現場ブログ

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上棟式はまず最初に1Fの部分の柱建てからです。集成材の柱、梁は一本も使用しません。全て3.5寸の無垢材となります。22畳のLDKには直径≒30cmの丸大黒柱が入ります。今、クレーンで吊っているのが丸柱大黒です。1Fで≒40坪ありますので柱の数も1Fだけで80本以上となります。
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東側が空いているので新潟、静岡浜松から搬入した材料を搬入して、正面玄関にクレーンを設置して、搬入された順番で積んでいくと上から建て方の順番になるように積まれています。63坪の材料となると結構ありますね。大工さんも「釣り上げても、釣り上げてもなかなか終わらない!」と言っていました。今の住宅は、平屋が多くなり、コンパクトになってきましたので、2世帯住宅ですと2棟分なのでそう感じると思います。梁材も集成材でなく全て無垢材となります。
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柱と柱にの間に挟んでいるのがSDパネルです。昔から使われている筋交いを1倍とすると、SDパネルは4倍の体力があります。バランスをソフトに入れて必要な部分に設置していきます。この建物も耐震等級3で倒壊しないレベルで設計されています。そのパネルの上から太い梁を嵌め込んで部屋と部屋の仕切りとなりその上に二階の床を施工していきます。梁の太さは部屋の間取りが広くなれば広くなるほど梁は太くなります。集成材の梁は「ラミナ」と言う小さい木を強力なノリ(レゾルシノール)で貼り合わせて太くして強度を増していきます。ところがこのノリが温度が上がると有害物質を放出するので子供たちの「アトピー・喘息」の原因に繋がっています。その為に政府は24時間換気を義務図けています。当社の建てる住宅は本物の無垢材を使用しているのでそんな心配はいりませんが法律で決められてしまっているので24時間換気を取り付けますが必要ありません。
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土台据え工事が終わると床断熱材ポリスチレンホーム30倍発砲の床断熱材を嵌め込んでいきます。厚みは75mmもあります。ポリスチレンの90倍発砲はよく魚屋さんなどで使われているスチロールの箱になります。手で簡単にパキパキ割ることができる固さですが、30倍発砲ですと70kgの体重の人が乗っても壊れない固さになります。この密度が実験で証明されている断熱効果が最も高くなります。455間隔で大引きが四方回っている、これが剛床工法となります。一般的な木造住宅の大引き材の上に根太を転がしてフローリングを施工する工法とは違って3.7倍の強度があります。このポリスチレンホーム30倍発砲の断熱材は南極の昭和基地でも使用して40年経ってもほとんど劣化していなかったという実績を持つ断熱材です。建築業界でよく使われるグラスウールのような安価な断熱材は一度湿気や水分を含むとペチャンコになるともとの形に戻ることはできません。
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いくら硬質な断熱材であっても上棟式で使用する脚立などを直接断熱材に建てることができませんので12mmの養生合板を敷いて建て方の準備です。柱の建てる所は間隔をあけて敷いていきます。こうすることで断熱材を気にせず作業に集中することができます。
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床養生が終了すると今度は先行足場です。建物の高さ、幅を見て先行して足場を組んでいきます。屋根の高さ、軒の出などを前もって寸法を測って大工さんが高い所でも安心して作業できるように組んでいきます。この高さ具合が中途半端な高さに組んでしまうと大工さんは仕事がしにくくなるので足場やさんもその辺をイメージして組んでいきます。風の強い現場になりますので揺れないよう、倒れないよう、控えの取り方も経験が必要です。安心して登り、降りできる先行足場ができました。
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基礎工事が終了すると次は上棟する為に土台を据えて行きます。基礎の天端に墨打ちをして、その墨を基準に土台を据えて行きます。当社では、千年ヒバを使用します。ヒバ材は材質がとても固く上部に乗っかる何トンもの重さに耐える事のできる本物の無垢材です。千年というくらいですので年輪の間隔がとても狭くて土台には最も適した材料と言えるでしょう。昔から土台には栗、ヒバ、桧といたものが昔から使われています。その中でも桧は少し柔らかい方になりますが。
