牧之原市波津 新築「木のひらや」60坪 和室(茶室)仕上げ工事

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玄関入って右側の8畳間の和室です。入り口は反対側の23畳LDKの入り口と同じ「引き違い万本格子扉を取り付きます。赤松無垢材の本物ですので、玄関に入って落ち着きのあり高級感も感じられます。床柱も本物の杉の丸絞りで、両サイドはワザと落として、杉の木目が見えるような仕上がりです。その向こう側が仏間スペースで、一番奥の間が観音開き襖の押入れになります。
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東面と南面は大きな窓をとっています。SD工法なので大きな窓を造っても安心です。両方のサッシガラスは透明でなく、型ガラスになっています。隣と道路から室内が見えないようにするためです。透明ガラス比べて型ガラスの方が室内は明るくなります。透明ガラスは平ですが、型ガラスは凸凹しているので引き伸ばせば面積が広いことと、光が乱反射するからです。
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床の間の上の落とし掛けのの加工の様子です。天井より少し下がったところにカベを付けてその下に取り付けます。床柱にも差し込む形です。一番最初の写真の左上のところに施工しています。 少し下がった垂れ壁の裏側に間接照明を取り付けると床の間がぼっわと明るくなり掛け軸などがより生えります。  以前の建物は広縁がありましたが、全体の間取りのバランスで設けることができませんでしたので、掃出しサッシか455mmは30mm厚の赤松無垢フローリングを施工します。畳が日に焼けないようにするためです。
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横に寝かしてある材料が柿の柱になります。既存の建物の和室の床の間に床柱として付いていたものです。 鴨居や長押の跡が柱についていたり、割れが入っているので、そこは切り落とし、床の間の框として再利用。 お施主様のお父様、お母様に「新築した時に何処かに使って欲しい!」ということでしたので、床の間の框に使おうことにしました。黒くて、とても硬い材料です。室内は全体的に明るいので、和室の床畳から床の間の框として使うことで段差ができ、黒と柿渋のもようで部屋全体がしまります。お父様、お母様には築70年の建物ですので、いろいろな思い出がつまっています。終戦後、あまり材料が無かった頃に建てた和室です。既存の建物は3度の増改築で付けたし、付け足しの増築で、天井も低く、採光が入りにくい建物でした。  床の間の框として再利用することで、お花を飾ったりするたびに思い出が甦ります。  お母様がお茶の友人を呼んで楽しむ和室がもうじき完成します。