現場ブログ

IMG_0693
築90年、古民家再生 天然木リノベーションLDKのキッチンカウンター造作の様子です。丁度、真ん中に見える柱が太い梁がのっている為、抜けない柱です。柱の向こう側がキッチンスペースになります。
通常、対面キッチンと家電収納との間のスペースは1m~1.1mくらいが標準だと思いますが、今回、システムキッチンをその柱部分まで出しました。そうすることでキッチンと家電収納との間隔が1.45mになりちょっと広いスペースになりましたが、標準寸法で施工してしまうと、キッチンカウンター前に既存の柱が目立ち、使い勝手、空間のイメージも悪くなるので、キッチン前の壁から新しい赤松無垢材のデザイン柱が出ているようにしました。
テーブル側から見ても、とてもシンプルで面白い感じ!
反対に、キッチンと家電収納のスペースが広くなったので、家族みんなで、またお友達を呼んで、一緒に料理やパーティーも出来るようになります。



IMG_06911
写真の奥に見えるのが、今まであまり使われていなかった和室8畳スペースです。繋げることで20畳のLDKとなりました。さらに、旧台所と和室8畳との境に(20cm)ほどの段差がありましたので、奥の和室の床の高さに合わせ全体をバリアフリーに仕上げます。そうすることで、床下も風が通りやすくなり、躯体の良い環境を維持することが出来ます。
今まで奥様は壁を向いて食事の仕度をしていましたが、これからは、一番奥のスペースにTVを置くことで、食事の支度をしながらTVを見ることができますし、家族と顔を見て会話もできるようになります。

IMG_06891
写真はホール~LDKに入るところからの様子です。収納スペースを2つ設けました。LDK20畳のスペースより外側になります。以前は物置になっていた部分です。内部は全て桐仕上げです。桐は抗菌効果、殺菌効果があり、自然界のタンニン成分を持っているので、虫を寄せ付けません。桐ダンスなど先人の人の知恵です。
木は適材適所で使ってあげると育った年数まで持ちます。また、桐は木と同じと書いて、木ではありません。草科の仲間です。だから成長が早いんですね。


IMG_0692
キッチン側から玄関側を見たところです。中間に枠をつけた部分に間仕切りの引き違い千本格子の建具が入ります。この建具も赤松材で出来ていてとても雰囲気のある建具です。
左側奥に長細い壁がありますが、真ん中に仕切り壁があり、両面から使える収納庫で、内部は総桐仕上げです。
左奥に、トイレ、浴室、洗面所の並びになっています。この収納スペースをこの位置に設置することで、突然の来客があってもお客様からは見えないようになっています。
玄関側からは履物収納などに、水廻り側からはタオルや生活必需品を収納できます。収納の手前は間仕切り壁などないので、ホールに上がると開放的なスペースはあります。引き違い千本格子を開けると、天窓か注ぐ太陽光線が明るい20畳のLDKを照らしてくれます。
「古い良き時代と新しい技術の調和」ですね! 
完成が楽しみです!
IMG_06391
「築30年でも、新築のように甦る。」お施主様のご好意で、現場見学会を行う運びとなりました。
玄関の扉を開けると天然木の香りがして、とても癒されます。近所の方、遮熱、断熱に興味のある方、近い将来、2人で暮らす新築平屋を考えている方、たくさんの方が見えてくれました。
IMG_0607
台所8畳、居間8畳の取り合いの壁を撤去して、16畳のLDKになり、2人だけの生活であれば十分な広さです。床は赤松無垢30mmを使用し、廻り縁、巾木、建具まで同じ材料で仕上げました。
さらに家電収納家具、テーブル、椅子まで赤松材料です。そうすることで、全体のイメージ、バランスを統一できます。





IMG_0645
今までほとんど使われていなかった、和室2室を寝室とウォークインクロゼットにリノベーション。日当たりの良い広縁だったところも含め12.5畳の広さの寝室と、4.5畳のウォークインクロゼットとなりました。
フローリングは厚さ30mmの桐のフローリングでとても暖かく、さらさらしています。ウォークインクロゼットは、天井、壁、床と全て桐材で仕上げ、丁度、切りダンスの大型バージョンです。無垢の桐材は自然のタンニン(黒くなる成分)と言う成分が抗菌効果、殺菌効果があり虫を寄せ付けません。さらに調湿効果があり、衣類を保管するには最適な材料になります。
先人の人の知恵は素晴らしいですね。

