平常心是道 

天然無垢材を現代住宅に活かす乾燥技術と工法

弊社乾燥材「ドライキューピット」とは?

全国でもいち早く「高温乾燥」に取り組み、木材乾燥機「ドライランバー」の許可を取得しています。

これにより、乾燥無垢材「ドライキューピット」の安定供給に成功しました。

乾燥直後から合計3回も含水率計(㈱ケット化学研究所MOCOⅡ)で抜き取りチェック。

さて、肝心の含水率ですが、構造躯体(柱・土台・梁)に使用する木材は、乾燥機からの出庫時点で10%以下が弊社規準。

加工を済ませ、現場搬入時でも15%以下になるよう管理しています。

室内に使う内装材は5%以下まで落とし、フローリングなどは板材からの加工段階で、さらに3度も含水率形で抜き取りチェックを行っています。

「十分講座」

弊社独自の「SD工法」とは?

しっかりと乾燥された木材を「いかに活かすか、どのような工法で建てるか」というのも工務店の技術です。

弊社の「SD工法」は、通気工法と「ドライキューピット」を併用。

構造躯体が常に空気にさらされているので、湿度と平衡しています。

これにより、構造躯体や内装材の収縮・変形、内部結露の発生を防ぎ、しかも天然無垢材特有の住む人にやさしい健康効果も保っています。

集成材のように耐久性や強度、シックハウスの心配がありません。


家づくり用語集


SD工法
(えすでぃーこうほう)

軸組とパネルをしっかり固定した夢ハウス独自の工法です。

また、地盤改良を行った地盤で建物を支持し、周囲の軟弱地盤の影響を受けにくくします。

夢ハウスは千四百年の歴史を持つ世界最古の木造建築法隆寺をはじめ、歴史ある寺社仏閣の建築様式を学び、昔から伝わる日本の伝統建築の素晴らしい知恵を現代建築に取り入れました。

その結果生まれたのが夢ハウスの「SD工法」です。

夢ハウスの「SD工法」は、自然の力を最大限活かし、地震や災害に強い頑強構造で、大切な家族を守ります。


壁倍率
(かべばいりつ)
筋違いによる壁の強度を基準値1として、比較する単位。
夢ハウスの壁パネルの強度は、の筋違い強度に対して3.3倍。


筋交
(すじかい)
在来工法で用いられている壁の補強部材。
柱と柱の間を対角線上につないで耐震補強する。
軸組パネル工法で用いられる夢パネルではこの壁に比べて3.3倍の強度を持っている。



軸組パネル工法
(じくぐみぱねるこうほう)
強度・断熱性の高い「夢パネル」を使用し、筋交で支えた場合と比較して壁倍率3.3倍を達成。
夢パネルを使用した同社の工法が、地震や強風などの横からの外力に圧倒的に強いことは、埼玉県建材試験センターでの性能試験で実証済みです。





乾燥材木流通の裏側

材木を流通の
面から見ても、

そのシステムには落とし穴があります。

通常、「一般的な工務店」は木材を「一般的な工務店」は木材を「木材業者(プレカット業者)」
などから仕入れます。

そして材木業者は「問屋」を通じて、さらに「メーカー」から買い取っています。

また、戦後莫大な予算を投入した林業ですが、「木材を乾かさないで流通させる」という仕組みにも落とし穴があり、それが現代的な住居工法でトラブルの原因となりました。

外国産材に比べ、安価でありながらも低迷が続いている自体、いかに木材の乾燥が重要であるかを物語っています。

そして、もし木材にトラブルが起きると、工務店は材木業者に、材木業者は問屋へと責任を転嫁していきます。

最終的にはお施主様は、見ず知らずのメーカーと対決しなくてはなりません。

そんなことをお施主様にさせて工務店の意味があるのでしょうか!?

工務店には「プロとしてキチンと材料を見極め、施工する義務がある」と「森と自然の会」は考えます。

木材の生産から提供までしっかりと責任を持つ会社かどうか。

住宅会社を選ぶ基準として検討するべきです。

「十分講座」

最新の構法ほど、 いいんでしょ?


【違います】

どんなに素晴らしい工法も、外壁の内側にある「柱や下地材」には「室内平衡含水率」の木材を使うべきです!

しかし、一般的な工務店は「屋外平衡含水率」の木材を使っています!?


外断熱工法にも、こんな不安が!?

さて最近、「外断熱」という工法があちこちで宣伝され、着工棟数を伸ばしています。

これは、構造躯体の外側に堅い断熱材を貼って、気密テープなどで隙間風が一切入らないようにするものです。

しかし、断熱材とテープでどんなに外気を遮断しても、その内側にある軸組などの木材が「屋外平衡含水率」であれば、施工後に含水率はどんどん下がって収縮と変形を始めます。

しかも、外の冷気が壁内に入り込めば、内部結露を起こしてしまいます!?


大丈夫なの!?
国が認めた「平衡含水率」。

では、どうして一般的な工務店は「屋外平衡含水率」の木材をつかうのでしょう?

「ズバリ!国がみとめているからです!?」

「JAS制度」をご存知でしょうか?

「農林物質の規格化及び品質表示の適正化に関する法律(JAS法)」に基いて、農林水産大臣が制定した「日本農林規格(JAS規格)」の検査に合格すると、製品にJASマーク付けることが出来ます。

つまり、国の検査基準をちゃんとパスし、農林水産大臣も認めています、という印です。

「十分講座」

JAS規約の
基準で
安全なの?

