現場ブログ

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ダイニングと奥が家事室のSDパネルの様子です。パネルの長さは2.8mほどになります。下は土台から、上は桁、梁まで届かないと耐震パネルになりkません。壁にパネルが連続で入っていくとパネルの枠が3cmの厚みがありますので4寸柱(12cm)を挟み込んで次のパネルの枠(3cm)が来ますので、4寸柱が両サイド3cmの枠が付き6寸(18cm)の柱になるわけですから強くなる訳です。連続になるとさらに耐力が増します。
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柱と柱に合板を上から貼る施工は2.5倍の耐力になります。2×4の考え方がこの施工に似ています。ただ地震が来て釘がちぎれると耐力は0になってしまいます。余震で倒壊する可能性が高くなります。それに比べてSDパネル工法は柱と柱の内側に施工する工法なのでねばり強くなります。筋交い補強のように点で支えるのではなく、4面で支える工法になります。
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ここはLDK30畳+和室8畳の大空間となります。既存の間取りは北側に食堂、キッチンスペースがあった為、日当たり、風通しの良い所にリビングダイニングを造りたいというのがお客様の第一希望です。既存のホール・廊下のスペースが広かったので、そのスペースを狭くしてLDKを広く取りました。 プランを考えるときはローかスペースはなるべく少なくしたいものです。
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菊川市耐震補強補助金を利用して工事を行っています。30年以内に必ず来ると言われている東海東南海地震に備えてリセット住宅工事と同時に行いました。43年前の木造在来工法の建物ですので現代のような耐震基準制度もありませんし、数値で表現することはありません。屋根は非常に重い瓦ですので耐震等級2までが限界でした。リノベーションと合わせて工事することでコストを抑える事ができます。
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SDパネルです。写真は浴室南面と洗面脱衣室に入っています。パネルは一ヶ所3.4倍の耐力があります。一般的に使われている筋交い補強は耐力一倍になります。柱と柱の間に入れて行きますので実際に地震が来ても筋交い工法に比べてとても粘り強いです。例えば震度7の地震が来ると最初の地震で筋交いの両端の金物が取れて、次に来る余震で倒壊してしまいます。金物のとれた筋交いは耐力がありません。熊本地震が物語っています。私も地震があって一年ほど経ってから視察に行きましたが、倒壊してしまった方で建て替えできた人のほとんどが平屋になったようです。なっていました。やはり倒壊しているのは1階部分です。建ててから2,3年でまだローンが終ってないのに建て替えれば2重ローンになります。
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耐震パネルを入れて行くことで、地震がおきた場合そこに引き抜き力が集中してきますので基礎が必要となってきます。耐震補強はバランスが大切になります。家の重心に対して剛心が近いほどバランスのとれた住宅になります。この建物で10日ほど基礎が必要となりました。
このSDパネルは新潟夢ハウスの特許工法でした。新潟中越地震、新潟中越沖地震、2度の地震である地域が全て倒壊したのに夢ハウスの1棟だけ倒壊しなかったという実績があります。大きくテレビ、メディア等で取り上げられ、それから全国展開をしていきました。
弊社の「リセット住宅」はそれと同じSDパネルでの耐震補強を勧めています。