まにゃまる日記

木材の密度・強度

木材は鋼材やコンクリートに比べ、非常に軽量です。
密度を比較すると、非常に軽いことが解ります。
このため、軽量化が可能で、地震力も小さくて済みます。

一般的には重い材料の方が強いと言われていますが同じ重さで強度比較(比強度)をした場合は、木材は圧倒的より少ない材料で強い物を作ることができるということです。

木材に関しての基礎知識

なぜ比強度が強いのでしょうか?
理由は木材が中空パイプのような細胞が集まってできた、ハチの巣のようなハニカム構造だからです。
身近なものでは段ボールなどはハニカム構造になっています。





木材の燃焼性・耐久性

木材の着火・発火点は樹種によって異なりますが、おおよそ約260℃で口火着火し、約400℃で自然発火すると言われています。

鉄が一定の温度を超えると急激に強度低下する性質を持っているのに比べ、火災時の過熱による強度低下が緩やかです。

火災から10分経過した鉄の強度20%以下まで落ちるのに対し木材は炭化層の働きにより、約80%に保たれます。

また表面に着火した場合、それが内部に燃えすすむスピード(炭化速度)もわずか0.6~0.8㎜/分程度と言われています。

これは木材が燃えると表面に炭化層が形成され、内部への酸素供給が断たれるため中心まではなかなか燃えない性質をもっています。

また、この性質に着目し部材断面を割り増しして構造上耐力の支障のないとする設計を燃え代設計と言います。

燃え代設計では、燃え代を省いた有効断面を用いて許容応力度計算を行い、表面部分が燃えても構造耐力上支障のないことを確かめる方法により木材でも準耐火建築物を建築することも可能になっています。

木材に関しての基礎知識

牧之原市の古民家再生リフォーム、完成見学会を9/1(土),2(日)に行いました。

2日間たくさんののお客様が足を運んでくださいました。
お忙しい中、ご来場いただきましてありがとうございました。

今回は築70年、平屋57坪のリフォームでした。

天然木と漆喰、梁のある広々とした気持ちのよい空間に生まれ変わりました。


古民家再生

古民家再生

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古民家再生
庭のクレマチスを絵柄に取り込んだオーダー品。透過光で、人の目に美しく彩ります。

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古民家再生

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牧之原市/古民家再生After

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古民家再生

古民家再生

古民家再生

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古民家再生
馬をモチーフにしたオーダー品。

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牧之原市/古民家再生After

オーダーステンドグラス
お施主様がお知り合いの作家さんにオリジナルでオーダーされました。
複層ガラスの内側にはめたので、断熱効果には影響ありません。

古民家再生

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家のご相談から3年、宮大工から独立した棟梁が建てた住み慣れた我が家の雰囲気を残しつつ、

高性能な天然木リノベーションをさせていただきました。

白い漆喰壁の落ち着いた空間、天井が高く立派な梁、まるで森の中にいるようなひとときに包まれます。

お施主様オーダーのステンドグラスは、光で美しい色彩を帯びた陰影を楽しめます。

昼間は太陽の光がステンドグラスの美しさを引き出します。

夜は照明を通して美しさを演出します。

優しく表情を変えながら光と影のコラボレーションは、日常に幻想的な美しさと彩りを添えてくれます。

見学会にご協力いただいたお施主様、近隣の皆様、足を運んでくださった皆様に心よりお礼申し上げます。



【詳しい施工事例はリフォームのページにまとめてありますので、ぜひご覧ください。】


こちらのリフォームも解体から完成までビデオにまとめてありますので、ショールーム限定でご覧いただけます。

ご覧になりたい方はスタッフまでお気軽にお声がけください。





木材の背と腹

製材の品質は、原木が自然に立っていた状態によっても変ります。

例えば傾斜地に育った丸太は、地面から真っ直ぐに伸びるわけではなく、

根元から上に向かって曲がって育ち、年輪の密度にも違いが出ます。

この場合、谷側に凸形に反った面を「背」、山側に凹形になった面を「腹」と言います。

背の方が年輪幅が狭く、腹の方は年輪幅が広くなります。

また平地であっても、方角によって年輪幅が変わる場合もあります。

南面で日当たりの良い方が年輪幅が広いため

「腹」北面で日陰になりがちな方が年輪幅が狭くなるので「背」となります。

この性質を利用して梁材などは、たわみにくい様に「背を上向き」に使い床の大引などは、

「腹を上向き」に使うのが一般的です。

木材に関しての基礎知識


樹木は地形や日照等の影響で樹芯がどちらか一方に偏る。
この偏った側を「背」と呼ぶ。背の方が年輪が強いので、
横架材はタルミ防止のため、背を上にして使うことが基本。


樹木は地形や日照等の影響で樹芯がどちらか一方に偏る。
この偏った側を「」と呼ぶ。反対側を「腹」と呼ぶ。
の方が年輪が強いので、横架材はタルミ防止のため、を上にして使うことが基本。



木材の上下

木は育った環境で使われるものが最も良いとされています。

「上を末」「下を元」と呼び、柱などに使う際は、この上下を守って使用します。

また丸太の断面寸法を検知する際は、末口寸法で表示します。

丸太であればこの「末と元」を見れば上下が解りますが、角材の場合はどう見分けるのでしょうか?

角材の場合は「赤太と白太」の割合(白太が多い方が末・赤太が多い方が元)。

また、両木口を見ると年齢の数が多いことなどからも解りますし、

節を見た場合、目の詰まっている方が上、目が伸びている方が下という見分けもできます。

木材に関しての基礎知識

木が立っている状態での先端側。
柱や束などで「元」をうえにして使うことは「逆木」と呼ばれ、
立ち木と同じ状態にして使用することで、木に無理がなく丈夫で長持ちします。

木が立っている状態での根本側。
柱や束などで「元」をうえにして使うことは「逆木」と呼ばれ、
立ち木と同じ状態にしてしようすることで、木に無理がなく丈夫で長持ちします。