熱効果はありません。
IMG_6677
建築業界の50%はグラスウールと言う断熱材を使用していますが日本の高温、多湿な環境には良くありません。グラスウールは安価で、施工時は膨らんでいますが湿気や水を含むとちじんでしまい元の形に戻りません。スポンジのように乾燥すると元に戻れば良いのですが・・・・。断熱材は室内側にピタリくっ付いてないと効果がありません。最初は部屋が温かかったけど最近寒く感じると言うのはグラスウールのチジミが原因であることがあります。ひどくなると壁内がグラスウールのチジミで空気層ができて内部結露がおこり腐朽菌が発生して腐る場合もあります。やはり外壁側は風が通って、室内側には高質な断熱材がピッタリくっ付いていることがベストな環境です。
IMG_2491
それに比べてミラフォームΛ断熱材は断熱性能0.022w/m・k以下の高性能な断熱材です。水にも強く、年数がたってもほとんど変形しません。天井にも同じものを施工していきます。家の内側は魔法瓶のように断熱材を施工し、外側は風が通るように施工していきlます。そうすることで柱、梁などの構造部材は息ができ、湿気や雨の侵入があってもすぐに乾いた状態になります。
IMG_2490
天井、壁、床に断熱材が入ることで光熱費を抑える事にもつながります。
IMG_6777
築85年古民家再生、解体工事が始まりました。昔の家は田の字と言って和室が4つあって四方建具だけでまじ切られていますが、古民家となると6の字と言うのか、もう二間奥に続いています。中央には大黒柱、その奥に一回り小さな大黒柱があります。夫婦大黒柱と言うようです。角部屋の間仕切り建具を撤去して中央に集めてみるととても広い空間になりました。
IMG_6795
広縁になる下屋は天井がとても低くて居室としては使い勝手の良くない空間です。今回のリノベーションは広縁部分を撤去して外として仕上げます。ですので軒先の長い空間となり、デッキを作って夏には子供やお孫さんを呼んでバーベキューをしたいと思っています。
IMG_6993
建具を撤去するととても広い空間です。手で触っているのがサシカモイと言って幅が33センチもあります。部屋の四方にぐるっと回っています。大事な構造部材です。古民家はこれがあることで建具の高さはW1780ほどの建具しか入りません。現代の建具の高さは2m以上ありますので背の高い人には少し不便かもしれません。 完成すると見違えるほどの喜びがあると思います。