無垢材の性質・効果
寒い地域では、植物はゆっくりと育っていくので年輪は硬く詰まっており(1cmに30ほどの年輪)、とても硬い木材になります。
家のすべての荷重が圧し掛かる土台には最も適しているといえます。
また、ヒバ材にはヒノキチオールという成分が多量に含まれています。
ヒノキチオールは、ヒバなどに含まれる有機化合物(香り成分)で、高い抗菌効果と防腐作用があります。
薬品に頼らず、木材の香りでシロアリ予防・腐食予防ができるので安心ですね。
これを自社開発の木材乾燥機「ドライランバー」 (特許取得 特許第3315963)で含水率15%以下まで乾燥させていま
す。含水率の高い未乾燥材と比べると、含水率20%以下の乾燥材は2.5倍の強度を誇ります。
下右のグラフは、「木材強度と含水率の関係」についての説明です。
木材は乾燥が進むほど強度を増していきます。
含水率10%の木材は含水率40%の木材に対して、曲げ強度、圧縮強度ともに約2倍となります。
いくら購入時の価格が安くても、何年もしないうちに構造材の手入れが必要となるようでは、かえって不経済な家となります。
新築戸建ての際は高温多湿の気候に合わせた施工が肝心です。
シックハウス法は2003年7月1日に施行されました。
この法律によって国は強制的に換気扇の設置を義務づけました。
なぜでしょうか?
主に新建材から発生する有害な化学物質により体調を崩す人が続出したことが原因です。
いわゆるシックハウス症候群です。
____________________化学物質が大量に放散されるから「換気して防ぐ」。
これでは本末転倒です。
もともと安全な建材を使用すれば換気など必要ないのです。
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ホルムアルデヒドは頭痛、吐き気、アレルギー、アトピーなどを引き起こします。
小さなお子様はとくに敏感です。
天然無垢規格住宅『郷の家』『tsumiki』シリーズでは、厚生労働省のホルムアルデヒド気中濃度の指針値0.08ppmに対し、
0.015ppmと1/5の結果が出ています。
これは、この世に存在する生命はそれを構成する部分・要素が協力しあってほどよく全体のバランスを保っており、
自然のままの形で存在するときに最大限のパワーを発揮する、ということを意味します。
木材についても、異なる木ばかりをたくさん集め、接着剤で貼り合わせた人工的な集成材よりも、
一本の木として自然のままの姿を残す無垢材のほうが、はるかに品質が高いことは明らかです。
「無垢」は文字どおり、余計な加工をせず、木の特徴をそのまま活かしたものであることを表します。
木目があり、節目があり、色合いや香りがあり、生き物が生き物らしく感じられるからこそ、味わい深いものなのです。
無垢材は反る、割れやすい、"くるい"が生じると言われることがありますが、
これは乾燥が中途半端な場合に起こることで、無垢材に対する大きな誤解です。
しっかりと乾燥させた無垢材には、少しのくるいも生じることはありません。
木の本当の良さを知る大工は、集成材ではなく、無垢材を使いこなします。
昔の木造建築は、棟上げをして骨格ができれば一年ぐらいは風雨にさらし、充分に自然になじませ、
乾燥させたうえで完成させていたものです。
また現代は、住宅の高気密化、エアコンの普及で、自然界にはない室内環境に無垢材を対応させる必要があり、
優れた人口乾燥の技術も求められています。
こうして充分に乾燥させた無垢材を使った建物こそが、本物の味わいのある住まいであると言えるのです。
弊社の無垢材規格住宅『郷の家』『tsumiki』シリーズは構造材・内装材に、すべて無垢材を使用しています。
郷の家の詳細はコチラから
https://www.reform-yukitoshi.co.jp/satonoie
また、独自の乾燥技術で表面的含水率10%以下を実現。
無垢材を使用する上で不安となるくるいや腐朽の心配はありません。
同じ木でも集成材と天然無垢材はまったく別物です。
大手ハウスメーカーの多くは、構造躯体にも集成材を使用しています。
天然無垢材に比べて1.5倍の強度があると説明しているメーカーもありますが、
それは天然無垢材の「未乾燥材」と比較しているのです。
天然無垢材は乾燥させるほど強度を増して、未乾燥材の2.5倍までに強くなります。
大手メーカーなどが集成材を使う本当の理由は
「木材を乾燥する手間が必要ない」
「木材乾燥は技術的に難しい」
「乾燥の手間がないので仕入れが安い」
「瑕疵担保保証制度から逃げた」
からです。
集成材は接着剤を使用して木材を貼り合わせています。
その際使用していたのがホルムアルデヒドを発生させる「レゾルシノール系接着剤」です。
これは喘息やアトピー原因のひとつとされています。
人体に有害なだけでなく、廃棄する場合、燃焼時にダイオキシンなどの有害化学物質を発生させます。
そのあと出てきた、害の少ない「イソシアネート系接着剤」の接着力には問題があり、
実際に「剥離事故」による賠償問題も起きています。
2002年2月にはドイツのベルガ工場から出荷された構造用集成材が
2004年3月にも中国から出荷された構造用集成材が、剥離を起こしています。
問題なのは、
どちらも「日本農林規格(JAS)基準」をクリアした製品だということです。