IMG_0673
リノベーションする前は玄関から、トイレの入り口が見えましたが、今回のリノベーションで、間取りの変更し、玄関から見えない場所で、寝室から一番近いところに設置しました。浴室も0.75坪で浴槽に入って足を伸ばせないのがお客様の一つの悩みだったことが間取り変更で、一坪のシステムバスにしたことで解消することが出来ました。
そして、キッチンから一番近いところに、洗面、脱衣場を造り、食事の支度をしながらでも、洗濯機をまわすことが出来ます。
リセット住宅で高性能な住まいになるばかりでなく、水廻りの動線も改善されました。
IMG_0553
ウレタン吹き付け工事、遮熱防水シート施工が終了すると今度はサイディング施工になります。築30年もすると、新築の現場と違い当然、フリク調整や、水平、垂直を直しながらの施工となるので当然手間がかかります。何でもそうですが、最初の下地つくりが肝要です!
IMG_0556
しかし、五人で施工するので、一棟、4,5日で完成します。外壁を切断する人、躯体に墨をする人、外壁施工する人、それぞれ担当が決まっています。
IMG_0569
サイディング工事が終了するとシーリング工事となります。サイディングとサイディングとの隙間にシーリングします。このシーリングは外壁の色に合わせて、全色あります。余分なところにシーリング材が付かないように紙テープを施工してからシーリングします。シーリングを打って、へらで抑えて、紙テープを取ります。見ていると簡単そうに見えますが、なかなかこれが難しい!
プロがやると綺麗に仕上がります。長年の感ですね。
IMG_0578
内部も着々と進んでいます。赤松天然木仕上げの(16畳LDK)の様子です。今からキッチンカウンターの施工に入るところです。対面キッチンを希望されました。今までのキッチンはL型で壁面についていたため外壁面を向いて食事の支度をしていましたが、これからは旦那さんと会話をしながら、テレビを見ながら食事の支度ができます。居間8畳との取り合いの壁を撤去して16畳LDKは開放的で天然木と自然素材の仕上がりでまったく替わってしまいます。夫婦2人で暮らすには最高です!
2月17、18日現場見学会をさせていただくことになりました。こんな暮らしを考えている方には必見!
IMG_0571
天窓をとることで室内が明るくなりました。断熱性能0.022W/m/K以下の高性能断熱材をしよう。湿気や水分で変形しない断熱材です。
この断熱材を施工した後は、この寒い冬でも室内に入ると暖かさを肌で感じます。ただ、大工さんは大変です。一枡、一枡の大きさが違うので、入れていくのにふうふう言ってました。ピッタリはまると断熱効果抜群です。
IMG_0572
写真はキッチンスペースになるところです。古民家は下屋が長くて天井が低いので、採光が入りにくい造りになっています。キッチンスペースをとるのに一般住宅に比べ難しくなります。リフォーム前は各部屋に床の段差があった為、何とか今回のリノベーションで解決するために、今まで天井に隠れていた太い黒い梁を出し天井高さを取って、床のバリアフリーを実現!またそうすることで、床下のスペースがとれ床下の換気も良くなり一石二鳥です。
IMG_0567
外壁はガルバニュウムを施工しています。断熱材を室内側にビッシリ施工し、外側に風が通るように防水シートを施工します。アルミ入りの防水シートなので空気層を取ることで、遮熱効果もあります。ガルバニュウムはトタンと違い錆びにくく軽量なので、躯体にかける負担も少なくなります。
IMG_0573
勝手口の出口と地面が高低さが大きいためコンクリートで階段をつくり、エコキュート設置部分もコンクリートを打って固定します。
IMG_0501
写真はLDKを和室寝室側から撮影したものです。床面に断熱材はリフォームに最適なミラネクストラムダ、断熱性能0.022w/m・k以下、防水性能0.01g/100c㎡以下の優れた断熱材を使用しています。旧の台所と和室を繋げ、21.4畳のLDKとしました。昼間、電気を付けるのがあたりまえ、習慣になっていた生活でしたが、今回のリフォームで天窓と北面のテラスサッシを取り付けることで、その問題も解決できます。
IMG_0511
古民家は軒の出が大きく、屋根が低いので、壁面に明かり窓を取り付けることが難しくなります。天窓を取り付けるにも太陽の経路を計算して取り付けを考えないと、時期によって日差しが眩しくなって反対の効果になってしまいます。ですから北面で食堂全体が明るくなるような位置で、構造てきにも最もバランスの良いところに設置しました。
IMG_0516
屋根瓦の割なども考えて、絶対に雨漏りしないようにサッシ廻りブラケットを使って設置します。
IMG_7808
外壁も床断熱材と同じ商品を使用します。写真はまだ施工の途中ですが、内部結露が起きないよう、内側にピッタリつけて、外側は風が通るように施工します。さらに遮熱機能のある防水シートタイベックシルバーを施工し外壁の下地作業は終了です。今回は全面リフォームではないので、既存外壁に近いガルバニュウムを施工します。サッシも三協アルミのマディオJ(複層ガラス、内部枠樹脂の結露なし)防音効果もあります。