現場ブログ

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高質ウレタンの吹き付けです。軒先周りはブルーシートで囲って、サッシや軒裏の養生が大変な作業です。通常の現場より軒下が180cmあるので多少雨が降っても作業ができるので良かったです。吹き付けウレタンは風が強いと作業はできません。近隣にウレタンが飛び散ってしまうので天候に左右されます。吹き付ける感覚もなかなか難しく、吹き付けるガンからは液体で放出され、外壁に吹き付けられてから膨らんでくるので、その量をどのくらい吹き付ければ良いか感覚で覚えるしかありません。経験が必要です。
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≒60mmの厚みで吹き付けて行きます。建築業界の50%はグラスウールを使用しています。グラスウールは値段も安く、施工が楽だからです。ただ湿気を含むともとの大きさに戻らないことです。新築時は壁内にパンパンに入っていた断熱グラスウールでも 日本の高温・多湿な気候ではそれを何時までも維持することはできません。グラスウールがチジムと壁内に空洞ができます。空洞ができると断熱効果は無くなります。 よく、「建てた時は暖かだったけれど、最近寒く感じる」というのは断熱材のチジミです。ひどくなると内部結露の原因にもなります。外の寒さと室内の温かさで壁内に水滴ができ、腐朽菌やカビが発生して構造躯体が腐ることもあります。断熱材は室内側にぴったり付けて施工することが重要です。 リフォームで解体するとグラスウールがせんべいのようにペチャンコになって出てきます。これでは断熱効果はありません。ストーブ・エアコンをずっと付けることになります。光熱費がかかります。
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それに比べて高質ウレタンは湿気を含んでも変形しません。吹き付け時は液体状ですが、2~3時間で一度固まると指で押さえても凹みません。通常は冷凍庫に使用する断熱材ですが弊社は住宅に使用しています。最初の工事には金額はかかりますが、5年、10年、と生活していく中で光熱費を抑える事ができれば、どこかで安い住まい同じ金額になれば、そこから後は省エネの暮らしになります。 断熱ウレタンと言っても、安い物から高額なものがありますので気御付けてください。基本指で押さえて凹んでしまうウレタンは安物でです。 断熱ウレタン工事が終了すれば防湿シートを施工していきます。室内側は断熱材をピッタリ施工し、外側は風通しが良くなるように施工します。 そうすることが構造部材が息ができこれからまた80年~90年と暮らしができることに繋がっていきます。