まにゃまる日記

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①地盤
…建物の揺れは地盤の状況に左右されます。

②耐力壁
…木造住宅では自信や台風の際、壁がその力を受けとめることになります。

③剛床性
…床の剛性が十分でないと、壁の耐力にも影響します。

④重量
…地震力は建物の重量に比例します。

⑤接合部
…一定の強度を確保することが定められています。
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●地盤から補強したい
新築・建て替えが無難です。
リフォームで済ませるなら、建物を軽くするなどの対策をとりましょう。

●昔ながらの屋根で重さが気になる
特に屋根が重くなると揺れ幅も大きくなります。
焼き瓦をトタン屋根に替えるなどして、頭が重くならないようにするのもひとつの方法です。
重量が軽くなれば、耐力壁も少なく済みます。

●耐力壁って何?
耐震補強の中で最も大事な部分で、揺れを抑える重要な役割を果たします。
ただし設ければ良いというわけではなく、しっかりと配置を考えて壁を作らなければなりません。
壁がしっかりすると、床や接合部に負荷がかかります。

耐力壁剛床性接合部ですから、どれかを補強すれば安心というわけではありません。
全部がバランスよく考えられていることが大切です。

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重さに耐え切れない場所には柱を追加。その上から、施工が早く耐震性のある面材(合板)を壁面全体に打ち付け補強します。

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一般的な筋交い工法と比べて、2.5倍の強度があります。
壁面がスッキリしていると断熱材の充填がしやすく熱損失も軽減!
筋交い工法のように凸凹が多いと、断熱材の充填も難しくなり、注意しなければならない部分も増えます。
面材の方がスッキリしていて充填しやすく、断熱性能が上がります。
③強度不足の被害

壁を支える「筋交い」が寸断されている!?

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筋交いとは柱と柱の間に斜めに渡す補強剤の事。
柱や梁で骨組みを作る軸組工法建物の場合、自信や台風などの横からの力に耐え、軸組みの変形を防ぐために筋交い等が必要で、建築基準法でも耐震対策が義務付けられています
しかし、その基準を満たしていない場合や、なんとリフォームの最中に施工の都合で筋交いを切断されていたケースも!
我が家は大丈夫か、確認しておきましょう。
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強度不足の壁
築30年の住宅。現在新築する場合、柱の寸法は10.5cm角以上の大きさが必要と定められていますが、昔はそうした制限がなかったため、この物件に関しては部分的に9cm角の柱が使われていました。
それによって屋根の重さに耐え切れず、柱が弓なりに反り、サッシも閉まらなくなっていました。
さらに、このサッシ自体、以前リフォームした際に明り採りのために壁をくり貫いて付けたものでした。よく見ると耐力壁の役割も兼ねて筋交いが入っていたらしく、無惨にも切断のあとが見られました。
成長と分配の好循環による「新しい資本主義」を起動させるため、
11月19日に新たな経済対策が閣議決定され、
子育て世帯・若者夫婦の省エネ住宅の取得の
支援を行うこととされました。

これを踏まえ、子育て世代の住居費負担の支援強化や
住宅分野の脱炭素化の強力な推進を目的として、
令和3年11月26日閣議決定された令和3年度補正予算案に
「こどもみらい住宅支援事業」が盛り込まれました。

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②壁内結露の被害
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外断熱と木造は相性が悪い?!

家を柱の外側からすっぽりと包み込む外断熱は、実は木造ととても相性が悪いのです。
もともと湿気を含んでいる木を完全に包んでしまっては、湿気の逃げ場がなくなり、結露が発生します。

「工事費が安く済むから」と
外壁の重ね張りで済ませるのもとても危険です。
内部結露を助長し、既存と新規の外壁の間にも結露が起きる可能性は大いにあります。その場限りのリフォームを進めてくる業者には十分ご注意ください。
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壁内のカビ
シロアリの被害にあったと聞いて、床下から壁、屋根裏まで調べたところ、いたるところで木が腐っていました。断熱材にもカビが発生し、土台が柱に食い込み、家は傾いています。
わずか7年でこうなった原因は内部結露。壁内の通気層が不完全だったために引き起こされた被害です。
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断熱材の劣化
写真は築15年ほどの住宅です。
暖房器具を新しくしても耐え切れないほど寒いと聞いて、断熱材に問題があるのでは?と壁内を調べたところ、グラスウールは湿気を含んで縮み、壁の下に溜まっていました。特に筋交い周りは断熱材をカットして入れるため、施工には最新の注意が必要です。
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老朽化した外壁
築10年の住宅で外壁が欠けたり剥がれたりしているところが何箇所かありました。
壁を剥がしてみたところ、内側が腐っていました。
これは壁内が完全に密封されていたために湿気がこもり、その湿気が壁の内部だけでなく、外壁にまで影響を及ぼした結果です。
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腐った柱
外壁が傷んでいると聞いて調べたところ、原因は外壁にではなく、壁内にありました。高気密住宅にも関わらず壁内に通気層がとられていなかったために内部結露が生じ、それが外壁や骨組みにまで影響を及ぼしていたのです。
実際、1階の柱は何本か腐食が進んでいました。
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【対策1】
吹付硬質ウレタンフォーム
液状の原材料を壁面に吹きつけ、厚さ60mmまで発泡させます。膨らんでいく過程でわずかなすき間にも泡が入り込み、熱を逃がさない高断熱を実現します。
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【対策2】
押出法ポリスチレンフォーム
断熱性・省エネ効果に優れた断熱材。防水性もあり、割れ・欠け・ひびも発生しにくい。また、難燃処理により自己消火性を持つ高性能な断熱材です。
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【対策3】壁内通気工法
壁の内側に通気層を確保し、通気性を高めることで結露を防ぎ、湿気による躯体の劣化を抑えます。ポイントは「入口」と「出口」。
通気の入口と出口をしっかりと作ります。
遮熱シートも大切!
遮熱シートとは、夏場の赤外線をはね返し、家の中をムワッとさせず快適な空間にするとともに
冬には部屋から逃げようとする暖気をとどめて暖めてくれます。
登山家などが防寒のために使うアルミシートと同じ役割をはたします。
リセット住宅ではこの遮熱シートを、壁・屋根に施し、家算体を包みます。