日記 

杉には、「直ぐ(直ぐなる)」からつけられたと言われるように、

杉材の繊維は縦方向。したがって、柱に向いています。

耐久性があり、ねばり強いのも特徴。しっかり乾燥させると、シロアリにも強い樹種です。


このように無垢材には住まう人にとって様々な効果・効能をもたらしますが、

無垢材を使って住宅を建てるには乾燥や木遣いについて心得た職人がいて建てられるものなのです。

天然無垢材をふんだんに使った夢ハウスのリセット住宅天然無垢材をふんだんに使った夢ハウスのリセット住宅

木遣いとは

プレカット本物の住まいづくりは、木の良さや特性を知ることから始まります。

木は種類や育った場所、周囲の環境などによって一本一本に個性が生じるものです。

一本の木でも部分によって性質が違います。

これをしっかりと見極めて、適した場所に適した材料を使うことが、
何百年も生き続ける住まいづくりの基本なのです。

木を正しく使うことを「木遣い」と言います。

大工はこれを1400年以上も前から熟知していたのです。


木の乾燥について

木材乾燥機のドライランバー木は乾燥によって収縮、変形するもの。

良質な木でできた無垢材でも乾燥が不十分であれば、反り返り、ねじれ、割れなどを起こし、
建築後におおきなトラブルを招くことになります。

木の命を生かすのも、殺すのも乾燥次第なのです。 

充分に乾燥させた無垢材を用いれば、収縮・変形が生じることはありません。

時間の経過とともに固化し、強度がますます高まっていきます。

また、腐朽菌やシロアリの心配もありません。


昔の大工は、木の乾燥と収縮の関係をちゃんと心得ていました。

充分に自然乾燥させた無垢材を使い、棟上げの後もすぐには仕上げに取りかからず、

数ヶ月間は空気にさらして、しっかりと乾燥させたのです。

しかし現代では、建築にそれだけの時間をかける余裕がなく、

前もって人工的に乾燥させたものを使うようになりました。

その乾燥の度合いが大きなポイントなのです。

木の乾燥の度合いを知る手がかりは「含水率」。

この数値を指標に乾燥が充分な、本物の無垢材を追求していくことが大切です。

オリジナル木材乾燥機ドライランバー

建材として無垢材を使うときに気をつけたいポイント


ここまで天然無垢材の良い所をあげてきましたが、
建材として使うためには気をつけなければいけないポイントがあります。

それは、乾燥と木遣いです。
乾燥による木材の強度変化グラフ

地震に強い

"くるい"なく建てられた木造建築の耐震性は鉄骨造やコンクリート造を圧倒的に上回っています。 

伐採後に充分に乾燥させた木は、呼吸しながらもさらに乾燥が進み、固化して、いっそう強度を増していくのです。

樹齢年数が高いほど強度も高くなると言われています。
中越沖地震2