平常心是道 

給湯機能付きの薪ストーブ、オーロラアクアの炉上には64リットルの水タンクがあります。


この中には金属製のホースが内蔵されていて、タンク内の水と共に温められます。


オーロラアクアに温水床暖房の機能を持たせる場合は、
温めた金属ホース内の不凍液を床下に循環させます。

キッチンの給湯機能も追加する場合は給水管に接続した金属製ホースを追加、
温められたお湯を順次給湯していきます。

タンク内の水温は炉内の温度(薪を燃やす量と空気流入量に応じて上昇)
と給湯する水量によって常時変動します。

焚き始めは水温が低いのでガス給湯器等の使い分けが必要となります。
間取りのコラム

オーロラアクアなら加湿機能も付いています

間取りのコラム

エアコンや温風ヒーターが暖めた空気を吹き出すのに対し、

薪ストーブは薪を燃やす際に発生する熱のほか、外鈑から遠赤外線を放射します。


各々暖房方式は異なりますが部屋を乾燥させるのはどちらも同じです。


とくに薪ストーブによる乾燥は強力で、梅雨時期には湿気除去に利用する人もいます。


対策は加湿


石油ストーブの上にヤカンを置き、沸騰させた際の水蒸気で湿気を得るのと同様、

薪ストーブも本体上部で湯を沸かす方法が手軽で確実に調湿効果を得られます。


オーロラアクアであれば水タンクが炉の上部に付いていますので、

暖をとりながら同時に加湿も行ってくれます。


薪ストーブ【Aurora】

冬場に大活躍した薪ストーブもシーズンオフとなれば"置き物"になってしまいます。

次のシーズンに向けて薪ストーブのメンテナンスはしっかり行いたいものです。

煙突のメンテナンスは高所の作業となり危険ですので、オーナー様は薪ストーブ本体のメンテナンスが主となります。

その中で是非チェックして頂きたいポイントがあります。


①ガラス面をキレイにしましょう

すす汚れを長期間放置すると、汚れがこびり付いて落ちにくくなってしまいます。

ガラス専用の洗剤などで汚れを落としてください。

研磨剤入りの洗剤はガラスを傷つけてしまうので厳禁です。


②炉内の灰を取り除きましょう

日本は高温多湿。梅雨時に錆びないように、炉内の灰をブラシ等で取り除いて下さい。

その際に、空気が対流するように空気調節レバーを全開にしてください。

炉内に乾燥剤を入れるオーナー様もいらっしゃるようです。

炉の床が耐火レンガでは無い場合、灰はある程度保管しておきましょう。

これは次のシーズンで焚き始めの際に使用します。

2センチほど敷き詰めてから薪を燃やせば、炉床に負担がかかりません。


③ネジの緩みや気密をチェックしましょう

ネジやレバーが緩んでいないか、ガスケット(ドアの密閉を高めるためのグラスファイバー製のロープ)が痛んでいないかチェックします。

メンテナンスを行って、解決できない問題が出てしまったら迷わずメンテナンス業者を呼びましょう。


※煙突のメンテナンスは?

過去のコラムでも紹介しましたが、断熱二重煙突を使っていれば毎年のメンテナンスは不要です。

薪の燃やし方(種類、乾燥度)や使用頻度にもよりますが、2,3年に1回のメンテナンスが目安です。

それ以上の放置は燃焼効率の著しい低下、火災の危険性もありますので必ず業者に見てもらいましょう。


※薪ストーブ導入1年目のオーナー様

薪ストーブは操作がシンプルな反面、高温を発する暖房器具。

シーズンが終わったら煙突掃除をかねて専門業者に全て点検してもらうと安心です。


間取りのコラム

もともと日本に無かった暖炉と薪ストーブはときおり混同されることがあります。


実際にはどのような違いがあるのでしょうか。


一般的な暖炉の定義

暖炉は建物と一体で作られたものを言います。

扉付きのものもありますが、基本的には部屋の中でたき火をする感覚です。

暖房も期待しますが日本の囲炉裏のように人が集まる、部屋のシンボル的な意味合いがあります。

子供の絵本で煙突からサンタクロースが入ってくるお話がありますね。


薪ストーブの定義

薪ストーブは暖炉の改良品です。

燃焼効率を上げながら排気を綺麗にするために作られました。

建物から切り離されて設置するものなので、メンテナンスや交換が簡単です。

そしてデザインや炎の出方、調理や耐久性などをたくさんの種類から選ぶことができるのです。


弊社の薪ストーブ「オーロラ」は炎を楽しむために大画面のガラスを採用しています。


さらに「オーロラ・アクア」は余熱を利用して離れた部屋の暖房も可能にした、世界でも珍しい薪ストーブです。


間取りコラム

落とし穴… 落ちるか否かは、 お客様次第!

さて、これまで様々な事を記してきましたが、私達「森と自然の会」が一番伝えたいことは、
「国が認めているから安心安全とは言えない」という事。

アスベストやホルムアルデヒドが最たる例。

「使ってはいけない」との法律は出来ましたが、依然は許していたのですから国の対応は常に後回り。

今日は安全とされていても、明日は有害物質だったと発覚することもあるのです!?

私達も、施工後に「建材が有害だと判明した」お客様を何十組も見ています。

本物の材料や工法を知ると、ご自宅と比較してがっくりと肩を落とされます。

その事実を皆様にお伝えしたいのです!

「十分講座」

集成材
(レソルシノール系接着剤)
●数年前までホルムアルデヒドが含まれ、有害な材料でした。
●強度は特別優れていない。

集成材
(イソシアネート系接着剤)
●剥離事故が2度も起きている。
●しかも剥離した材料はJAS規格認定品。
●集成材の製造会社すら「剥離は少なからず起こる」と業界紙『日経ホームビルダー(02年11月号)』で断言。

人工乾燥材
(KD材)
●「屋外平衡含水率」の材料が当たり前のように屋内にも使用されている。
●JASもそれを認めている。
●現代の木材流通は、お施主様にとっては不利な面がある。


決断はじっくりと、
慎重に!

では、結局どうしたらよいのでしょう?

健康を害することなく、環境にも優しく、長持ちして、災害にも不安のない価値のある家…

このように満足のいく家づくりのためには、冒頭で描いたように宣伝や今風なデザインなどに惑わせ

られないで「見極める眼力」を育んでください。

「材料」を選んでください。

そして、それを面倒くさがらないでください。

何といってもお客様自身が一生暮らす、大切な家です。

車のように、そう簡単に変えられるものではないのですから…。
 







KD材
(けーでぃざい)

人口乾燥材




グリン材
(ぐりんざい)

未乾燥材



AD材
(えーでぃざい)

天然乾燥材



ホルムアルデヒド
(ほるむあるでひど)

建材や家具の接着剤からでる人体に悪影響を与える成分。

大きく分けてイソシアネート系接着剤とレゾルシノール系接着剤がある。


VOC
(ぶいおーしー)

トルエンやキシレンなどの揮発性有機化合物。

皮膚や目、肺からも吸収され、頭痛、めまい、吐き気などの症状を訴える場合があります。