木材の価値は挽き方によっても変りますが、一番大きな原因は『節の有無』です。
節のない木、面を『無節』と呼び、最も高価な材とされています。
また、丸太の大きさによっても辺材(白太)と芯材(赤太)が有り、
同じ節の状態であれば、白太の多い木よりも、赤太の多い材の方が高価とされています。
白太は樹皮に近く、水分や養分(タンパク質)を多く含んでいるので、
シロアリや腐朽菌の被害を受けやすく赤太は白太に比べて古い細胞のため、
虫害や腐朽菌に強い性質があります。
木取り(製材)の仕方によって、表面の年齢が「柾目」や「板目」になって現れます。
年齢に対して直角に挽いた面を「柾目」、年輪に接する方面に挽いた面を「板目」と言います。
■ 板目 (いため)
丸太の中心からずれて挽くと、年輪が平行ではなく山形や筍形の木目が現れ、これを板目と言う。
■ 柾目 (まさめ)
丸太の中心に向かって挽いたときに現れる年輪が平行な木目を柾目と言う。
板目と比べ歩留まりが悪くコスト高になるが、反りや収縮などの狂いが少ない。
辺材(へんざい)
細胞がまだ活動中で柔らかい部分。野地板などの下地材として使います。
また、節が少ないので、長押や鴨居の材に向いています。