まにゃまる日記

御前崎市/新築の赤松無垢フローリング
世界の良材

赤松(マツ科マツ属の常緑針葉樹)

文字通り樹皮が赤いので「赤松」といい、葉先がやわらかく「雌松」と呼ばれます。

また、良く似た「クロマツ」は葉先が尖っており「雄松」と呼ばれます。

他にも、カラマツは落葉針葉樹で「落葉松」と呼ばれ、ベニマツは日本でいう「五葉松」のことを言います。

シベリアからヨーロッパにかけての広い範囲に分布し、日本のアカマツは
ヨーロッパアカマツに近いと考えられています。

ただし、シベリアアカマツは、はるかに寒冷地に分布の中心があり、
シベリアのタイガの主要樹種(カラマツ・モミ・シラカバ など)となっています。

木肌は柔らかく、美しい木目で内装材に向きますが、多量のヤニを含んでおり内装材に使う事が難しい材料です。

また高温多湿においては、白太部分にアオと呼ばれるシミができやすく、
入荷時期や保管状況にも非常に気を使わなければなりません。

間取りコラム

バイカル湖周辺の北緯58℃付近で良材が取れます。

冬は‐20℃~-30℃になる寒冷地に育つ、実生の(種から育った)木です。

北へ向かっても日本列島以上に、海が遠いほどの内陸のため、年通してほぼ無風です。

そのため、冬は凍土で根をはれず、夏は湿地帯で地面は暖くても、倒れることなく、
細くても真っ直ぐ上に伸びることが可能です。

樹齢200~300年ほどの、用材にする丸太でも直径30~40cm程度の原木でしかありません。

ですが、目詰まりが非常に良く、素直な直木で、内装材・床板には最適な材料です。
この赤松を、「高温でヤニ抜」をしっかりと行い「含水率5%」まで乾燥することにより、
「良質な床暖房対応の狂い野ない無垢の床板」が完成します。

素材が良材(シベリアの希少な目細材)ということだけではなく、
無垢材は一枚一枚に特徴があるので、機械ですべてを処理することは出来ません。

人の手で、キッチリ仕訳を行い、節埋・パテ埋・仕上・検品などの、きめ細かい加工を行い、
初めて最高級の床板になります。

間取りコラム

フリー板も一般には長さはフィンガージョイントで、幅は狭い板を何枚も接ぎ合わせるのが通常です。

ですが、シベリアアカマツの良品を使うと、長さは繋がず1本物で、幅広い材で、
ジョイントの少ないフリー版も作る事が可能です。

繋ぎ合わせる材が少なければ少ないほど、色身や木目を合わせやすく、仕上がった際に、
より1枚もの板に近い仕上がりになります。

また、合わせる面がすくないので、強度も上がる事が可能です。

木材には大別して『針葉樹』と『広葉樹』に分けられます。

解りやすい物は文字通り、葉の形が違い
針葉樹で身近なものは、杉、檜、赤松、黒松、唐松、モミ等があります。

針葉樹にも唐松の様な堅い材もあり、広葉樹にも桐のように柔らかい材もあります。

材の硬軟だけでは種別をわけることは出来ません。

材木の歴史は針葉樹の方が古く、約4億年前に出現しました。

その後進化を経て、約2億年前に出現したのが広葉樹と言われ、針葉樹の方が古く、
そのため構造も単純で針葉樹は約95%が仮道管で占められています。

広葉樹はというと、水分通導と樹体を支持する細胞が別々になり、
機能分化という点で合理化が進んでおり、ルーペでみると違いは明らかです。

さらに大きな違いは種子の構造で、針葉樹は裸子植物、広葉樹は被子植物です。
(100%ではありませんが、簡単にまとめると花の咲くもの咲かないものとで分かれます。)

