日記
2020.4.16

【扉の内部】
扉の内部は桐を使っています。
扉は折戸なので、普通の引戸より間口が広くなります。
一般的なドア(他社建材メーカーのフラッシュドアの断面)は
軽量化するために中身が段ボールを使用しています。
表面も紙素材で木目の印刷です。
弊社は中身もすべて無垢材なのでノックすると硬い音がします。
赤松のドアは表面が赤松の無垢板です。
中身も赤松にすると重さが30㎏を超えてしまい開閉が大変なため
軽量化を図るために中身を軽い桐にしてあります。
桐のドアは強度が出ないため中の芯は赤松です。
これが適材適所です。
それでも重さが23㎏あるため上からドアを吊っています。
なので敷居にはⅤ溝がありません。
【ドアの表面】
一般的なドアにセロテープを張り剥がした時、ドアの表面も剥がれてしまうことがあります。
紙の印刷なので剥がれてしまい、ドアを丸ごと取替が必要になります。
弊社のドアはセロテープを貼って剥がしても無垢材を使っているため何もなりません。
仮に剥がれても紙やすりで磨くことができる、耐久性を重視しているドアになっています。
2020.4.11

桐の成分タンニン
桐材にはタンニンと言う成分が含まれています。
↑写真で少し黒くなっている部分がタンニンです。
お茶などに含まれている成分と同じ殺菌効果をもっています。
空気中の殺菌・消臭の効果があります。
桐は空気中の湿気を含んで吐き出すときに、自然の作用により
表面にタンニンをだしながら黒っぽくなっていきます。
現在はタンニンを漂白して、何年経っても色の変化がない桐材を使うことが多くみられます。
何故かを言うと、タンニンが表面に出て色の変化をカビやシミなどと言われてしまうクレームが起こるからです。
しかしタンニンをおさえることは、抗菌作用のタンニン・パウロニン・セサミンの効果を失うことになります。
タンニンは、ノミやカビの発生を抑制する効果や衣類などを守るだけでなく
アトピー喘息などの原因を抑え、空気が綺麗な空間で健康に暮らす効果があります。
弊社の桐材は何度も桐の原板をお湯につけて渋抜きしてタンニンを少し残して商品にしてあります。
桐はタンニンで少し黒くなっていきますが、これにより大事な洋服や布団をカビから守ったり、
繁殖しにくくなる環境をつくる大事な効果になっています。
2020.4.11

コスト
一般の住まいで使うビニールクロスを200㎡を貼ると60万円。
これをチークのつき板(表面のコンマ数㎜だけが本物)が320万円で5倍です。
天井100㎡ビニールクロスだと28万5千円。
これを檜、ヒバなどの天然素材だと230万円で約8倍かかります。
しかし弊社では、山林の買付・伐採から、製材・プレカット・パネル加工まで、
全ての工程を自社で行っています。
この一貫システムと、中国・ロシア・カナダからの建材の直輸入により、低価格で
この一貫システムと、中国・ロシア・カナダからの建材の直輸入により、低価格で
無垢材を提供でき、無垢の家は高いという常識をくつがえしました。
また、自らの目で自らの責任で品質管理を徹底したうえで、
木材の一本一本を無駄なく使い、コストの削減を図っています。
また、自らの目で自らの責任で品質管理を徹底したうえで、
木材の一本一本を無駄なく使い、コストの削減を図っています。
しっかりした生産ラインにより、低コストで本物の素材を提供しています。
弊社ではクローゼットの扉も中も桐材を使用しています。
一般で買う高価な桐箪笥が2.3個あるのと同じになります。
2020.4.11

昔から日本では、「娘さんが生まれたら桐の木を3本植えて、
20歳になってお嫁に行く時にタンスにして持たせなさい。」
と言われてきました。
杉では新築用材になるまで60年かかりますが、桐は成木になるのに20年と言われています。
現在日本で使われている桐製品は80%~90%は中国からの輸入品です。
弊社が取り組んでいる桐も原産国は中国です。
この原産国中国の桐は成木になるのにわずか10年で生え変わります。
自然環境を考えても、すごく優れた材料です。
桐は「木」に「同じ」と書きますが木ではありません。
「ゴマノハグサ科」に属しています。
「ゴマノハグサ科」に属しています。
草科だから成長が早いのですが、桐を伐ると芯があるので草ではありません。
触ってみると他の木と違う柔らかい感じがしませんか。
弊社が取り組んでいる素材は、草 土 木で、人間にとって一番身近な素材です。
無垢の天板、信楽焼きの洗面ボウル、塗り壁、どれも気持ちがいい癒される自然素材です。
逆に一番遠い素材は、地中深くにある石油です。
石油工業品のビニールクロス、プラスチック製品などです。
2020.4.9

桐の床材と一般的なフロアを並べて貼り合わせた物を作り、冷凍庫で冷やした板の表面
新建材のフロアの表面は結露をおこし水滴が付きます。
桐の床材は結露はおこさず触ってもサラサラの状態です。
新建材フロアの家で結露が起きた場合、水滴になります。
その水滴に空気中の埃が付着してカビが発生します。
そこにダニが繁殖します。
ダニは9月~10月頃死にますが、ダニの糞と死骸が埃と一緒に舞い上がり
抵抗力の無い子どもが吸い込むとアトピー性症候群の一つの原因となります。
秋口にアトピーがひどくなるのはダニが原因であるといわれています。

桐や針葉樹(杉・松・檜)など多孔質なため比較的暖かく調湿に優れた素材です。
反対に広葉樹(ナラ・タモ・サクラなど)は、細胞が緻密(ちみつ)なため熱伝導率が高く調湿性能は劣ります。
特に広葉樹の床材は摩擦による表面のケバ立ちや吸湿による寸法変化を抑えるために、
ウレタン塗装など木が呼吸できない仕上をされている製品がほとんどです。
参考 熱伝導率 杉・檜0.12/松0.15/ナラ・サクラ・ブナ0.19 単位kcal/(m.h・℃)
無垢材が全て暖かい訳ではなく、「無垢材を使っているから、暖かくて空気も調湿するんですよ」
というのは正解ではなく、無垢材を適材適所でどのように使うかがとても大切です。