現場ブログ

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桐ダンスと同じ考えで収納・クロゼットを造っています。一般的には新建材で仕上げているところが多いですが桐板で仕上げることで桐材の持っているタンニンという黒い成分が害虫を抑える事ができます。桐材には調湿効果、抗菌効果、殺菌効果があります。こんな梅雨時でも収納内部はとても快適な空間になっています。先人の人達が桐ダンスを使用していたこともうなずけます。 寝室も総桐仕上げで施工することが多いです。深い睡眠も期待できます。
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桐材を製品にするのにあく抜きという作業があります。約25mプールの広さに40℃のお湯に3回沈めて灰汁を出します。そうするとお湯がコーヒー色になり、フローリングなどの製品は白に近いフローリングが出来上がります。湿気を吸うことで表に出てくる成分がタンニンです。収納部分に使用する桐板はあく抜きを2回にしておきます。少しタンニン成分をのこしておくことで防虫効果となります。使用する場所であく抜きの回数が変わってきます。写真でもわかるように正面の左側が少しこげ茶色になっているのがわかります。汚れではなくタンニン成分です。 棚板が2段になっていますが、この棚板が「すのこ」になっています。隙間が空いた棚板ですので今の梅雨時にはもっも適当な商品と言えます。これも全て桐材でできています。
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築14年の建物ビフォーとリフォーム後の外観はこうしてみると変わるものです。建物のコーナーにあるプラスチックの偽物のレンガ風は劣化しやすいので、撤去して新しいコーナーを入れて仕上げました。
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1坪の玄関・ホールは狭すぎます。2.73m奥行を取ることでゆとりあるお洒落な玄関になりました。
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カルセラレンガもホワイトを使用して外壁塗料のパーフェクトトップを使用。ホワイトと言ってもオームホワイトで温かみのあるレンガ色です。10年経っても色の変色はありません。タイルの中に空気層が沢山あるので水にも浮きます。鉄のこぎりでも簡単にカットできるので、ちょっと器用な方ならDIYも可能です。ただ、プロの職人さんのように墨打ちをして施工はなかなか難しいですね。
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外壁の色がホワイト系になっただけでも全体のイメージが変わります。パーフェクトトップは、シリコン塗料とフッ素塗料の中間の耐候性があります。
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母屋の屋根と玄関増築した屋根の隙間がほとんどなかったため瓦を葺くのがとても大変でしたが職人さんの技術で何とか収めることができました。既存の玄関は奥行2mほどの屋根でしたので、両サイドから施工することができたので新築時は施工できたのだと思います。これだけ距離が長くなると隙間を塞ぐ施工もありますが、隙間を塞げば施工は楽ですが、建物の外観美観が損なわれます。
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玄関大工工事が終了しましたので、次は左官工事になります。写真の機械は砂とセメントを混ぜる機会です。人間が手で混ぜるとムラができますが、この機械で混ぜることでムラなく極め細やかなタイル下地材が出来上がります。
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既存の玄関ホールの広さはたった1坪(畳2畳分)一畳が玄関タイルで残り一畳がホールでした、家族5人の靴が山積みでした。既存の玄関タイルとホールを解体・処分して奥行の長い玄関ホールに変わり突き当りには家族5人の収納できるシューズクロークを設けました。
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床面は凸凹しているので、先ほど機械で混ぜた砂を床に敷き詰めて行き、タイルの仕上がり高さを調整していきます。出島のようなホールのフローリングの周りには玄関框が廻っているので、框の下端に奇麗にタイルが収まるように、砂で高さを調整して敷き詰めて行きます。ホールのフローリングと壁との境に巾木を水平にぐるっと回していくと、土間と巾木の間が17cmほど間ができますので、玄関・ホール全体に、タイルを立ち上げて施工していきます。
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既存の土間と高さを調整する砂の密着がさらに良くなる為にシーラー処理をしていきます。既存の土間は乾いているので、この液を塗布することでしっかりとした施工が可能になります。何年かしてタイルの割れなどのクレームの原因を防ぐ工程の一つにもなります。
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どんな仕事もそうですが、下地の造り方が命です。下地を手抜きをすると仕上がりは必ずうまくいきませんし、何年かしてクレームになることは多いです。職人さんの性格やレベルにも大きく左右されます。今までの一坪の玄関に比べたら比べ物にならないくらいの玄関に仕上がると思います。  ちなみに玄関タイルはイタリア製岩肌調タイル(300*300*7)角のエタニティアーモンド色を使用したのでとても高級感のある玄関ホールになるでしょう。
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玄関シューズクロークの建具枠の取り付け、仕切り桐材の集成材でTの字に枠を取り付けました。収納する物によって高さの調整できるステン金具を両サイドに付けました。桐の棚板を左右6枚ずつ設置することで12段の棚板となります。
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高圧洗浄で汚れを落とし乾かしてから、日本ペイントの下地材パーフェクトサーフを塗布します。
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サッシ、換気フード等養生してサーフを一面塗装していきます。窯業系のサイディングにはパーフェクトサーフが最も適当な商品です。
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パーフェクトトップの特徴は「ラジカル制御」技術が樹脂の劣化を防ぎます。優れた耐候性、低汚染性、防カビ、防藻、美しい艶が上げられます。
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W効果で耐候性を高める「ラジカル制御」技術で紫外線に強いシリコングレードを超える強靭な塗膜パーフェクトトップです。仕上げは2回塗りでトータル3回塗りの塗膜が出来上がります。