菊川市嶺田 築170年 古民家再生 「天然木リノベーション」 内装下地工事

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断熱工事が終わると内装下地工事となります。リフォーム前はいろいろな配線が柱、梁にステップルで止めてあったので配線が室内の美観をおとしていたので全て壁内に収まるよう天井高をH2400取ることで太い柱を出して、古民家らしさを残すことができます。  写真は以前は廊下でした。昔の家の造りは廊下部分が多く、廊下を造ることで風通しや採光が取れなくなり暗いスペースとなっていることが良くあります。間取り変更で重要なことはいかに廊下スペースを無くし、風通し、採光を良くするかにあります。究極はアパートの間取りです。いかに狭いスペースで快適な暮らしができるかです。今回、廊下部分と食堂を合わせて、食堂10.12畳+廊下=LDK19.5畳の広さとなります。
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19.5畳のLDKは対面キッチンとしました。家電収納壁からD2300出たところにキッチンの壁を設けます。キッチンが設置されると家電収納とのスペースが1000ほどになりますのでキッチンの使い勝手の動線はスムーズです。キッチンもウッドワンで扉が赤松、家電収納扉も赤松、フローリングも赤松、窓枠、笠木も赤松材で仕上げるのでトーイツ感が出ます。キッチン壁にも腰の高さまで赤松のウェーブ材を施工します。家具である食卓テーブルも赤松テーブルにして頂きました。  赤松材は他の無垢材と比べて木肌も奇麗、優しさ、温もり、柔らかさを感じる木材ですが耐久性もあり、とても人の暮らしにマッチする商品です。
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写真は赤松フローリング15mm厚です。床下に根太60*45の根太を敷いてその間に湿気や水に強いミラネクストΛ50mm厚を嵌め込みその上に構造用合板12を施工し、その上にフローリングを施工していきます。無垢材と言ってもウレタン塗装してあるフローリングが多く出回っていますが、塗装してしまうとフローリングが息ができなくなります。塗装で塗膜ができてしまいますので、素足で乗ると木のぬくもりでなく塗装の冷たさを感じ、幾ら無垢フローリングと言っても、石油工業品と同じことになってしまいます。ですので当社では、無塗装のフローリングにオイル(ウッドライフ)を塗ります。こうすることで木の温もりや香りを楽しむこともできます。もちろん汚れも付きにくくなります。  無垢材は乾燥が命です!木材に含まれる水分量を含水率と言います。通常、室内平衡含水率は6%~7%とされています。当社では室内に使用する無垢材は含水率5%まで乾燥ガマで130℃で三日間乾燥させた仕上げ材を使用しています。窯から出して、1~2%は戻りますので、ちょうど室内平衡含水率と同じになるので、ストーブ、エアコンをガンガン使用しても変形はほとんどありません。他社のフローリングはこの乾燥ができないので、外気と触れないように塗装でくるんでしまうのです。息ができないので変形も起こりませんが、無垢材であっても冬場フローリングに乗ると冷たく感じます。人間が作る新建材は自然界の造るものとは何処か違ってきます。