JAS規約では含水率15~20%でも「仕上げ材」として認めています。

これを室内に使ったら、収縮や変形を起こすのは当たり前。

しかも構造材は15%を、フローリングは13%を「最良材」と位置付けています!?

さらに驚くべきは、日本の様々な工事共通仕様書に定義されている含水率ですら、JAS規格通りか、それよりも緩くなっているのです!?

また、JASの含水率表示も当てになりません。

それというのも、明確な計測方法が指示されていないからです。

木材は同じ産地でも1本づつ含水率は違いますし、さらに1本の中でも計る場所によって変わるのです。

ですから、一番低い含水率を表示しているかもしれないし、何か所かを計った平均値かもしれません。

このあたりがJASのあいまいなところです。



「平衡(へいこう)含水率」って知っていますか?

木材を
乾かすと、

収縮や変形が始まります。

しかし、しばらく放置すると収縮や変形が極端に少なくなり、大気の湿度と均衡した状態になります。

そのような水分状態を「平衡含水率」と言います。

また当然ですが、湿度の高い屋外と、低い室内ではそれぞれ平衡含水率が異なります。


「屋外平衡含水率」とは?

外気にさらされる場所では、木材は含水率30%を下回るころから収縮と変形を始めます。

そして15%~20%くらいまで下がると、それ以上乾かなくなります。

この状態の数値が「屋外平衡含水率」。

含水率が落ち着けば収縮と変形は起きません。

つまり、外気に触れる場所の木材をあらかじめ含水率にしておけば、施工後に木材が暴れる心配がないのです。


「十分講座」

「室内平衡含水率」とは?

では、室内はどうでしょう。


やはり屋外と同様に、含水率30%を下回るころから収縮と変形を始めます。

しかし、室内では5~10%まで下がらないと木材が落ち着きません。

冷暖房器具や断熱性能が発達した現代では、室内の湿度が昔より低くなりました。

そのため木材があばれないためには、含水率5%以下が要求されます。


一般の工務店やメーカーで使用されている
「人工乾燥材(KD材)」では?

人工乾燥材(KD材)の含水率は「屋外平衡含水率」が規準です。

「SD15(含水率15%以下)」「SD20(含水率20%以下)」の木材が出回っていますが、実はこれが当然のように「室内」で使われているのです!?

「屋外平衡含水率」の木材を室内に使用すれば、もちろん室内の湿度に伴って含水率も下がってきます。

そうすると、屋外では見られなかった収縮や変形が発生するのです!?






平衡含水率
(へいこうがんすいりつ)

木材を一定の温度の大気中においておくと、ある時点で水分が出入りしなくなる安定した状態


kD材
(けーでぃざい)

人口乾燥材


繊維飽和点
(せんいほうわてん)

自由水がなくなる繊維飽和点(約含水率30%)に達すると、木材の収縮や狂いが始まります。
つまり含水率が20~30%程度の木材乾燥では、意味がないのです。


全乾状態 
(ぜんかんじょうたい)

結合水がほとんど無くなる状態で、強制的に乾燥させた場合の状態です。


生材状態
(なまざいじょうたい)

含水率50%以上のことをさします。

木材は、細胞壁と自由水が含まれる空隙部分で成り立っています。

木材は乾燥していくとまず自由水が失われていきますが、この間木材は収縮を起こしません。








乾燥させないとこわ~い現象が

「建て付け不良」!?
サッシや建具をとめている木材が収縮・変形し、建具などの枠材に影響。
戸が開かなくなったりします。

「床の凹凸」!?
床が収縮・変形をおこし、床に凹凸が発生。つまづきやすくなって危険です。

「床鳴り」!?
床が収縮・変形したのに、それをとめているビスやボンドに抑えつけられるため、あちこちで床鳴りやきしみが起きます。

「床や壁からすきま風」!?
骨組みや床材が収縮・変形すると隙間ができます。
冬は冷たい空気が入り込み、部屋が温まりません。

「十分講座」

一番怖いのは、
「内部結露」!

さて、全ページのように目に見える部分なら、補修や修繕も比較的簡単です。

しかし、最もこわいのは壁の中に起こる「内部結露」。

乾燥が不十分な木材だと、室内の暖気と屋外の冷気が壁の中で混ざり合って結露を起こします。

結露からは恐ろしい連鎖が発生。

結露→カビの発生→木を腐らせる「腐朽菌」を呼ぶ→土台や柱が腐り、断熱材は水分によって縮んだまま戻らない→室内は温まらず、人によってはアレルギーも起こしてしまいます。

壁の中で起きた結露からカビが大量発生。
さらに木を腐らせる腐朽菌も!?
グラスウールなど綿状の断熱材は湿気を含んで縮んでしまうと、乾いても二度と元に戻りません。
もちろん断熱性能も下がります。

腐朽菌によって家の骨組みが腐ると、住宅が倒壊する危険にさらされます!



内部結露
乾燥が不十分な木材のために、室内の暖気と屋外の冷気が壁の中で混ざり合って結露をおこすこと。
結露が原因となって、結露→カビの発生→木を腐らせる「腐朽菌」を呼ぶ→土台や柱が腐り、
断熱材は水分によって縮んだまま戻らなくなる→室内はあたたまらなくなる、といった問題を引き起こします。

「十分講座」










結露
(けつろ)
空気中の水分が窓や壁に表出する現象。

隙間から雨がしみこみ腐った木材

木の収縮による"壁の隙間"は欠陥住宅