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床下の通気は9割以上が基礎パッキンを使用している建築屋さんが多い中、ユキトシでは基礎に丸い穴を開けた160πの換気口を設けています。  昔の床下換気(風窓)を1とすると基礎パッキンは1.2~1.5倍の換気があるのに対して当社の丸型はなんと4倍の通気が取れます。シロアリ防除処理は5年保証で、そのたびに20万~30万の費用がメンテナンスとしてかかります。それに対して当社の考え方は風通しを良くして、シロアリの住めない風通しの良い環境を造ることに専念しています。さらに土台部分は雨や湿気の影響を受けるヶ所となりますが、ヒバ材は濡れたり、湿気の多い環境なるとヒノキチオールと言う成分を出して虫の嫌う成分を出して害虫から自分の体を守ります。そう言った木の性質を生かした家づくり行っています。そんな材料が新潟より牧之原東萩間の現場に到着したところです。
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63坪の家ですが、4名の職人で土台据えに入っていますのでスムーズに施工することができました。一般的な住まい造りは大引き材(90*90*)の上に30cm間隔でクロスする形で大引きの上に釘を打ちつけて施工していきますが、当社では(98*98)角材を455間隔で嵌め込んでいきますので、材料も全て(98*98)角材になります。釘打ちでなく實を造って嵌め込みになりますので釘で打つより頑強になります。日本の伝統工法と同じ工法になるので耐震性もグッとアップします。材料も一般的な建物の4倍の材料を使います。何トンもの重さを支えるので土台は上部にこしたことはありません。床下は風がビュンビュン通る仕組みですので開口になっている部分にポリスチレンホーム30倍発砲断熱材を嵌め込んで床下の冷たい風が室内に入ってこないような施工をしていきます。
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掘り方が終了すると配筋工事に入ります。一般的に多いのがベタ基礎工法ですが、当社の基礎は新潟夢ハウスに習って布基礎工法を使用しています。実際に2度の続けてきた新潟中越地震と中越沖地震で一棟も倒壊していないと言う実績がありそれに習って同じ工法で基礎を造っています。ベタ基礎の方が鉄筋を多く使い、コンクリートも厚く前面にコンクリートを打つので強く感じますがそうばかりではないようです。先日の東京研修で構造計算から導き出す計算でも布基礎の方がバランスに対応できる布基礎の方が強いと言う説もあります。鉄筋の量、コンクリートの量が多ければ多い程、丈夫のような気がしますがそうばかりではないようです。実際に夢ハウスの建物が実証しています。
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配筋検査が終了すると今度はベースのコンクリート打ちです。真ん中に垂れている像の鼻のようなポンプ車でコンクリートを打っていきます。コンクリートミキサー車の来るのを準備して待っている所です。ミキサー車が来たらこのポンプ車にコンクリートを入れて像の鼻の先からコンクリートを必要な分だけ打っていきます。ポンプ車は建物の中央部に設置して鼻先が建物の隅々まで届く位置に固定します。ベースコンクリートは盛り上がっている土の高さまで約15cmの厚みで打ち込みます。
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牧之原台地はとても地盤がいいですね。ユンボで基礎掘りをしていると掘っているユンボが浮き上がってしまうくらいの岩盤です。昔は茶畑という事もあって酸性土壌であるのでなかなかほかの作物もできません。唯一この土壌で対応できる植物が酸性土に強いオリーブのようです。 オリーブオイルは人間の体にも良く、知り合いのオリーブおばさんは何十年も前から料理にも化粧にも使っています。オリーブもスペインから直接仕入れていて一切添加物が入っていません。使用してから80歳過ぎまで病気にかかったこともなく入院したことも一度もないようです。喫茶店を営んでいましたがお店で出す料理もサラダ油でなく、全てオリーブオイルで調理してお店で使用していましたので美味しかったです。化粧品としても使用していたことも聞いてビックリです。
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オリーブとの出会いは親戚のいとこがトルコで結婚式を挙げた時、料理に使っていたオリーブオイルに感動してからだそうです。喫茶店を経営していたころはスペインからコンテナで買っていました。コンテナで購入することで単価はだいぶ抑えられて良い物を安く購入することができました。弊社のショールームにも加熱用とドレッシング用の2種類を置いていました。ここで購入するオリーブオイルはスペインから直輸入なので全く添加物が有りません。酸性土壌育つ植物は珍しいです。
建物を建築するにはとても良い地盤です。