現場ブログ

みなさん、こんにちは。

先日、リクシルさんの案内で名古屋国際会議場に「健康と住宅の共生」特別セミナーを聞きに行ってきました。

今、日本の家づくりは大きな転換期を迎えています。
2020年「省エネ住宅」義務化、そして2030年には「ゼロエネルギー住宅」標準化へ。
この時代の変化にいかに対応していけるか、ということになります。

【例えば】…住まいを30年スパンと考えた場合

A…普通の住宅
B低燃費住宅

この2タイプの住宅は30年経った時点で、同じ値段であればBを買った方がお得になります。

Aは入口価格は安いものの、住宅の性能が良くないので生活していくためには多くの光熱費を使わなくてはなりません。
そして、最終的に劣化した住宅だけが残ります。

Bは家の性能がいいので、電気やガスといった光熱費が少なくて済みます。
おまけに、性能の良い住宅が形として残ります。

電気・ガスの光熱費は月々25000円であれば、1年間で30万円、30年間では900万円も使う計算になります。
30年後には1500万円の家が2400万円の住宅になります。
身の回りの家電製品や、低燃費車(プリウスなど)の省エネ技術が進んでいる業界もありますが
唯一、住宅だけが遅れています。

30年間の「家の燃費」という概念で考え、
省エネルギー住宅を選ぶことが500万円~600万円節約!になると考えている人は少ないと思います。
トータルで住まいづくりを考えて行けば、性能の良い住まいづくりをしていくことが肝要です。
国の政策としてもその方向に向かっています。
とは言っても最初にローンが・・・

省エネに国をあげて取り組んでいるのがドイツです。
日本は7割が新築ですが、ドイツは5割がリフォームで、様々な政策を実行しています。
ドイツを勉強する、ドイツの政策を勉強すると日本の未来が見えてきます。
日本とドイツは共通点が多く、敗戦国であり、資源が無く、自動車産業が盛んで
質の良さ、能力と技術が売り(USP)です。

昔はドイツもものすごい数の住宅を作っていたようですが、この10年で省エネリフォームに力を入れるようになり
2050年までにすべての住宅を高断熱化すると宣言しています。
35年かけてでも実行し、建築高性能住宅を将来のビジネスとしています。

私達も、耐震性、耐久性、省エネ、健康、癒しの空間といった、
お客様に喜んでいただける住まいづくりをしていきます。


「あ、木が泣いている!」伐採ツアーに参加した子供の一言です。
新潟の夢ハウスで、年2回、春と秋に開催されるイベントです。
私は今年でお客様とご一緒するのが3回目となりますが、毎年、違った感動をいただいて帰ってきます。
毎回、全国から、300人以上のお客様が参加されるようですが、私たちのグループが32名で、今回一番多かったようです。
バスツアーを組んで参加することが初めてということもあり、少し緊張感もありましたが、充実した二日間を送ることができました。
一日目は、天然木の新築、リフォームの展示場を4棟ほど見学して、
夕食は居酒屋「やど」というお店で、新潟の美味しいお酒と食事をいただき、みんなで盛り上がりました。
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2日目は、本番の伐採です。
伐採会場に到着すると太~い杉の木にしめ縄がしてありました。
ちゃんとお清めをしてから伐採に入ります。
伐採する前に、会長さんのお話が30分ほどあります。

「昔の人は木の苗を植えてから、毎日、地主さんが米のとぎ汁をかけて
何代にもわったって育て、やっと一本の木になるんですよ!
年輪を見ると、何代目の人が面倒見がよかったか、
悪かったかがよくわかりますよ。・・・
お母さん、子供を育てることも同じですよ~、18歳まではちゃんと面倒みて育ててあげないと、ほら、後ろを見てください。
あの間伐材みたいになっちゃいますね、右に左に・・・
この木みたいにまっすぐ伸びませんよ!」

私はこの話を聞くのが毎年楽しみです。
うちの長女も聞き入っていました。
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むやみやたらに切り倒すのではなく、
木のてっぺんが丸くなっているものを選びます。
まだまだ成長期の木は先がとがっていますが、もうそろそろ
上に向っての成長が終わりという木は先が丸くなっています。
ま た、全体的にみるとまっすぐ伸びている木と、そうでない木があります。
同じ時期に苗を植えるのですが、先に伸びて光合成をたくさんした木は、
当然、廻りの 木より成長します。
競争に負けた木は栄養を摂れなくなって更に成長しません。
人間社会と同じですね!
・・・そんなことも会長さんが話してくれました。
お話 が上手くてみんな大笑いです。

もう少しで倒れるところまで、会長さんと、社長さんが
二人でチェンソーを入れてくれます。
その後、参加した子供達、女性、男性の順番で、くさびを入れてあるところ目指して、かけやを3回ずつ打たせてもらえます。
私達のチームからも2人打たせてもらい大喜びでした。
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木が倒れるときは、スローモーションのようにゆっくり倒れて、地面に「ドーン!」という地しびきが足元から
お腹に伝わって来ると同時に、会場に 「ワ―!」という歓声が上がります。
春の木は、水を多く吸い上げています。
子供が切り口を見て

「あ、木が泣いている!」

それを聞いて、私も何とも言えない 気分になりました。
子供の感性にはいつも驚かされます。
また、会長さんも、
「お母さん、あなたの家の材料になるために、この木は128年もここでじっ~と 成長してきたんですよ!」
・・・・・・涙を流すお母さんもいます。

そんな家に住んだら誰も大切に使いますよね!
来年、一緒に参加してみませんか? 感動します!