また針葉樹と広葉樹では、用途にも違いがあり、
製材品のひき割類やひき角類は針葉樹で、木造住宅の主要構造部は針葉樹材です。

一部、針葉樹材も使われますが一般的には、家具は広葉樹が圧倒的に多く
床板や框などにも広葉樹が使われています。

カラマツは広葉樹に近く、「落葉針葉樹」で落葉松などと呼ばれます。

また、広葉樹に間違われがちですが、実はイチョウの木も落葉針葉樹です。


木材の各種の細胞は受け持つ機能に対応した形状と細胞壁を有しています。

特に針葉樹木部の仮道管や広葉樹の木繊維はともに強度の支持機能を担っており、
非常に丈夫な細胞壁を構築しています。

細胞壁の主要成分はセルローズ(細胞壁の骨格)・ヘミセルロース(骨格の補助)
・リグニン(隙間を埋めている成分)で構成されています。

この細胞壁成分は全体の95%以上を示しており、抽出成分は全体の5%にしかすぎません。

セルロースを利用した物には、「セロハンテープ」や「保護フィルム」「眼鏡フレーム」
「たばこフィルター」「繊維素材」等、幅広い分野で利用されています。

仮道管の細胞膜には小さな孔が所々にあり隣の仮道管と向き合って
水分や栄養が縦・横に移送できるようになっています。

この孔には弁があり、辺材で生活機能を果たしている間は、開いていますが、
芯材部になると弁が閉じて水分を通さない仕組みになっています。

木材に関しての基礎知識
木材に関しての基礎知識

フィトンチッドは、自由に動き回ることのできない植物が、
害虫などの外敵から攻撃や刺激を受けたり、
傷ついた時でも病原器に感染しないように傷口を殺菌したり、
害虫を寄せ付けないためにフィットチッドを作り出し、
発散することによって自ら身を守ります。

フィトンチッドという名前は、
ロシア語でフィトン=「植物」チッド=「他の生物を殺す能力を有する」
という意味をもちます。

つまり、「植物からでる揮発成分は殺菌作用がある」という意味になります。

天然木には少なからず、こういった作用があり、ヒノキチオールもその内の1つになります。

物質・成分によって、様々な作用があり、防蟻に強い物や、リラックス効果の高い物などがあるのです。

フィッドチッドは主に下記の様々な効果があると言われています。


誘引効果
受粉したり種子を運んでもらうため、香りによって昆虫や鳥を引き寄せます。

忌避効果
昆虫や鳥が嫌がる香りや苦みを出し、摂食されないようにします。

抗真菌・抗菌効果
カビや細菌の発生・増殖を防ぐ役割をします。

木材に関しての基礎知識

森林浴に行った際や、天然の木の香りで、リラックスできるのは、
静かな音や空気の浄化もありますが、こういった成分によっても効果を得ていると言えます。



木材に関しての基礎知識

木を使う場合は『適材適所』と言い、木の性質を理解したうえであるべき場所に
使ってあげることが、大工さんの常識であったはずです。

またそれが、木にとっても、木にとっても、住まう方にとっても、住まう方にとっても、
木造住宅を作る上で、最も重要なことではないでしょうか?

これから紹介する、数種類の木材は、そういった意味では現代の木材事情の中では、
住宅にとって最適な木材といえます。

木材に関しての基礎知識

主要樹種の性質を知る

木造住宅建築の構造及び造作用として利用される樹種は相当数にのぼります。

このうち、主な樹種の性質を一覧としました。

木材に関しての基礎知識
主要樹種の性質

※表中の収縮率及び強度的諸性質は無欠点の小試料による基本的値であり、
実際の建築部材では節、目切れなどを含むため、その欠点の程度により強度は低い値となる。

※気乾比重:気乾材(含水量15%)の比重で生材の比重はこれより大きく、全乾比重は小さい。

平均収縮率:気乾材の寸法を含水率1%あたりの収縮率で、ほかに気乾収縮率、全乾収縮率の表し方がある。

強さ・曲げヤング係数:気乾材の繊維(軸)方向の値で、放射(半径)方向は、
これのおおよそ1/10、接線方向は1/20程度である。

耐久性:抗試験における地際部分の状態から区分している。

鉋削性:A-良い、B-普通、C-悪いを示す。

木材に関しての基礎知識