問題発覚後も、製品を許可した農林水産症と確認申請を許可した国土交通省の間で責任の押し付け合いになり、
未だ補償に関する結論がでていません。
建築材料として不安要素ばかりある集成材。
構造躯体に使用した場合、剥離が起これば…想像しただけでゾッとしますね。
家づくりは一生に一度です。
いろんなメーカーさんの話を聞いて、ご自身で納得されて家づくりを始めてくださいね。
近年当たり前のように住宅に使われている集成材。
しかしこれには健康面、耐久性などさまざまなデメリットがあることもわかっています。
そこで建材に天然無垢材を使うことのメリットや気をつけなければいけないポイントにはどんなものがあるのでしょうか。
「天然無垢材」とは
山や森で育った原木(丸太)から、使用する大きさに挽き割った材料をいいます。古来より日本の建築文化に深く根付き、現存する歴史的な寺社仏閣もみな天然無垢材による木造建築です。日本最古の木造建築物「法隆寺五重塔」など約1400年以上も立ち続けています。天然無垢材は、こんなにも耐久性のある材料なのです。
夏は涼しく、冬は暖かく
木の断熱性はコンクリートの約12倍と言われるほどで、周囲の温度に影響されにくいのが特徴です。夏、木に触れてもベタつくことなく、とてもさわやか。冬は、ほんのりとした温もりを感じることができます。
木の住まいではエアコンに頼る度合いが低くなるので、からだへの負担が軽減されるとともに、省エネにも役立ちます。
湿度を調節する
天然の木は、伐採された後も呼吸を続けています。湿気が多くなれば水分を吸収し、乾燥すると内部の水分を水蒸気として空気中に放散する、いわば天然のエアコンです。
奈良の正倉院は太い木材を横にして重ねていく校倉造り。
1300年近くの時を経た今でも、中の宝物を大切に守り続けているのは、木のもつ優れた調湿作用によるものです。
ダニ、カビ、細菌類に強い
木の精油には、ダニ、カビ、細菌類の増殖を抑える効果があります。たとえば、ヒバや檜の精油成分であるヒノキチオールは、100~1000ppmの濃度でカビ類、ブドウ球菌、大腸菌といった細菌類の増殖を抑制。ヒバ、檜、ベイヒバ、ベイスギ、赤松などはアレルギーや喘息の原因となるダニの増殖も抑えます。
木のもつ調湿作用によって結露やカビも防止でき、空気をきれいに、快適に保つことが出来るのです。
ストレスを和らげる
森林浴をすると、リラックスして心地よくなるのは、樹木が発する芳香成分(フィトンチッド)の働きによるものです。フィトンチッドには、人間の自律神経を安定させる作用があると言われています。
この作用は樹木が伐採され、木材となっても失われないものです。
木造の住まいなら、中にいるだけで森林浴効果が得られるのです。
地震に強い
"くるい"なく建てられた木造建築の耐震性は鉄骨造やコンクリート造を圧倒的に上回っています。伐採後に充分に乾燥させた木は、呼吸しながらもさらに乾燥が進み、固化して、いっそう強度を増していくのです。
樹齢年数が高いほど強度も高くなると言われています。
ここまで天然無垢材の良い所をあげてきましたが、
建材として使うためには気をつけなければいけないポイントがあります。
それは、乾燥と木遣いです。
木の乾燥について
木は乾燥によって収縮、変形するもの。良質な木でできた無垢材でも乾燥が不十分であれば、反り返り、ねじれ、割れなどを起こし、建築後におおきなトラブルを招くことになります。
木の命を生かすのも、殺すのも乾燥次第なのです。
充分に乾燥させた無垢材を用いれば、収縮・変形が生じることはありません。
時間の経過とともに固化し、強度がますます高まっていきます。
また、腐朽菌やシロアリの心配もありません。
昔の大工は、木の乾燥と収縮の関係をちゃんと心得ていました。
充分に自然乾燥させた無垢材を使い、棟上げの後もすぐには仕上げに取りかからず、
数ヶ月間は空気にさらして、しっかりと乾燥させたのです。
しかし現代では、建築にそれだけの時間をかける余裕がなく、前もって人工的に乾燥させたものを使うようになりました。
その乾燥の度合いが大きなポイントなのです。
木の乾燥の度合いを知る手がかりは「含水率」。この数値を指標に乾燥が充分な、本物の無垢材を追求していくことが大切です。
木遣いとは
本物の住まいづくりは、木の良さや特性を知ることから始まります。木は種類や育った場所、周囲の環境などによって一本一本に個性が生じるものです。
一本の 木でも部分によって性質が違います。
これをしっかりと見極めて、適した場所に適した材料を使うことが、何百年も生き続ける住まいづくりの基本なのです。
木を正しく使うことを「木遣い」と言います。大工はこれを1400年以上も前から熟知していたのです。
たとえば、檜には耐久性に優れるとともに、シロアリ等の虫が嫌う成分のヒノキチオールを含んでいるため、土台や柱に用います。檜風呂なども、その耐久性を活かした使い方です。美しくて艶のある木肌、独特の香りも特徴の一つです。
そして杉には、「直ぐ(直ぐなる)」からつけられたと言われるように、杉材の繊維は縦方向。したがって、柱に向いています。
耐久性があり、ねばり強いのも特徴。しっかり乾燥させると、シロアリにも強い樹種です。
このように無垢材には住まう人にとって様々な効果・効能をもたらしますが、
無垢材を使って住宅を建てるには乾燥や木遣いについて心得た職人がいて建てられるものなのです。