新潟伐採ツアー

「あ、木が泣いている!」伐採ツアーに参加した子供の一言です。
新潟の夢ハウスで、年2回、春と秋に開催されるイベントです。
私は今年でお客様とご一緒するのが3回目となりますが、毎年、違った感動をいただいて帰ってきます。
毎回、全国から、300人以上のお客様が参加されるようですが、私たちのグループが32名で、今回一番多かったようです。
バスツアーを組んで参加することが初めてということもあり、少し緊張感もありましたが、充実した二日間を送ることができました。
一日目は、天然木の新築、リフォームの展示場を4棟ほど見学して、
夕食は居酒屋「やど」というお店で、新潟の美味しいお酒と食事をいただき、みんなで盛り上がりました。
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2日目は、本番の伐採です。
伐採会場に到着すると太~い杉の木にしめ縄がしてありました。
ちゃんとお清めをしてから伐採に入ります。
伐採する前に、会長さんのお話が30分ほどあります。

「昔の人は木の苗を植えてから、毎日、地主さんが米のとぎ汁をかけて
何代にもわったって育て、やっと一本の木になるんですよ!
年輪を見ると、何代目の人が面倒見がよかったか、
悪かったかがよくわかりますよ。・・・
お母さん、子供を育てることも同じですよ~、18歳まではちゃんと面倒みて育ててあげないと、ほら、後ろを見てください。
あの間伐材みたいになっちゃいますね、右に左に・・・
この木みたいにまっすぐ伸びませんよ!」

私はこの話を聞くのが毎年楽しみです。
うちの長女も聞き入っていました。
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むやみやたらに切り倒すのではなく、
木のてっぺんが丸くなっているものを選びます。
まだまだ成長期の木は先がとがっていますが、もうそろそろ
上に向っての成長が終わりという木は先が丸くなっています。
ま た、全体的にみるとまっすぐ伸びている木と、そうでない木があります。
同じ時期に苗を植えるのですが、先に伸びて光合成をたくさんした木は、
当然、廻りの 木より成長します。
競争に負けた木は栄養を摂れなくなって更に成長しません。
人間社会と同じですね!
・・・そんなことも会長さんが話してくれました。
お話 が上手くてみんな大笑いです。

もう少しで倒れるところまで、会長さんと、社長さんが
二人でチェンソーを入れてくれます。
その後、参加した子供達、女性、男性の順番で、くさびを入れてあるところ目指して、かけやを3回ずつ打たせてもらえます。
私達のチームからも2人打たせてもらい大喜びでした。
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木が倒れるときは、スローモーションのようにゆっくり倒れて、地面に「ドーン!」という地しびきが足元から
お腹に伝わって来ると同時に、会場に 「ワ―!」という歓声が上がります。
春の木は、水を多く吸い上げています。
子供が切り口を見て

「あ、木が泣いている!」

それを聞いて、私も何とも言えない 気分になりました。
子供の感性にはいつも驚かされます。
また、会長さんも、
「お母さん、あなたの家の材料になるために、この木は128年もここでじっ~と 成長してきたんですよ!」
・・・・・・涙を流すお母さんもいます。

そんな家に住んだら誰も大切に使いますよね!
来年、一緒に参加してみませんか? 感動します!